こんにちは、小野です。
前回の記事 I picked up on that はどういう意味?ドラマ「ER」から英語を学ぶ でご覧いただいたシーンの続きです。
今回も、海外ドラマ「ER」で生の英語に触れながら、重要なフレーズを一緒に学んでいきましょう。
それでは早速見ていきましょう。
- 海外ドラマ「ER」から英語を学ぶ
- Phrases and Vocabulary
- Tell me about it「全くだよ/ほんとそうだよ」
- あとがき
Contents
海外ドラマ「ER」から英語を学ぶ
※今回も日本語訳付きです!
まずは1回目に何も見ずに動画だけを見ましょう。何を話しているのか、少しでも内容を掴むつもりで見てみましょう。
もちろん難しく感じるとは思いますが、それも練習です。2分程度の動画なのでそれほど長く感じないはずです。
2回目に、今度は英語のスクリプトを見ながら、一語一句を確認するように見ましょう。聞き取りにくいセリフは何度も一時停止して構いません。根気強く聞こうとする工程こそが上達につながります。
最後に、日本語訳を見ながら意味を完璧に把握しながら、じっくりと見てください。最低でも3回は通して観ないと上達しません。
【この場面のあらすじ】
腎臓移植のためひたすら待機しているカーターの病室に、昼間に一度見舞いに来た元同僚のベントンが再度やってきます。
※太字箇所は、"Phrases of the Day"に意味を記載。
Benton: Carter? Carter?
Carter: Hey.
Benton: You okay?
Carter: Yeah. Well, they gave me Kayexalate to lower my potassium.
Benton: Hmm.
Carter: Oh, that is just cruel.
Benton: What?
Carter: I'm dying of thirst. I'm starving too. What else you got? A burger hidden in your scrubs there?
Benton: No, just an energy bar. Mm.
Carter: This is wrong.
Benton: Mm, peanut butter.
Carter: Oh, God.
Benton: Hmm. So where is everybody?
Carter: Who?
Benton: Your people. Your family.
Carter: My folks, uh, are in the Bahamas for winter.
Benton: They know what's going on?
Carter: They couldn't make it back, even if they wanted to.
Benton: Come on, man. Fire up the jet, they could be back here before you leave post-op.
Carter: No more jet.
Benton: Really?
Carter: The recession, man. Haven't you heard?
Benton: Tell me about it. My mortgage was reset. So, how long were you in Africa?
Carter: Four years.
Benton: Yeah? Is that where you met your ex?
Carter: Mm-hmm. Kem. She's not my ex yet. Would you like to see a picture of her?
Benton: Sure. You married a sister?
Carter: She's half Congolese. She was raised in France.
Benton: Wow. Hey, she's gorgeous, man. You gonna let this get away?
Carter: Not my choice really.
Benton: Does she know what's going on? That you're here waiting for a transplant?
Carter: She's in Paris. Her mom's sick. It's a whole..
OKERMAN: Dr.Carter? Excuse me.
Carter: Everything okay?
OKERMAN: We are moving you.
Carter: Where's Kurtag? Could you grab that bag?
OKERMAN: Heads up. Let's go.
Carter: Wish me luck, huh?
Benton: Yeah.
日本語訳はこちら↓
Benton: カーター?カーター?
Carter: はい。
Benton: 大丈夫か?
Carter: うん、でも、カリウム値を下げるためにケイキサレートを投与されたよ。
Benton: ああ。
Carter: いや、最悪だよ。
Benton: どうした?
Carter: 喉が渇いて、腹ペコなんだよ。他に何持ってるの?白衣の下にハンバーガーでもあったりして。
Benton: いやいや、エナジーバーだけだよ。
Carter: ずるいよ。
Benton: うーん、ピーナツバター味。
Carter: やめてくれよ。
Benton: それで、皆はどこ?
Carter: 誰のこと?
Benton: お前の家族だよ。
Carter: 家族は、冬だからバハマに行ってるよ。
Benton: 手術のこと知ってるのかい?
Carter: 来れなかったんだよ、どうしても。
Benton: おいおい、そんな事ないだろ。ジェット機で来ればすぐじゃないか。
Carter: ジェット機はもう飛んでないよ。
Benton: ほんとか?
