文法が苦手な人
「文法が苦手だなあ。are youとdo youもどっちか迷う時がある。worryも実は使い方があまりわかってない・・。『何が心配なの?』は英語で何て言うのかなあ。」
こういった疑問に答えます。
「何を心配してるの?/何が心配なの?」は英語で?
「何を心配してるの?(何が心配なの?)」の英語を、次のように言っている方をよく見かけます。
What are you worry about?
What do you worry?
What do you worry about?
実はどれも正しくありません。
(1~3番は文法的におかしい。4番目は違う意味)
正しい英文はこうなります。
「worry」ではなく「worried」を使います。つまり、動詞ではなく形容詞を使うということ。形容詞なのでbe動詞「are」も必要になるということです。
「worried」は「心配している」という気持ちを表す形容詞。感情や気持ちの形容詞は、tired, interested などのように「-ed」の形を取るものが大半です。
形容詞ed/ingはこちらをどうぞ
worryは発音も要注意!
worryやworriedを普段「ウォーリー」「ウォーリード」のように発音してませんか?
スペルに惑わされてはダメです。wor-で始まる単語は work, word などと同じように [wə́ːr]と発音します。areの過去形wereと同じ発音。
つまり、worの部分は「ワー」でも「ウォー」でもなく [wə́ːr]ということです。
wor-のより詳しい解説はこちら
形容詞worriedを使うのはどんな時?
日本人が最も間違えやすいのは、形容詞worriedを使うべきところで動詞worryを使ってしまうところ。
形容詞を使うということは、「心配しているという気持ち」を言う時です。
日本語で「~が心配だよ」というときは、「今の気持ち」を指していますね。例えばこうなります。
「私はあなたが心配だよ」
→ I'm worried about you.
形容詞worriedの後ろは3パターン
- I'm worried about 名詞
- I'm worried about 動詞ing
- I'm worried that 文
形容詞worriedを使う主な例
What are you so worried about?
何をそんなに心配してるの?
I'm worried about his health.
彼の身体のことが心配だよ。
I'm really worried about my future.
将来がすごく不安なんだ。
I was a bit worried about him spending too much money.
彼がお金を使いすぎるんじゃないかと少し心配だった。
What's wrong? You look worried.
どうしたの?浮かない顔して。
I was worried you wouldn't come.
来ないかと思ったよ。
You should have called me. I was getting worried.
電話ぐらいしてよ。心配してたんだから。
I was so worried I couldn’t sleep at all.
不安で一睡も出来なかった。
She was worried about losing her job.
彼女は職を失うんじゃないかと不安だった。
Where've you been? You have no idea how worried I was!
どこにいたの?どれだけ心配したかわかってんの?
You shouldn't be so worried about your weight.
そんなに体重のことを気にしない方がいいよ。
動詞worryを使うのはどんな時?
動詞worryを使う時は、「普段心配する」という普段の行動を言いたい時や、「心配する」という行為自体を指す時です。
例えば次のような場面で動詞worryを使います。
「父は小さな事をいつも気にする」→ 普段の行動
My dad worries over small things.
「私のことは心配するな」→ 行為自体
Don't worry about me.
「何も心配することはないよ」→ 行為自体
There's nothing to worry about
worriedとworryの違い
「今の気持ち」= 形容詞worried
「普段の行動・行為自体」= 動詞worry
「to worry about」が含まれる例文
※「to worry about」は会話でよく使われるので例文で慣れておきましょう。
There's nothing to worry about.
(何も心配することはないよ)
It's nothing to worry about.
(それは心配しなくてもいい)
There's no need to worry about money.
(お金のことは心配はいらない)
We'll worry about that later.
(それは後で考えよう)
I always find something to worry about.
(私はいつもあれこれと心配してしまう・心配性だ)
あとがき
いかがでしたか? worryとworriedの使い分けがイメージできたでしょうか?
この他にも注意しておきたい組み合わせがいくつかあります。
scare / scared
confuse / confused
surprise / surprised
この3つの中でも特に scare/scared は会話で頻繁に動詞も形容詞も使われるので要注意。基本的な使い分け方は、今回のworry/worriedと同じです。
また、こちらの記事もworryに関連しているのでぜひご覧くださいね。