こんにちは、小野です。
日本でも緊急事態宣言の解除が今日39県で解除されましたが、先日アメリカのデラウェア州ウィルミントンで、街の商業施設に対し、条件付きで営業の再開を認める判断を知事が下しました。
日本も今まさに同じ状況ということもあるので、今回はそのニュースから英語を学んでいきましょう。
ニュースで英語を学ぼう
先週5月8日のニュース映像です。下の英語スクリプトと同じように聞こえるまで何度も聞いて練習しましょう。生の英語に触れることが一番の近道です。
- 最初はそのまま映像を通して観る。
- 次に、下の英語スクリプトを見ながら内容を把握する。わからない時だけ日本語訳を見る。
- 最後に、もう一度映像を観て、聞き取り練習。
※0:14~1:58をリスニングしてください。
Jim, Good morning. Baby steps being taken here in Delaware today. The governor says the goal is to provide ecomonic relief to people and businesses who are suffering finacially during the coronavirus pandemic. But the governor is also cautioning that this does not mean things are going back to normal.
おはよう、ジム。今日デラウェアではゆっくりと少しずつ前進しています。知事によれば、コロナウイルスの影響で経済的に困窮している市民や中小企業に対して、経済救済を確保することが目的としていますが、ただこれですべて状況が正常に戻るということではないことも注意喚起しています。
Delaware is getting back to business today, but Governor John Carney warns this is only a limited reopening, and health and safety guidelines must be followed.
デラウェアは今日徐々に正常に戻りつつありますが、ジョンカーニー知事は、これは単に限定的な再開であり、安全衛生のガイドラインは順守しなければならない、と注意を促しました。
"Things are gonna be different. I think that's the measures, uh, the message as well, as we, in a rolling way, kind of reopen business here in our state. We need to do so making sure people still stay six feet apart. The virus will still be present,"
"状況は一変することになるでしょう。我が州では徐々に営業活動を再開していくことになりますが、従来と同様に、距離を6フィート保ちながら頑張っていかねばなりません。ウイルスはまだいなくなったわけではないからです"
Starting at 8 a.m., small business retailers will be allowed to do business using curbside pick-up, just as long as social distancing can be maintained.
本日8時から、社会的距離の維持が可能であれば、飲食店などはカーブサイド・ピックアップ(店の前まで車で来た客に商品を引き渡すサービス)を利用しながら営業することが許されます。
Those retailers include: department stores, clothing and shoe stores, sporting goods, hobby and book stores, tobacco and vape shops, gift shops and other general goods, as well. Jewelry stores may do business by appointment only.
対象となる小売業者は、百貨店、衣料品店や靴店、スポーツ用品、ホビー用品、書店、タバコ店、ギフトショップなども含まれます。宝石店も来店予約制に限り営業が可能となります。
“Baby steps, if you will, to certain retail establishments to allow them to operate on a limited basis,”
"少しずつ段階的に、特定の小売業者には限定的に営業再開を認めることとします。"
Now, salons may only provide hair care services and only to workers of essential businesses.
サロンについては、ヘアケア関連サービスのみ提供可能とし、従業員も必要な人員に限られます。
There can be no more than two appointments at a time and owners need to leave 15 minutes in between appointments to sanitize.
一度に予約できるのは2名までとし、予約と予約の間には15分の時間を空け、消毒に努めなければなりません。
Salon employees and customers must wear face masks. Employees must wear gloves, too.
サロンの従業員とお客はマスクの着用が義務付けられます。従業員は手袋も着用します。
And salon employees must take their temperature daily. Above 99.5 means they are ineligible to work.
サロンの従業員は毎日体温を計測する義務があり、華氏99.5度(摂氏37.5度)以上であれば業務に従事できません。
(以下、省略)
「3密」=「ソーシャルディスタンス」はingを付けよう
「3つの密(密閉・密集・密接)を避けよう」と政府が打ち出した合言葉がありますが、これを日本在住の外国人に対しては、政府は英語でも説明しています。
ただし、ここまで細かく説明しなくとも、ネイティブには social distancing と言うだけで十分です。
「ソーシャルディスタンス」というカタカナが日本中にあっという間に広まりましたが、実は英語圏では"social distance"という名詞形は会話では使いません。
今回のようなコロナウイルス対策には、social distance → social distancing のing形で使います。
"social distance"は「距離」だけを指してしまいますが、このdistanceを動詞で使って、"social distancing"「距離を取ること」と言えば「行為」を指すからです。例えば、ウォーク→ウォーキング、ラン→ランニング の変化と同じです。
coronavirusを「コロナ」のように短く言ったほうが我々日本人にとっては言いやすいので、ingを付けないで広まったんでしょうね。
※追記(2020.5.25)
以下のページでも、"social distancing"に関してイギリス政府がガイダンスを発表しているので、ご覧になってみてください。
そのページ内で何度も"social distancing"が使われています。
Staying alert and safe (social distancing)