文法の盲点

英語の未来形は3つ!多くの日本人が誤解している3つの使い分けとは?

英語の時制が苦手な人
「英語の文を作る時、現在形とか未来形のどっちを使うのか、ときどき迷うなあ。特に未来のことをいつも間違えて言ってしまう。どんなふうに判断すれがいいの?」

こういった疑問に答えます。

テーマ

英語の未来形の使い方を学び、正しい時制の概念をつかむ

目 次
  1. 日本語には英語のような時制はありません
  2. 英語の未来形は3つ!正しい使い方とは?
  3. あとがき

この記事を書いている僕は、英語業界でプロとして生活しています(英語歴37年うち講師歴は延べ20年)。現在は、当サイトのSkypeレッスンで日々英語を教える傍ら、当ブログで英語学習に役立つ情報を発信しています。また、この記事の信頼性担保のために、当サイトの マークがある音声はこのページも含めてすべて私の声で収録しています。

本記事では、ふだんの英語学習で伸び悩んでるかも、と感じている方に向けて書いています。少しでもネイティブの感覚を知り、毎日の英語学習をより一層ラクに楽しくしていってくださいね。

この記事を読むことで、日本人が苦手な現在形・未来形などの「時制」の正しい判断ができるようになります。

あなたへの前置きメッセージ

ネイティブの感覚を理解できるようになると、自然に英語的発想が身についていくので、日本語の感覚を排除した英語らしい文を作れるようになります。そのためには、よい例文にできるだけ多く触れることが重要です。下のすべての例文に触れて、しっかりとネイティブの感覚を掴みましょう。

それでは、さっそく見ていきましょう。

日本語には英語のような時制はありません


こんにちは、小野です。

私たちが外国語を学ぶときに、最初にぶつかる大きな壁として、過去形、未来形、現在形、現在進行形などの区別ですよね。いくら勉強しても、どうしても難しく感じてしまいますね。僕も中学のときはそうでした。それは一体なぜなんでしょうか?

私たちが「時制」を難しく感じてしまう最大の理由は、日本語には「時制」という概念がないからなんです。日本語では、動詞を現在形・過去形・未来形などに変化させる、ということがないのですよね。

もちろん、日本語にもかろうじて過去形(語尾の「た」など)のようなものはありますが、現在と未来の区別はありません。ちなみに、「た」は過去形ではありません。

例えば次の日本語をご覧ください。

《現在の文》
今は家にいます
今家の掃除をしています
今何してるの

《未来の文》
明日は家にいます
明日は家で料理をしています
明日は何してるの

文尾は現在でも未来でも、同じように終わってますね。

このように、日本語は、英語のように動詞を変化させて「時」を表すのではなく、「今、明日、昨日」などの「時間を表す単語」だけで「時」を表すのが日本語だということがわかりますね。

だから、私たちは動詞の過去形だの未来形だのを判断するのが苦手なんです。

英語の未来形は3つ!正しい使い方とは?


では実際に練習をしてみましょう。次の会話を英語で正しく表現できますか?

(旅行好きの友人同士の会話)
A「来年はどこ行くの?」
B「そうだな、イタリアに行こうかな。」
A「じゃあ、私も行くわ。」
B「本当?楽しみ~!」

あなたなら、この会話を英語でどう言いますか?それぞれ1文ずつ、丁寧に文を作ってみてください。

ここでのポイントは、最後の1文を除いて、他はすべて未来のことですね。じっくり考えてから、下の答えをみてください。

先ほどの会話は、英語ではこうなります。


A: Where are you gonna go next year?
B: Well, I think I'm gonna go to Italy next year.
A: Really? I'll go with you then.
B: Are you sure? Can't wait!

 

「未来形」はいつも will ばかり思い浮かべていませんか?上の会話で will を使っている文は1つだけですね。あとは、be going to (be gonna) を使っていますね。

実は、英語には未来形が3つあります。きちんと使い分けがあります。

残念ながら、日本の中学・高校の英語の授業では、この使い分けはほとんど習いません。未来形は will/be going to の2つあるよ、とだけ習ってそれで終わりでしたね。

おそらく、会話での細かいニュアンスの違いなどは、受験にはあまり関係ないから授業で触れる必要はない、もしくは、学校の先生方もあまりネイティブとの会話経験がないために、この使い分けを知らないという現状もあるかもしれません。

