日本語を直訳する人
「英語を話す時、どうしても日本語から考えてしまうなあ。例えば『~って聞いたんだけど』の英語は "I heard ..."で合ってるのかな?あまりネイティブが言っているのを聞いたことないけど...」
こういった疑問に答えます。
ネイティブは I heard とは言わない!
「~て聞いた」2つのポイント
日本語では、ニュースで聞いた事や、友人から教えてもらった事、噂で知った事、などを言う時、「~って聞いたんだけど」と言い始めることが多いですが、これは日本語特有の言い方です。
誰が言ったのか、どこで聞いたのかを、日本語ではあまりハッキリさせずに会話しますが、英語の会話ではなるべく誰が言ったかをハッキリさせます。
または、「聞いたんだけど」という部分自体をカットして、内容の文だけをそのまま言うほうが英語らしくなります。
①ニュースや噂で聞いた話
「東京に台風が来るって聞いたけど」
→ There's a typhoon coming to Tokyo, right?
日本語と同じ感覚で、「I heard ... 」と言いたくなるかもしれませんが、わざわざ文頭につける必要はありません。そのまま伝え聞いた事を文で言った後に、確認の意味で、文尾にright?(~だよね?)とつければそのニュアンスが伝わります。イントネーションは上げます。
《例文》
It's raining a lot in Tokyo, right?
(東京では今大雨だって聞いたんだけど)
Ichiro Suzuki is a household name in the US, right?
(イチロー選手はアメリカで誰でも知ってるって聞いたんだけど)
People don't eat eels in America, right?
(アメリカでは鰻は食べないって聞いたんだけど)
②友人・知人から聞いた話
「去年フランスに旅行に行ったって聞いたけど」
→ Your wife told me that you went vacationing in France last year.
日本語に合わせて「I heard that ...」としたくなりますが、英語では「誰から聞いたのか」をハッキリさせるほうが自然なので、「~に教えてもらった」と表現します。
《例文》
Michael told me that you're getting married next month.
(来月結婚するって聞いたけど)
My boss told me you're being transfered to New York.
(NYに転勤になるって聞いたけど)
I heard from ...
「~から連絡があった。便りがあった。」
hear from で「~から連絡がある」の意味になるので、日本語との違いに注意が必要。友人等から聞いた話の場合は「人 told me ...」と言いましょう。
I haven't heard from him ever since.
(彼からそれ以来全く連絡ないよ)
I'm pretty sure your mom wants to hear from you more often.
(絶対にお母さん、君の電話をいつも待ってるよ)
HardとHeardの発音の違い
ほとんどの方が、hardとheardの発音を区別せずに、同じような発音になっているのをよく見かけます。しかも、カタカナで「ハード」と言うと hard または had のどちらかに聞こえてしまうので要注意。
I heard ...と言っているつもりでも、ネイティブには I had ...と聞こえていることが多いのです。
ここで、しっかりとhardとheardの発音を区別して練習しておきましょう。
こちらの記事もR音を詳しく解説しています。ぜひどうぞ。