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ネイティブはこんな場面で必ずGoを使う!Goを使った慣用表現18選

こんにちは、小野です。

今回は、基本動詞「go」の慣用表現を厳選してお届けします。様々な角度から「go」の意味と使い方を見ていきましょう。

また、間違えやすいGoの表現のなかで、特に覚えておきたいGoの表現を紹介します。

Can I go?はどんな意味?

この英文は次のどちらの意味でしょうか?

Can I go now?

  1. 今そっちに行ってもいい?
  2. もう帰ってもいいですか?

 
すぐにわかった方は英語に慣れている方ですね。

正解は・・・

「もう帰ってもいいですか?」

goという動詞は、単純に「行く」と訳すと意味がわからなくなる場合もあります。日本語の「行く/来る」と英語の「go/come」は必ずしも一致しません。

Go/Comeの本来の意味

  1. Go
    相手または現在地から離れること
  2. Come
    相手のところに近づく・行くこと

では、「今そっちに行ってもいい?」を英語でいうと・・・

Can I come over right now?

「そっちに行く」とは、「相手のところに行く」ですから動詞はcomeですね。

また、overは「私がいる所からあなたの所まで」というニュアンスをさらに付け加えています。overはなくても通じますが通常はcome overを使います。

Overについてはこちらでも詳しく解説しています

「それはオーバー/大袈裟だよ」の英語は?【Overの本来の使い方】over は副詞、前置詞、形容詞など様々な使い方があるので、どうしても使うのが難しい印象がありますが、単語の本来の意味(イメージ)を理解しておきましょう。...

ネイティブはこんな場面で必ずGoを使う!Goを使った慣用表現18選

こちらが今回ご紹介するGoの頻出表現です。

  1. I got to go.
  2. I'm good to go.
  3. How did it go?
  4. It went pretty good.
  5. I can't go on like this.
  6. Go on.
  7. It has to go all the way in.
  8. Why would she go out with him?
  9. How far would you go to save your children?
  10. Go talk to him.
  11. The bomb could go off any second.
  12. He's 82 and still going strong.
  13. 1 down. 9 to go.
  14. For here or to go?
  15. I was let go.
  16. You have to let it go.
  17. This medicine made the pain go away.
  18. I always go off on a tangent.

それぞれ解説していきますね。

① I got to go.

「そろそろ行かなきゃ。」「そろそろ切るよ」

時間がきたのでそろそろ帰るとき、または、電話口で会話を終えたいとき、などに言うセリフです。

② I'm good to go.

「準備OKだよ」

good の他に、okay, ready と入れ替えてもOK。この場合の go は「行く」の意味ではなく「開始する」の意味に近いですね。

③ How did it go?

「どうだった?」

テストや面接等、何かの結果を尋ねたいときの表現です。日本語の「うまくいった?」に近いですね。形容詞の答えを期待しているので How を使います。ちなみに、映画などの感想を聞くときは How was it? となりますよ。

「どうだった?」の詳しい解説はこちら

超重要!「~はどうだった?」の英語は「結果と感想」で区別する「~はどうだった?」「~はどう?」などを英語にする際に、間違った英語を使っている方を非常によく見かけます。 「どう?= How まではわかるけど、その後がうまく言えなくて・・」という方も多いのではないでしょうか。...

④ It went pretty good.

「うまく行ったよ」

How did it go? に対する返事の表現です。pretty good の他に、great などいろいろな形容詞や副詞がきます。否定でいうときは It didn't go very well. が定番です。

⑤ I can't go on like this.

「こんなんじゃ、やっていけないよ!」

go on = 続ける の意味。いろいろな場面で使います。

⑥ Go on.

「続けて。」

相手の話や行動を中断させてしまった後、さっきのことを続けてほしいときに促す表現です。

⑦ It has to go all the way in.

「ずっと奥まで入れなきゃだめだよ」

スイッチやネジ、USB端子など、何かを奥まで(中の最後のほうまで)入らないとダメだよ、と言いたい時の表現です。

他にも、Go all the way back.(コンビニのおにぎりを開封するときに、後ろまでぐるっとつまみをめくって)、Go all the way down.(一番下までスクロールして)など、all the way + 方向 でいろいろと表現できます。

「ずっと」を表すall the wayはこちらをご覧ください

「ずっと」は要注意!様々な言い方になる英語の「ずっと」「ずっと会いたかった」と言いたいときは、対象の相手によって伝えるニュアンスも変わるので、英語の表現も異なります。...

