英語がうまく作れない人
「日本語から英語にするとき、いつも何かうまく行かないんだよなあ。日本語から訳すからダメなのかな。どうすれば英語らしい文が作れるのかな?」
こういった疑問に答えます。
英語は「訳す」より「変換する」という感覚
英語と日本語は、必ずしも「1対1」の関係ではありません。
一語一句直訳する場合もありますが、大抵の場合は「英語らしくアレンジ」することが必要です。日本語をそのまま英語に訳しても、うまく行かないことがほとんどです。
日本語を英語に「訳す」というよりは「変換する」という感覚に近いと思います。
ぼくは12歳から英語を独学で始めて35年以上経ちますが、大袈裟に言えば、35年間ずーっとその練習の繰り返しだった気がします。
例えば、これを英語でどう言えばいいでしょう?
「私はいつまでも若くありたい」
「ある」は英語でbe? see? look? 「~たい」は wannaかな。「若く」はyoungだよな。でもあれ、何か変だな・・?
正解は、I wanna stay young forever.
では、次はどうでしょう?
「私は若く見られたい」
→ I want to look young.
日本語と英語を比べてみてください。これもずいぶん構造や文法が違いますね。
She looks young. (彼女は若く見える)だと分かりやすい構造なのに、「若く見られたい」の日本語は、なぜ受動態を使うんでしょうね。でも「若く見えたい」だと日本語が不自然ですよね・・・。
英語と日本語で構造が大きく違う言い回し
ネイティブの感覚を理解できるようになると、自然に英語的発想が身についていくので、日本語の感覚を排除した英語らしい文を作れるようになります。
そのためには、よい例文にできるだけ多く触れることが重要です。下のすべての例文に触れて、しっかりとネイティブの感覚を掴みましょう。
英語と日本語の構造が大きく違う代表例
- いつまでも若くありたいなあ。
I wanna stay young forever. - 君の気持ちわかるよ。
I know how you feel. - それで、あなた辞めたの?
Is that why you quit? - それ、よく言われるんですよ。
I get that a lot. - どうだった?
How did it go? - すべての事には意味がある。
Everything happens for a reason. - 何とかしてみましょう。
I'll see what I can do. - もう着いた?
Are we there yet? - なんでそう言い切れるの?
What makes you so sure? - 彼によろしく言っといてね。
Tell him I said hi. - 月曜日なら都合いいわよ。
Monday would work for me. - そこでじっとしてて。
Stay where you are. - そんな感じかな。
That's pretty much it. - 完璧じゃなくてもいいんだよ。
It's okay to not be perfect. - あなたは大切な人なんだよ。
You mean a lot to me. - これしか持ってないよ。
This is all I have. - 腕を高くしておきなさい。
Keep your arm elevated. - ちゃんと奥まで入ってないよ。
It didn't go all the way in. - 危うくそれを食べそうだったよ。
I was really close to eating that. - 彼にプロポーズされたの。
He asked me to marry him.
あとがき
英語と日本語のこうした違いを見つけられるようになれば、英語が上達している証拠です。
英語と日本語を冷静に客観的に比較できれば、変な間違いをしなくなり、英語が上達していきます。
どんな英文でも油断せず、いつも「日本語だとこうかな」「英語はこうかな」と考えるクセを付けましょう。必ず毎日発見があるはずですよ。