英語が苦手な人
「日本語から英語に訳す時に、現在か未来かわからなくなるなあ。I'mとI'll beの違いも何だかややこしい・・・分かり易いルールはあるの?」
こういった疑問に答えます。
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I'm/I'll beの使い分け
「中にいるね」「外にいるよ」
上の文のように、日本語の場合は現在なのか未来なのか、ハッキリしていないことが多いですね。「~します、するよ」などの言い方が代表的なハッキリしない例です。
このため、日本人の特徴として未来形で言うべきところを、現在形の I'm ...で言ってしまう間違いが非常に多く、今なのか未来なのかネイティブも聞いたとき混乱していることが多いのです。
日本人はこの辺の時制に対する感覚が曖昧です。現在はあくまでも現在。ちょっとでも未来の行動であれば、英語は未来形を使う、ということを忘れてはいけません。
「中にいるね」
この文は、屋内にすでにいることを相手に伝えるシチュエーションなので、現在形を使います。
→ I'm inside.
「外にいるね」
この文は、これから外に行くことを相手に伝えるシチュエーションなので、未来形を使います。
→ I'll be outside.
時制を間違えやすい例文
間違えやすい例を挙げておきます。
家族の人に「部屋にいるね」と伝える
良い例 I'll be in my room.
悪い例 I'm in my room.
※今ではなく、これからのことなので未来形。
待ち合わせの相手に「中で待ってるね」と伝える
良い例 I'll be waiting inside.
悪い例 I'm waiting inside.
※今ではなく、これからのことなので未来形。
先に会計を済ませて「外にいるね」と伝える
良い例 I'll be outside.
悪い例 I'm outside.
※今ではなく、これからのことなので未来形。
ネイティブが使う3つのI'll be
「~するね、~にいるね」は特に時制に気を付けましょう。いつのことなのか常に意識していると徐々に慣れてきます。
未来形の I'll be...については、ネイティブがよく使うパターンが3つあります。この3パターンで練習しておくと時制に早く慣れるはずです。
① I'll be 形容詞/副詞
I'll be fine.
(私は大丈夫よ)
I'll be alright.
(私は大丈夫よ)
I'll be 15 minutes late.
(15分遅れるよ)
I'll be brief.
(手短に話すよ)
I'll be done in a minute.
(すぐに終わるね)
I'll be happy to.
(ぜひそうするよ)
I'll be glad to.
(ぜひそうするよ)
I'll be honest with you.
(正直に話すよ)
I'll be in touch.
(連絡するね)
② I'll be 場所
I'll be back.
(戻ってくるね)
I'll be back by nine.
(9時までには戻るよ)
I'll be back in 20 minutes.
(20分後に戻るよ)
I'll be right back.
(すぐに戻るね)
I'll be right down.
(すぐ行くよ)※階下の人に向かって。
I'll be home around 6:00.
(6時頃に帰るよ)
I'll be right behind you.
(すぐに後を追いかけるから。)
I'll be outside.
(外にいるね)
I'll be right outside.
(外にいるね)※rightは単なる強調
I'll be right over.
(すぐにそっちに行くよ)
I'll be right there.
(すぐに行くよ)
I'll be there in a sec.
(すぐ着くよ)
③ I'll be 動詞ing
I'll be heading out soon.
(もうすぐ出るよ)
I'll be leaving soon.
(もうすぐ出るよ)
I'll be expecting you.
(お待ちしております)※若干フォーマルな言い方。
I'll be seeing you!
(じゃあまた会おうね)
I'll be staying at Hilton.
(ヒルトンに泊まる予定です)
I'll be waiting for you at the ticket gate.
(改札で待ってるね)
※以上が、I'll be のよくあるネイティブフレーズです。間違って I'm を使ってしまうと、今もうすでにしていることになるので注意しましょう。
あとがき
現在か未来かの判断に慣れるには、日頃から日本語を話す時に考える習慣をつけるのが近道です。
また、映画や海外ドラマを観る時も、そのあたりを意識してネイティブがどう使い分けているのか注目するようにするとリスニングアップにもつながります。
自由自在に時制を使いこなせることが、英語上達の必須条件なので、毎日少しずつ前進していってください!