覚えるべき文の構造 PR

「飽きっぽい・寒がり・暑がり」は英語で?【get 形容詞 easily】

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こんにちは、小野です。

先日の記事「あまりコーヒーは飲まない」→「動詞+er」で表現!英会話必須の構造でも触れましたが、人の性質や習慣などを言いたいときは、日本語の構造と違い、英語独特の形「I'm a 形容詞+動詞er」になりましたね。

今回は、前回で書ききれなかった重要な形がもう一つあります。

「飽きっぽい性格」は英語でなんて言うの?

「彼は飽きっぽい性格だ」と英語で表現したいときは、そのままだと英語にしづらいので、こう考えます。

「彼は飽きっぽい性格だ」
→「彼は何でもすぐに飽きる」

ここで「すぐに」というのは「簡単に、容易に」の意味なので、fastの意味ではなくeasilyにします。

He gets bored easily.

「何でも」の部分は入れても入れなくてもOKです。入れるとすれば

He gets bored with things easily.
He gets bored with stuff easily.

となります。

重要なのは、この形です。

get + 形容詞 + easily
→「すぐに~してしまう」

ちなみに、boredとboringの2種類の形容詞があるので、区別がつかない方はこちらの記事をぜひ読んでください。

形容詞「ed」と「ing」の違いとは?「退屈だ」は bored or boring?BoringやBoredの日本語訳は知っている方も多いと思いますが、重要なのは日本語訳ではなく、ネイティブはこれをどう使い分けているかということ。-ed と -ing の区別はどうしているのでしょう?ここが最重要ポイントです。...

I get drunk easilyの意味は?


では、次の例文はどんな意味でしょう?

I get drunk easily.

現在形getなので「ふだん」のことですね。直訳すると「私はふだん簡単にdrunkになります」。

be動詞を使った I'm drunk. と言えば「今酔っています」の意味ですが、get drunk になると「drunk(酔っている状態)になる」ことを意味します

それを現在形getで言えば普段のことを表現できますから、

「(少し飲んだだけで)いつも簡単に酔ってしまう」
→「私はお酒に弱いんです」

ということでI get drunk easilyは「お酒が弱い」の言い方となります。これがネイティブの感覚ということですね。

「get + 形容詞 + easily」を使ったいろいろな例文


この構造は、会話で非常に多く使われます。

I get nervous easily.
「緊張しやすい → 上がり症だ

Kids get bored easily.
「すぐに退屈する → 飽きっぽい

My husband gets lost easily.
「すぐに迷子になる → 方向音痴だ

I get angry easily.
「すぐに怒る → 短気だ

My son gets carsick easily.
「すぐに車に酔う → 車酔いしやすい

I get jealous easily.
「すぐに嫉妬する → ヤキモチ焼きだ。嫉妬深い。

I get distracted easily.
「気が散りやすい → うまく集中できない

I get worried easily.
「心配しやすい → 心配症だ

I get sleepy easily in class.
「授業中すぐに眠くなる → すぐに睡魔に襲われる、眠気を催す

I get cold easily.
「寒気を感じやすい → 寒がりだ

I get hot easily.
「暑く感じやすい → 暑がりだ

She gets lonely easily.
「寂しくなりやすい → 寂しがり屋だ

I get depressed easily.
「落ち込みやすい → すぐにへこむ

あとがき

日本語と英語は、物事に対する表現の仕方が今回のように違うことがよくあります。

日本語をそのまま英語に訳そうとすると、機械的に一語一語を訳そうとして、尚且つ文法的なことも考えなければならず、焦って当てずっぽうの文になり、結果として非常に不自然な英語を言っているのをよく見かけます。

上記のような「型」「鋳型」「テンプレート」を持っておけば、それを使いまわせばよいわけです。

そうすることで、とっさに言えることを何倍にも増やすことができ、しかも、楽にネイティブと同じ感覚の英文を作れることになります。