覚えるべき文の構造

「さっきはごめんね」は英語で何て言うの?【WH名詞節Vol.2】

英語が苦手な人
「英語の勉強をしていると、時々“どうして?”っていうくらい日本語と英語の構造が違うことがある。どうすれば英語らしい文が作れるようになるのかなあ。ネイティブらしい作り方があれば教えてくださいな。」

こういった疑問に答えます。

英語独特のWH名詞節パターン8選


WH名詞節は、様々な場面で使われます。8つのパターンに分けてみました。

さっき、今回の事、ゆうべの事

起こった出来事を指すときは、たいてい what happened をかたまりとして使います。

Sorry about what happened.
(さっきはごめんね。)
※他にも、Sorry about earlierと言うこともあります。
 
What happened was an accident.
(さっきのはわざとじゃないよ。)
 
What happened was my fault.
(さっきは私のせいです。)
 
What happened last night was a mistake.
(ゆうべの事は一時の過ちだった。)
 
He's responsible for what happened.
(今回の事は彼の責任です。)
 
Do you blame her for what happened?
(今回の事で彼女を責めてるの?)
 
Take some time off to get over what happened.
(今回の事を忘れるために、少し休みを取ったらどうだ。)

金額

英語にも price という名詞はありますが、会話ではそれほど多く使いません。「それがいくらなのか」という名詞節が一般的です。

You wouldn't believe how much it is.
(金額を聞いて驚くよ)
 
I don't remember how much it was.
(金額は覚えてないなあ)
 
Do you know how much it is?
(金額わかる?)

年齢

Age という名詞はありますが、会話では「~は何歳なのか」という名詞をよく使います。

I don't care how old he is.
(年齢なんかどうでもいいよ)
 
Do you know how old that guy is?
(あの人の年齢知ってる?)

物の名前

物の名前を確認したりするときは、動詞 call を使う方が一般的です。name は使いません。

I can't remember what it's called.
(その名前思い出せないなあ)
 
Do you know what it's called?
(その名前わかりますか?)

単語の発音

日本語では「発音」という名詞を使いますが、英語では 動詞 pronounce/say を使います。

Can you teach me how you pronounce it?
(どういう発音か教えてくれる?)
 
I wanna know how it's pronounced.
(その発音が知りたいんです)

様子

英語では「様子」に相当する単語がありません。「今彼はどうしているか」のような名詞節を使います。

Let's see how it goes.
(少し様子を見よう)
 
I just wanted to know how you were doing.
(君の様子が気になっただけだよ)
 
I don't know how he's doing.
(彼の様子は知らないな)

同僚

「同僚、仲間」などはもちろん英語にも名詞 co-workers, colleagues, peers などありますが、大抵の場合は名詞よりも「一緒に働いている人達」のように言うことが多いです。Whではないですが、これも名詞節の良い例です。

I like the people I work with.
(今の同僚の人たちは大好きです)
 
If you don't like the people you work with, it makes getting through the day a lot harder.
(同僚が好きになれないなら、毎日もっと大変だよ)

仕組み・システム

「その仕組み・システム」→「そういう感じで世の中が回っている」→ how things work のような作り方をします。これは非常に英語らしい構造なので、なるべく慣れるようにしましょう。

It is what it is.
(そういうものなんだよ。それが現実だよ。)
 
That's how things work in Japan.
(日本はそういうものなんだよ)
 
That's how it works in Japan.
(日本はそういうものなんだよ)

ネイティブ感覚をマスターできるおすすめの本【厳選2冊】

最後に、ネイティブの英語感覚をマスターするうえでおすすめの書籍を紹介しておきます。

初級の方へおすすめ

ネイティブ感覚を学びたい方におすすめの書籍です。かなりわかりやすい解説ですよ。

初級~中級者の方へおすすめ

日本語と英語のズレを効率よく学べるおすすめの本です。「日本語はこう言うけど、英語はどうなのかな」といつも疑問に思う良い習慣が身につくと思いますよ。

まとめ

代表的な例をまとめます。

  • 出来事 → Sorry about what happened.
  • 金額 → Do you know how much it is?
  • 年齢 → I don't care how old he is.
  • 物の名前 → Do you know what it's called?
  • 発音 → I wanna know how it's pronounced.
  • 様子 → Let's see how it goes.
  • 同僚 → I like the people I work with.
  • 仕組み・システム → That's how it works in Japan.

こうして日本語と英語を比較してみると、それぞれの特徴がわかって面白いですよね。

なお、WH名詞節の第1弾はこちらの記事です。

「使い方・操作方法を教えるよ」→ 英語ではWH名詞節を使おう! 英語が苦手な人 「英語で文を作ろうとすると、日本語と英語が全然違うことがあります。どうすれば英語らしい文が作れるようになる...