⑧ Why would she go out with him?

「なんで彼女があいつなんかと付き合ってるんだよ?」

go out でデートする、付き合う、の意味です。would を使っているのは、ありえない!と驚いているからです。

仮定法Wouldの詳しい解説はこちら

仮定法が驚くほどわかる!どんな時にどう使うのか徹底解説【保存版】会話では、実は70%以上の割合で、If節を省略して、主節だけ(wouldが入るほうの文だけ)を言うことが圧倒的に多いです。...

⑨ How far would you go to save your children?

「自分の子供を守るためなら、どんなこともしますか?」(どこまでの事だったらしますか?)

この言い方になると、物理的な距離を指しているのではなく、どんなことまでだったらしますか?(子供を救うためなら殺人でもできますか?)のような意味合いになります。

⑩ Go talk to him.

「ほら、彼と話しをしてきなさいよ!」

躊躇っている人に、ほら~しに行って来なさいよ、と促す表現です。 go + 動詞の原形で使います。

他にも、Let's go grab some food.(ちょっと食べに行こうか)、I'll go get some groceries.(ちょっとスーパーに行ってくるわ)、などのように使います。

⑪ The bomb could go off any second.

「その爆弾はいつ爆発してもおかしくないよ。」

go off = 爆発する、(目覚ましが)鳴る、(銃が)暴発する、の意味になります。なお、any second, any minute, any moment どれでも同じ意味になります。

⑫ He's 82 and still going strong.

「彼は82歳になるが、まだ現役で元気にやってるよ。」

be going strong = 未だに元気でやっている、の意味です。進行形で使います。

⑬ 1 down. 9 to go.

「1つ終わり! あと9個!」

仕事などが10個あり、1つ終えたときに、残りを to go で表現します。

他にも、例えば新しい単語や表現をネイティブから教わった時に、One down. Million to go.(はい、1つ完了。あと百万個。)のように大げさに表現すると、ジョークとしても使えます。必ずネイティブが笑いますから、ぜひ使ってみてください。

⑭ For here or to go?

「お持ち帰りですか、それとも店内で召し上がりますか?」

これはお馴染みの表現ですね。 to go は形容詞のように名詞のうしろにつけ、take-out は名詞として使います。

I want that sandwich to go.(そのサンドイッチは持ち帰りで。) Let's get some takeout for lunch.(お昼はテイクアウトを何か買ってこようよ)。なお、アメリカでも場所によっては、To stay or to go? のように言う人もいます。

⑮ I was let go.

「私は解雇された」

They let me go. でも同じ意味です。

⑯ You have to let it go.

「もう忘れなさいよ」「もう諦めなさいよ」

Let it go は、アナと雪の女王(原題 Frozen)でお馴染みのあの表現ですね。忘れなさい、もう気にするな、の意味です。決して「ありのままで」という意味ではありません。

⑰ This medicine made the pain go away.

「この薬のおかげで、痛みが消えた」

make ... go away = ~をいなくする、消す、追い払う の意味。 I made him go away. 私は彼を追い払った(強引に帰らせた)のようにも使います。

⑱ I always go off on a tangent.

「私はいつも話が脱線してしまう。」

tangent = 接線、の意味。数学用語のタンジェントのことです。どうしてこういう表現なのかというと、イメージとしては、まず円を思い浮かべてください。その円の円周上に、直線が1本接しています。グルグル円周上をまわっていたら、ふと、接しているその直線(タンジェント)上にうつって脱線してしまう=話が逸れる、脇道にそれる、の意味で使います。一見、固い表現に見えますが、ネイティブは結構使います。

あとがき

いかがでしたか?

Goは基本動詞の中でも特に頻度が高いので、形容詞や副詞や名詞と組み合わせて、様々な言い回しがありますね。

Goを単純に「行く」と思わずに、必ずGoの次の単語との組み合わせを見るようにしましょう。

以下の記事でさらに詳しい解説をしていますので、よろしければご覧ください。

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