発音上達への近道

英語をカタカナ発音からネイティブ発音に矯正する6つのステップ【保存版】

カタカナ発音に悩む人
「英語の発音がうまく出来ないなあ。ネイティブの前でいざ話そうとすると、何でもかんでもカタカナで発音してしまう。どうすればネイティブ発音に近づけますか?」

こういった疑問に答えます。

カタカナ発音を矯正する6つのステップ

毎日練習しているけど、なかなか発音が上達しない
練習では良くても、実際の会話でカタカナ発音に戻ってしまう

このように悩んでいる方は多いと思います。

以下の6つのステップを1年間(少なくとも半年)、継続して練習してみて下さい。私が中学生で発音を身に付けた方法を実体験に基づいてまとめました。

発音習得の6STEPS
  1. 発音記号を覚える
  2. 不必要な母音を入れない
  3. 語尾の「-s」を丁寧に
  4. 単語のストレスを意識
  5. 単語のリンキングを意識
  6. 文のイントネーションを意識

では、具体的にそれぞれを見ていきます。

①発音記号を覚える

英語の子音はぜんぶで24個、母音は13個ほどありますが、絶対に練習すべき音は以下の通り。

重要な子音 (10個) n, w, z, dʒ, ʒ, f, v, ð, θ, r, l
重要な母音 ( 9個) ɑ, æ, ɔː, ʌ, ə, i, iː, u, uː

これをひたすら毎日練習するだけです。納得のいくまで、満足のいく音が出るまで真似します。

練習のしかたは、初めは単語を使って行ない、徐々に2個、3個と増やして、文を練習です。下記のページをご用意しました。ぜひ練習してみて下さい。

※特に、r, l, th, w, v, f, ɑ, æ, ɔː, ʌ, ə を重点的に練習するといいでしょう。

子音のトレーニング専用ページ音声を聞きながら、何度も真似をしてください。どれも日本人の弱点ばかりです。 「リスニングが伸びない」「スピーキングが上達しない」などの...
母音のトレーニング専用ページ日本人が苦手とする発音を厳選したものです。まずは音声を聞く前に自分なりに発音して、次に音声を聞きながら、何度も真似をしてください。どれも...

②不必要な母音を入れない

"stress"
カタカナ発音 → /sutoresu/ → 母音が4つも!
正しい発音 → /strés/ → 母音はたった1個!

日本人はどうしても五十音で発音してしまうため、stressをストレス(sutoresu)、buildingをビルディング(biludingu)のように発音しますが、よく見ると余計な箇所に母音を入れてしまっています。

stressであれば、sutore-と言わずに、stre- と一気に発音します。また、語尾も-suと母音で終えずに、-sで終えるように必ず意識しましょう。

練習しておきたい単語

単語 ❌カタカナ発音
⭕️正しい発音
stress storesu
strés
street stori:to
stríːt
strike storaiku
stráik
building biludingu
bíldiŋ
tree turi:
tríː
true turu:
trúː
try torai
trái
dry dorai
drái
drink dorinku
dríŋk
notebook nouto-buku
nóutbùk
space spe:su
spéis
chocolate tʃokoléito
tʃɔ́klit
please puli:zu
plíːz
baked be:kudo
béikt
Donald donɑ́:ld
dɑ́nəld
Trump torɑ́mpu
trʌ́mp

 

③語尾の「-s」を丁寧に発音

とにかく日本人は英語を話す時にこれが苦手です。名詞や動詞の語尾に「-s」を付け忘れる方が非常に多いですが、英語の世界では、非常に重要な場合がほとんど。おそらく「-s」を付けた発音に慣れていないだけだと思うので、しっかりと練習しておく必要があります。。

まずは語尾に「-s」を付ける発音練習を徹底して行ないましょう。文を作るときに名詞の複数形や動詞の三単現sが苦手な人は、「-s」をスムーズに言えるようにすることが先決です。これに慣れてくれば、過去形「-ed」の発音だってラクになりますよ。

「-s」の発音は3パターン

語尾が有声音 /z/
times, dogs, doors, breathes*, clothes*, lives*

語尾が無声音 /s/
shops, helps, masks, cuts, visits, deaths*

語尾がs, z, ∫, tʃ, dʒ /iz/
buses, weaknesses, foxes, quizzes, sizes, watches, washes, churches, teaches, badges, changes

  • 動詞breatheの語尾は有声音/ð/なので/bríːðz/になる。/bríːziz/と間違える人が多いので注意。
     
  • clothes(服)は複数形のみ(単数形はない)。語尾のth音が潰れて/klóuz/になる。/klóuziz/と間違える人が多いので注意。
     
  • life(命、人生)の複数形はlives /laivz/、live(住む、生きる)の三単現は lives /livz/
     
  • deaths /déθs/を発音する時は、舌を素早く動かして、無声音/θ/に続けて/s/を発音する

練習しておきたい名詞

名詞 複数形
mask masks
place places
life lives
boat boats
clothes clothes
city cities
word words
hand hands
weakness weaknesses
bus buses
building buildings
box boxes
death deaths
quiz quizzes
badge badges
edge edges

名詞は数えられるもの(可算名詞)のみ複数形になります。数えられないもの(不可算名詞)は複数形には絶対にしないように!
 
