文法の盲点

「したかもしれない」could have done/might have doneの違い

仮定法が苦手な人
「could have doneとmight have doneの違いは何だろう?どちらも『したかもしれない』になるから、わかりにくいなあ。」

こういった疑問に答えます。

「したかもしれない」could have done/might have doneの違い

こんにちは、小野です。

以前の記事「日本は勝てた」はどう表現しますか?の中で、Japan could have won の表現を解説しましたが、レッスンで複数の生徒さんから

could have wonmight have wonの違いは何ですか?」

という質問があったので、ここでまとめておきたいと思います。

could have done

→「実際には起こらなかったが、その可能性はあった」と言いたい時
(過去の可能性)

might have done

→「実際に起きたかはわからないが、起きたかもしれない」と言いたい時
(過去の推測)

このように、状況が結構違いますね。どちらも過去の事ですが、could のほうが結果がすでに分かっている状況、might は結果がまだ分からない状況、という違いです。

例えば、ラグビーの日本代表戦が昨日あったとします。あなたはまだニュースを見ていないので、結果を知りません。

「日本は勝ったかもしれないね」と推測で言いたいときは、

Japan might have won.
(まだ結果はわからないけど)
日本はひょっとしたら勝ったかもしれない

と推測するわけです。

そしてその後ニュースを見て、16対19で惜しい負け方をしたという結果を知り、「あ~惜しい、もうちょっとで日本は勝てたかもしれないね」と言いたい時は、

結果を知ったうえで、その逆の可能性を表現する could を使って、

Japan could have won.
(負けてしまったけど)
日本は勝てたかもしれないね

となるわけです。結果とは逆の可能性なので could have won を使うわけですね。

このように、could have done または might have done は「~したかもしれない」という日本語訳が同じになってしまいますが、状況や意味はかなり違うので、迷わないように次のように覚えておきましょう。

「~したかもしれない」

結果を知っている状況 → could have done
まだ結果がわからない状況 → might have done

Would have doneについてはこちらをどうぞ

「当たり前のことをしただけ」はwould have done【仮定法過去完了】前回の記事「仮定法が驚くほどわかる!どんな時にどう使うのか徹底解説」の続きの内容なので、ぜひ2つ合わせてお読みになってください。...

might have done のよくある例文

I might have left it at the store.
(その店に置いてきたかもしれない)
He's amazing at cooking. He might have been a chef before.
(彼って料理上手だね。以前シェフだったかもしれないね)
I think I might have found a way out.
(解決策を見つけたかもしれない)
She might have moved already.
(彼女、もう引っ越したかもしれないよ)

あとがき

仮定法は、前後の流れの中で掴むことが一番の近道です。

日本語にしてしまうと分かりにくい場合が多々あるので、ぜひ様々な例文に接して感覚を掴んでいってください。

次の3つの記事も参考になりますので是非どうぞ。

Could have の例文

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