こんにちは、小野です。
「英語で間違いという単語は何ですか?」と尋ねると、おそらく大半の人はすぐに「mistake」と答えると思いますが、「間違ってそれを食べた」のようなセンテンスになると、実はmistakeは使いません。
今日は、文の中で使う「間違い」という言い方に焦点を当てていきます。
「間違えて~した」はmistakeではなくaccidentally
「私はミスをした・間違えた」を英語でいうと I made a mistake となりますね。ここまではわかる人も多いと思います。
では、「間違って~した」と言いたいときはどうでしょう? 次の文を英語で言えますか?
「間違えて何かキーを押してしまった。」
大抵のネイティブは、これを次のように言います。
I accidentally hit some key.
(間違えて何かキーを押してしまった)
「間違えて~した」と言いたいときは、accidentallyを動詞の前や文の終わりに置いて表現します。mistakeを使わないということがポイントです。
英語の概念としては、意図せずに、思いがけず何かをしてしまった行動を表現するときは「間違い」というよりは「事故」という感覚だということがわかりますね。あーなるほど、という感じですよね。
では、まずは何より発音の練習をしておきましょう。名詞accidentが副詞accidentallyに変化すると、ストレス(強い位置)も変化するので要注意。
accident [ǽksədənt]
※特に後半の[s]以降のあいまい母音[ə]に注意
accidentally [æ̀ksədénəli]
※ストレスは de の位置。ntの部分は[t]の音が欠落する
I accidentally hit some key.
※ボタンやキーなどを「押す」はhitをよく使います。pressed, tappedでもOK。someは「何らかの~、どこぞの~」でよく使う形容詞なので、keyは複数形にはしません。
ではここでポイントをまとめておきます。
「間違えて~した」
意図せずに、思いがけず何かをしてしまったときの言い方
I accidentally 動詞の過去形.
※accidentally「うっかり、誤って、間違って」の意味。
「間違えて~した」のよくある例文
I accidentally took someone else's umbrella with me.
間違えて他の人の傘を持ってきてしまったよ
I accidentally stepped in a puddle.
間違えて水たまりを踏んでしまった
I accidentally knocked the glass over.
間違えてグラスを倒してしまった
I accidentally ate it.
間違えてそれを食べてしまった
あとがき
「間違って」という言葉は、意外にも日本語では幅広く使っていますね。
英語では大抵の場合accidentallyを使うということを是非覚えておきましょう。
ちなみに、日本語では「~してしまった」という部分だけで、「間違って・誤って」を言わなくてもニュアンスが伝わりますね。
「グラスを割ってしまった」
でも英語にするときは、「故意ではなく事故だった」というニュアンスを入れたほうがいいので、
I accidentally broke the glass.
のようになるべくaccidentallyを入れるようにするといいですよ。