文法の盲点

「日本は勝てたよ」は英語で?誰もが悩む仮定法【could have done】

2018年W杯の対ベルギー戦は多くのサッカーファンなら覚えていると思いますが、本当に惜しかったですね。3対2で惜しくも日本が敗れました。

スコアが2:0でリードした時、多くの日本人が「これは、勝てる!(We could win!)」と身を乗り出したはず。しかし、結果は逆転されて負けました。

あともう少しで日本が勝てた!そう思った日本人は多いはずです。

この場合の「日本は勝てた」は英語でどう言えばいいでしょうか? 

今回はこのような「~できた」という言い回しを解説します。実際には出来なかったが、可能性として出来ていたかもしれない、と言いたい時の表現です。

「日本は勝てた」は英語で?誰もが悩む仮定法could have done


実際には試合に負けましたが、可能性として「勝てた」と言いたい時は、可能性を表す助動詞 can の仮定法バージョン could を使って「could have + 過去分詞」の形で表現します。

Japan could have won.
(日本は勝てた)

couldの後ろのhaveは、文の中で発音する時は、[əv] のように h音が消えます。まるで前置詞の「of」と同じような発音になります。

書くときも、Japan could've won. と短縮形にすることが多いです。

「(あの時こうしていれば)~できた」という過去の可能性を言いたいときは、「could have 過去分詞」と覚えておきましょう。

これに対し、「(しようと思えば)~できるよ」(現在または未来の可能性)を言いたいときは、「could 原形」となります。

could have doneの重要例文16選

Japan could have beaten Belgium.
(日本はベルギーに勝てた)
 
I could have died if I didn't go see the doctor.
(医者に行ってなかったら死んでたかもしれない)
 
You could have stayed with me.
(私の所に泊まっていけばよかったのに)
 
You could have at least called.
(電話ぐらいしてくれてもよかったのに)
 
You could have told me the truth.
(本当の事を話してくれてもよかったのに)
 
It could have been you.
(それはあなただったかもしれないよ)
 
It could have been anyone.
(誰であってもおかしくなかったよ)
 
It could have happened to anyone.
(誰に起こってもおかしくなかった)
 
You could have made a better choice.
(もっと良い選択をできたんじゃないの)
 
You couldn't have made a better choice.
(最高の選択をしましたね!)
 
It could have been a lot worse.
(これくらいで済んでまだよかったよ)
 
There was nothing you could have done.
(あなたに出来ることは何なかったよ。どうしようもなかったんだよ)
 
This is more than I could have hoped for.
(これは願ってみないことです。予想以上のことで最高です)
 
I could have sworn that I saw it.
(確かに見たんです!)※I could have sworn ... 「確かに~したんだよ!」の意味
 
He couldn't have gone very far.
(あまり遠くまでは行ってないはずだ)
 
How could I have been so stupid?
(なんて私は馬鹿だったんだろう!)