「酔っ払って帰って来た」は英語でどう表現すればよいでしょうか?
今回は、非常に重要な英語の構造をご紹介します。第1回と合わせてご覧ください。
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「酔っ払って帰って来た」英語で何て言うの?
以前 「生まれつき~だ」は英語で何て言うの?【重要SVC構造 Vol.1】の記事で、
「彼は具合悪そうに帰って来た」
He came home sick.
という構造をご紹介しました。今回も、この構造を使って表現してみましょう。
「彼は酔っ払って帰って来た」
He came home drunk.
どういう状態で、家に帰ってきたのか、その「状態」の語(drunk)を文尾に付けるだけで完成します。構造自体はシンプルですね。
文尾の「状態」は3パターン
文尾にくる「状態を表す言葉」は、大きく分けて次の3パターンあります。
- 文+ 1語(形、ing、過去分詞)
- 文+ with 名詞
- 文+ 名詞
つまり、後ろにつける言葉は3パターンのどれになるかを判断できるようになればOK。
では、どういう言葉がどのパターンになるか、具体的な例で3パターンを見ていきましょう。
(1) 文の最後に「1語」を加える
文尾には、形容詞、現在分詞(ing)、過去分詞がきます。目的語が必要な場合は後ろに加えます。
He came home drunk.
彼は酔った状態で帰宅した。
→ 彼は帰宅したときに酔っ払っていた。
He came home running.
彼は走っている状態で帰って来た。
→ 彼は走って帰って来た。
He made it home alive.
彼は生きている状態で帰ってきた。
→ 彼は無事に帰って来た。
I'm busy working.
私は仕事をしている状態で忙しい。
→ 仕事で忙しい。
I woke up screaming.
私は叫んでいる状態で目が覚めた。
→ 叫びながら目を覚ました。
I woke up famous.
私は有名な状態で目を覚ました。
→ 朝起きたら有名人になっていた。
I broke my leg snowboarding
私はスノボをしている状態で足を骨折した。
→ スノボをしていて足を折った。
I twisted my ankle playing soccer.
サッカーをしている状態で足首を捻挫した。
→ サッカーをしていて足首を捻挫した。
I cut my finger cutting vegetables.
野菜を切っている状態で指を切った。
→ 野菜を切っていて指を切った。
Her words sometimes come out slurred.
彼女の言葉は、時々不明瞭な状態で出てくる。
→ 彼女は時々発音が不明瞭だ。
Come prepared!
準備した状態で来てね。
→ 準備して来てね(予習して来てね)
Come prepared to drink!
飲む準備をした状態で来てね。
→ 飲む気満々で来てね!
He drove drunk. (He drove while drunk.)
彼は酔った状態で運転した。
→ 彼は酒酔い運転をした。
He came to see me covered in bruises.
彼はあざだらけの状態でやって来た。
→ 彼は身体中あざだらけだった。
I've never seen him drunk.
私は酔った状態で彼を見たことがない。
→ 私は彼の酔ったところを見たことがない。
She comes on strong.
彼女はいつも強い状態で迫ってくる。
→ 彼女はいつも態度や要求が強引だ(気が強い、あたりがキツイ)
You always show up unannounced.
あなたはいつも予告なしの状態で現れる。
→ あなたって、いつも黙ってやって来るのね。
I'd hate for people to come to my house uninvited.
招かれていない状態で家に来る人は好きじゃない。
→ 呼んでもいないのに家に押しかけてくる人って嫌い。
(2) 文の最後に「with 名詞」を加える
名詞の場合は、基本的には文にそのまま付けられないので、付帯状況を表す with を伴って付けなければなりません。
「~を持って、携えて、状態で」の意味です。さらに、その名詞の状態を示したい場合(例 窓が開いている)は、名詞の後ろに状態語(例 with the window open)を置きます。
He came home with a cold.
彼は風邪を持って帰宅した。
→ 彼は帰宅したとき風邪をひいていた。
He came home with a headache.
彼は頭痛を持って帰宅した。
→ 彼は帰宅した時に頭が痛かった。
I woke up with a hangover.
二日酔いを持って目を覚ました。
→ 朝起きたら二日酔いだった。
I went to bed with the window open.
窓が開いた状態で寝た。
→ 窓を開けっぱなしで寝た。
I went to bed with makeup on.
化粧を付けた状態で寝た。
→ 化粧をしたまま寝た。
You look good with short hair.
短い髪を持った状態だと良く見える。
→ 短い髪が似合うね。
You would look good with short hair.
仮に短い髪を持った状態にすれば良く見える。
→ 短い髪が似合いそうだね。
You would look better with short hair.
仮に短い髪の状態のほうがよく見える。
→ 短い髪のほうが似合いそうだね。
You would look good with glasses (on).
仮に眼鏡を付けた状態だとよく見える。
→ 眼鏡かけても似合いそうだね。
I can't work with that stupid noise!
あの騒音がある状態で働けない。
→ あの騒音では仕事にならないよ!
I was born with it.
それを持って生まれました。
→ これは生まれつきです(身体的特徴などについて)
I was born with a missing leg.
足がない状態で生まれた。
→ この足は生まれつきです。
He was born with a gift.
彼は才能を持って生まれた。
→ 才能は生まれつきです。
He was born with a weak heart.
彼は弱い心臓を持って生まれた。
→ 彼の心臓が弱いのは生まれつきです。
(3) 文の最後に「名詞」を加える
「~として生まれた」「生まれつき~だ」などを言いたいときは、withを使わずに、文尾にそのまま名詞を置くことができます。
He was born a genius.
(彼は生まれつき天才だ。)
He was born a woman.
(彼は女性として生まれた。)
She was born a nun.
(彼女は生まれながらにして修道女のような女性だ。)
She was born a beautiful queen.
(彼女は美しい王妃として生まれた)
I was born a premature baby.
(私は早産だった)
Doug was born a slave in Mississippi.
(ダグはミシシッピ州で奴隷として生まれた)
He was born a son of a local governor.
(彼は地元の知事の息子として生まれた)
あとがき
この「SVCの応用」がさらに便利なのは、会話のキャッチボールにも使える点です。よくある会話として、
A: I'm busy.
B: Doing what?
A: Preparing for my interviews.
このように頻繁に会話で使います。この形をマスターしておけば、短くて自然な会話ができるようになりますよ。