主な不可算名詞:love, money, water, milk, music, rice, bread, advice, hair, news, weather, stuff, work, violence, torture ※これらは絶対に複数形にはならない!

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練習しておきたい動詞

動詞 三単現の時
ask asks
say says /sez/*
live lives
move moves
go goes
stress stresses
watch watches
want wants
finish finishes
wash washes
open opens
need needs
happen happens
breathe breathes
choose chooses
catch catches
change changes
fix fixes
shorten shortens
bounce bounces
practice practices
rinse rinses
fly flies

「三単現」とは、主語が三人称単数(IとYou以外のすべての単数)で、なおかつ、文が現在形の時です。
 
saysの発音は/sez/となり例外的なので注意。
 
過去形edの発音も上記と似たルールです。

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④単語のストレスを意識する

単語を発音する時にどの部分(音節)が強いのかをハッキリさせるのが英語最大の特徴。
そのため、子音や母音の発音が良くても、ストレスの位置が間違っていると通じないことも多々あります。私も若い頃何度も痛い目に遭ってます(笑)。

逆に、発音が多少悪くても、ストレス(強い位置)さえ合っていれば、意外とネイティブに通じます。

よくある間違い例

単語 ❌通じない発音
⭕️通じる発音
Yahoo jəhúː
jɑ́ːhuː
Google guːgulu
gúːgəl
YouTube juːtʃúːb
júːtuːb
Line la‧íːn
láin
Donald donɑ́:ld
dɑ́nəld
Lincoln liŋkɑ́:n
líŋkən
Chloe kúloe
klóuiː
Guam gúɑm
gwɑm
Hawaii hɑ́wai
həwɑ́:iː
Seattle ʃíatolu
siǽtəl
Washington waʃíŋton
wɔ́ʃiŋtən
damage dəméːdʒi
dǽmədʒ
manage mənéːdʒi
mǽnədʒ
manager mənéːdʒɑː
mǽnədʒər
thermometer sɑːmoméːtɑː
θərmɑ́mətər
cashier kjáʃɑː
kæʃíər
quiz kúizu
kwíz
protein purotéin
próutiːn
police pólis
pəlíːs
hamburger hambɑ́:gɑ:
hǽmbə̀ːrgər
sandwich sando-ítʃi
sǽnwitʃ
second sekándo
sékənd

⑤単語同士のリンキングを意識する

カタカナ発音から脱却する上で最大の難関が、このリンキング(単語同士のつながり)。これが出来ないと英語は通じないし聞き取れない。
最も大事なことは「子音で終わる単語(makeなど)の後に、母音で始まる単語(upなど)が来る時は、必ずつなげる」。
 
例)
weekend 「ウィークエンド」ではなく「ウィーケンド」
make up 「メイクアップ」ではなく「メイカップ」

リンキングを練習してみよう

単語 ❌通じない発音
⭕️通じる発音
weekend wíːku ènd
wíːkènd
make up meiku ʌ́p
méikʌ́p
some ice səmu ais
səmáis
one eight wʌ́n éit
wʌ́néit
LA élu éi
éléi
Good idea gúd aidíːə
gúdaidíːə
Can you kən júː
kənjúː
one in wʌ́n ín
wʌ́nín
green eyes griːn áizu
griːnáiz
90210 9-0-2-1-0
nainoutuːwʌnóu
1 and 2 wan ando tuː
wʌ́nəntúː
in an hour inə áwa
inənáuər

 

リンキングの詳しい解説はこちら

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⑥文のイントネーションを意識する

文全体を読むときの、上がり下がり(イントネーション)の基本は次の3通り。

イントネーション基本編
  1. 肯定文と否定文:下がる
  2. Yes/No疑問文:上がる
  3. WH疑問文:下がる

上の基本3パターンに慣れてきたら、応用編の4通りも覚えよう。

イントネーション応用編
  1. WH疑問文でも上がる場合
  2. 列挙する時:上がって 上がって 下がる
  3. A or Bの文:上がって 下がる
  4. 接続詞で文と文を繋ぐ:上がって 下がる

イントネーションの詳しい解説

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あとがき

中学1年(12歳)で英語を学び始めた私が、最初の3年間で真っ先に身に付けたのが発音でした。今思えば、そのおかげでその後の英語習得を楽にしてくれたと思っています。

幸いにも初めからラジオ講座(基礎英語やラジオ英会話等)や洋楽から英語を吸収していたので、毎日のようにネイティブのお手本を真似するうちに発音やリンキングの重要性を自然と意識出来ていた気がします。

私が最初の3年で英語の発音をどう身に付けたのか、どうやってカタカナ発音を矯正できたのか、その方法を今回は6ステップにまとめました。

ふだん英語の発音でお悩みの方、特に、カタカナ発音がなかなか直らない方は、今回の「6ステップ」をぜひ参考になさってくださいね。

「発音」を手に入れれば、必ず英語学習がラクに楽しくなっていきます。

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