Carter: 例の不況だよ。知らないの?
Benton: ああ、全くだよ。俺のローンも見直されたし。それで、アフリカには何年いたの?
Carter: 4年。
Benton: そうか?そこで前の奥さんに会ったんだね?
Carter: そう。ケムだよ。でもまだ「前の奥さん」じゃないけどね。彼女の写真見るかい?
Benton: いいよ。お前、黒人と結婚したのか?
Carter: 彼女、コンゴ人のハーフなんだ。フランス育ちだけどね。
Benton: すごいな。彼女綺麗な人じゃないか。こんな女性本当に諦めるのか?
Carter: 僕が決めたわけじゃないよ。
Benton: 奥さん知ってるのか、移植手術のこと?
Carter: 彼女は今パリにいて、お母さんも病気だから。話すといろいろあって・・
OKERMAN: カーター先生だね?
Carter: どうしたんですか?
OKERMAN: 部屋を移動するよ。
Carter: カータグ先生は? 荷物取ってもらえる?
OKERMAN: 頭上げて。さあ行こう。
Carter: 無事を祈っててよ。
Benton: わかった。
Phrases and Vocabulary
今回のepisodeで出てきた表現や単語を振り返りましょう。
Phrases of the Day
die of ~で死ぬ
I’m dying of thirst. 喉が渇いて死にそうだ
This is wrong. こんなの間違ってる、不公平だ、おかしい
They know what's going on? 彼らは何が起きてるのか知ってるのか?→家族はこのこと知ってるの?
make it 辿り着く、間に合う、目的地や約束の場所に行く・来る
make it back 戻ってくる
Tell me about it 全くだよ、ほんとにそうだよ。
let this get away ~を逃がす、見送る、チャンスを捨てる
Vocabulary of the Day
lower ~を下げる
potassium カリウム
cruel 残酷だ、ひどい、最悪だ
thirst 喉の渇き
starving 腹ペコ
scrubs 手術着
my folks 私の家族
in the Bahamas バハマ諸島に
post-op 術後
recession 不況、不景気
mortgage 抵当、抵当権付き住宅ローン
your ex 君の前(の奥さんや旦那さん)
a sister 黒人女性
half Congolese コンゴ人とのハーフ
a transplant 移植手術
Tell me about it「全くだよ/ほんとそうだよ」
このフレーズを使うタイミングは、自分もつくづく嫌だなあ、辛いなあ、と思ってた事を、相手がたまたま言ったときに「わかるよ~」と同調する、というタイミングです。
相手の言ったことが、自分も経験しているので共感・同感を伝える時の表現です。大抵の場合、悪い状況に対して使われます。
また、発音の注意点として、aboutを決して高く上げないこと。前置詞は常に弱いです。
Tell me about itの会話例
(最近くたくただよ)
B: Yeah, tell me about it! I only slept 3 hours last night.
(ほんとだよ。昨夜は3時間しか寝てないよ。)
(子供3人連れて旅行はキツイわ~)
B: Tell me about it! Eating out with two is madness as well.
(わかるよ!子供2人連れての外食ですら大変だよ。)
(おんなじこと何度も何度もやるのはもううんざりだよ)
B: Tell me about it. But it's better than nothing, right?
(ほんとだよ。でも仕事がないよりはましだろ?)
なるべく Yeah や That's right だけで終わらせずに、タイミングよく Tell me about it を使えるように意識してみてくださいね。
あとがき
今回も前回同様、ER Season15 Episode19 "Old Times" からのワンシーンでした。いや~つくづくERはいいドラマですね。特にこのふたり(CarterとBenton)の仲の良さは最高です。
また、今回の動画も、イントネーション、表情、仕草などを真似すべきシーンが結構あります。
次のセリフの部分に注目して、表情や口調までそっくり真似る練習をおすすめしますよ。
Oh, that is just cruel.(0:22)
What else you got? A burger hidden in your scrubs there?(0:28)
This is wrong.(0:35) ※特に表情!
Tell me about it.(1:07)
Wow!(1:54)