英語の未来形の3つのパターンは次のようになります。

英語の未来形

  1. will を使う未来形
  2. 現在進行形 be __ing を使う未来形
  3. be going to を使う未来形

それぞれ詳しく見ていきましょう。

① will を使う未来形

中学校で、will = 意思を表す、と習ったかもしれませんが全くの誤解です。本来の意味は、will =「とっさに決めた、これからの行動」です。

未来の文は、何でもかんでも will を使えばよいというわけではありません。大抵の場合は「たった今決めたこと」を言う場合に限られます(例外を除く)。

話の流れでその場でとっさに決めたときや、不確実な未来を言うときが will です。「じゃ~するよ」「~しようかな」というような感じです。

すべて「たった今」決めた行動

Okay. I'll go.
わかった。じゃ行くよ。
I'll help you.
手伝うよ。
I'll do it.
私がやるよ。
I think I'll go to the gym tomorrow.
明日ジムに行こうかな。
I'll get it.
私が出るよ。(電話や玄関などに)
I'll call him and see if he's coming.
彼に来るかどうか聞いてみるよ。
We'll see what happens.
様子をみようか。

be動詞を使う文では、会話では、be gonna でもOKですが、比較的 will が好まれます。天気を表す文がその例です。

It will be sunny tomorrow.
明日は晴れるよ。
I'll be there in 5.
5分で着くよ。
I'll be in New York next week.
来週はニューヨークにいるよ。

② 現在進行形 be __ing を使う未来形

多くの日本人が「近い未来なら進行形にする」と解釈をしているのをよく見かけます。これも間違った解釈です。

進行形は「前から決めていたこと、すでに決まっていること」を言う時に使われます。

何年先でもすでに決まっていることなら進行形にしますし、逆に近い未来でも、まだ決まっていないことであれば、進行形にしません。

つまり、英語には「近い未来」「遠い未来」という感覚の違いはなく、「前から決めていたか(be ing)」「とっさに今決めたか(will)」の違いで使い分けしているのです。

This movie is coming out next year.
この映画は来年公開されるよ。
I'm not working tomorrow.
明日は休みだよ。
I'm not drinking tonight.
今夜はお酒は飲まないからね。
Are you coming tonight?
今夜は来るの?
What are you doing tomorrow?
明日何してるの?
She's having a baby next month.
彼女、来月出産なんだ。
I'm getting married next year.
来年結婚するの。
I'm getting paid next week.
来週給料日なんだ。

同じ日本語でも、英語は違う場合があります。

A: Are you going to Shinjuku tonight?
 今夜新宿には行くの?
B: I'll go.
 行くよ(今決めたニュアンス)

A: Are you going to Shinjuku tonight?
 今夜新宿には行くの?
B: Yeah, I'm going.
 うん、行くよ(前から決めていたニュアンス)

③ be going to を使う未来形

たった今決めたことでも、前から決めていたことでも、どちらにも関係なく使える未来の形が be going to (be gonna) です。will か 進行形のどちらかで迷ったら be gonna を使えば大丈夫。

This movie is coming out next year.
この映画は来年公開されるよ。
This movie is gonna come out next year.
この映画は来年公開されるよ。

どちらも正しい英語です。あまり違いは気にしなくてもOK。とにかく迷ったら be gonna にしましょう。

I'm gonna go see a movie.
映画を見に行くよ。
I'm gonna get transferred.
今度転勤になるんだ
I'm gonna be late.
遅刻しちゃうよ!
They're gonna be here any minute.
もう着くころだよ。
We're gonna get married next week.
来週結婚するんです。
He's not gonna come.
彼は来ないよ。
Are you gonna go?
行くの?
How long is that gonna take?
それどれくらいかかりますか?
What are you gonna do about it?
それどうするつもりなの?

ここで発音の注意点があります。書くときや話すときは I'm going to でも I'm gonna でもどちらでもいいのですが、話すときは、I'm gonna ...(アムガナ)という発音になります。

あとがき

未来形が3つもあると一見大変そうに見えますが、使い分けは至ってシンプルです。

「とっさに今決めたこと」→ will
「前から決めていたこと」→ be __ing

使い分けはこの2つだけ。もし迷ったら、be gonnaでOK。

この3つの使い分けがある程度慣れてきたら、下の記事も必ず読んでください。未来形の重要なことをさらに詳しく解説しています。

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