こんにちは、小野です。
猛威を振るった台風15号。9月8日の深夜は眠れなかった人もいたのではないでしょうか?僕もその1人です(笑)
台風15号は日本の各地で予想以上に甚大な被害をもたらしましたね。久々に「怖さ」を感じた台風でした。
今回は、台風に関連した英語表現をご紹介します。盲点となりやすいものをご紹介していきますので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。
「台風が来る」は英語で何て言うの?
「台風が来る」と英語で言いたいときは、主語と動詞だけの構造で一見良さそうに見えますよね。
A typhoon is coming.
このように文を考える方も多いと思いますが、実は「~が来るよ」については、もっとネイティブらしい表現があります。
There's a typhoon coming.
There's a typhoon headed this way.
主語と動詞だけのシンプルな構造でも通じることは通じますが、英語的発想では、「こちらに向かってくる〇〇が1つあるよ」という表現の仕方をします。
"There's a typhoon _."のほうが格段に英語らしくなります。ぜひ覚えておきましょう。
ちなみに、a typhoon は a storm でも構いません。また、動詞「head」については、headedとheadingの両方の使い方がありますが、この構造は必ず-edにします。
「There's 構文」をもっと詳しく知りたい方はこちらを↓
動詞headはこちらで詳しく解説しています↓
風速(秒速)を時速に変換する
上図は、今回(2019年9月)のバハマ諸島とフロリダを襲ったハリケーン「Dorian」です。
「秒速⇔時速」の換算式
風速は、日本では「秒速(m/s)」を用いますが、英語圏では主に「時速(mph)」を使います。単位は「km」ではなく、風速は米国・英国ともに「mph」を使うようです。miles per hour(時速マイル)の略です。
英語圏の人と会話する時には、出来れば、秒速を時速マイル(mph)に換算したうえで会話するとスムーズなのでおすすめです。
風速(m/s)を時速(km/h)に変換する式を覚えておくとネイティブとの会話に役に立ちます。
「秒速⇔時速」の換算式
秒速を時速に換算したい時
時速 = 秒速 x 18/5
時速を秒速に換算したい時
秒速 = 時速 x 5/18
例えば、今回の台風15号は、最大瞬間風速が57.5m(千葉市)だったので、それを時速に換算すると、
時速 = 57.5 x 3.6 = 207km/h
これをさらにマイルに換算すると(1 mile ≒ 1.6km)、
207 / 1.6 = 129 mph(時速129マイル)
ということで、台風15号の最大瞬間風速は 129mph だったということです。
会話では、このように伝えます。
(私がネイティブと実際に交わした会話です)
A: The typhoon that hit us yesterday brought winds of about 130 miles per hour.
B: Oh, really? Were you okay? Did you go to work?
A: I just slept through it! I went to work after lunch and got home no problem!
B: Oh, that's good.
A: Yeah, but the storm completely paralyzed transportation in Tokyo, leaving thousands of people stranded at Narita Airport.
B: Oh my god..
B: そうなの?大丈夫だった?仕事に行ったの?
A: 夜中だったから寝てたけどね。会社には昼過ぎに行ったよ。帰りも問題なし。
B: それは良かった。
A: うん、ただ、台風の影響で東京の交通が完全に麻痺しちゃって、成田空港で何千人もの人で溢れかえってるみたいだよ。
B: あらら。
切りの良い数字を覚えておくと便利です。僕はこれを覚えて目安にしています。
20mph = 約10m/s
70mph = 約30m/s
120mph = 約50ms
台風・ハリケーンなどの違い
日本では台風と呼んでいる熱帯低気圧ですが、世界の地域によって大まかに3つの呼び名があります。呼び方が違うだけです。
- Typhoon: 北西太平洋
- Hurricane: 北東太平洋・大西洋
- Cyclone: インド洋・南太平洋
あとがき
先週バハマ諸島やフロリダを襲った大型ハリケーンDorianは、風速が85mphだったようです。
85 x 1.6 × 5/18 = 37.7(m/s) となるので、風速(秒速)は38メートルくらいだったことがわかりますね。今回の東京での風速と同じくらいですね。
ちなみに、ハリケーンの名前の付け方ですが、2019年は「Andrea, Barry, Chantal, Dorian, Erin, ..」とアルファベット順にすでに全部決まっているようです。毎年名前が違うようです。