覚えるべき文の構造

「ここが現在地/目的地だよ」英語で何て言うの?【関係詞where】

道案内を英語でしたい人
「道案内で、ここは現在地・目的地です、と英語でどう言えばいいのかなあ。"現在地""目的地"って英語は何だろう?」

こういった疑問に答えます。

今回は、英会話の上達には絶対に欠かせない、whereの英語らしい使い方を見ていきましょう。

「ここが現在地です」と言う時の関係詞「where」

例えば、地図を広げながら(もしくはスマホでGoogle Mapsを見ながら)、「ここが現在地だよ」を英語にすると次のようになります

This is where you are.
ここがあなたが今いる所です
→ここが現在地です

英語には現在地という名詞がありません。「現在の場所」は current location と言おうと思えば通じますが、where you are(あなたが今いるところ) のほうがはるかに英語らしくなります。ちなみに、where we are でもOK。

このように、「現在地、居場所」は、英語で表現すると where you are のようなシンプルな構造になります。

日本語は名詞で表現する場合でも、英語ではこのようなWH名詞節の構造を取ることが非常に多く、英会話を上達させる大きな鍵となります。

WH名詞節の詳しい解説はこちらをどうぞ

「使い方・操作方法を教えるよ」→ 英語ではWH名詞節を使おう! 英語が苦手な人 「英語で文を作ろうとすると、日本語と英語が全然違うことがあります。どうすれば英語らしい文が作れるようになる...

「どこ」以外の where 重要な2つの構造


我々日本人は中学校で「where」を「どこ」の意味で最初に学びますね。ところが、実際のネイティブの会話では、「どこ」の意味以外のwhereのほうが圧倒的に多いんです。
このwhereをどう使うか解説します。例えば、
仙台では雨は降ってる?」→ Is it raining in Sendai? となりますね。
あなたが今いる所は、雨は降ってる?」と言いたいときは?

「あなたが今いる所」は、whereを使って表現します。「~する所、場所」が英語の where に相当します。この構造の where には「どこで」という疑問の意味はありません。

あなたが今いる所は、雨は降ってる?」

→ Is it raining where you are?

このように、文の一部として使われる「where の固まり」は、文の最後に「場所の言葉」として置かれる他、文頭に来たり、主語や述語になったり、と結構幅広く文の中で使われます。

会話では必須の言い方ですので、下記の例文と併せて、ぜひ練習しておきましょう。

場所を表す「~ところ、~ところは」

Does it rain a lot where you live?
(あなたが住んでる所は、ふだん雨は多いの?)
 
Does it snow where you're from?
(あなたの出身地では、雪は降るの?)
 
How hot is it where we're going?
(これから行く所は、今何度なの?)
 
I'm happy where I am.
(私は今の場所で幸せよ)※場所の他に、立場や地位の意味もある
 
Stay where you are.
(そこから動かないでよ)
 
This is where we are.
(ここが現在地です)※地図などを見ながら。
 
You're where you need to be.
(あなたは今いるべき場所にいる→そこから離れちゃダメ。逃げちゃダメ。)
 
We should go back where we came from.
(今来た道を戻った方がいいね)
 
What's it like where you live?
(あなたの街はどんなところ?)
 
Where we're going, you take off your shoes.
(これから行く所は、靴を脱ぐからね)
 
Put your hands where I can see them!
(両手を見えるように出しなさい!)※警察官などのセリフ
 
Keep your hands where they are.
(両手はそのまま動かさないで!)
 
Put it back where it was.
(元の場所に戻して。)
 
Put it back where you found it.
(見つけた場所に戻して。)
 
It's right where you said it would be.
(あなたが言った場所にあったわ。)

where の前に名詞があるとき

関係詞の用法です。場所や状況の名詞の後ろをwhereで繋ぐことができます。「私が彼と食事をしたレストラン」「彼が働いているビル」などの場合です。

場所の名詞 + where + 説明文

This is the restaurant where we had dinner.
(このレストランで食事をしたの)
 
I went to the building where he works.
(彼の職場のビルに行った)
 
Is there a place where I can drink around here?
(この辺でどこか飲める場所はありますか?)
 
There's gonna come a time where I'll need your help.
(いつかあなたの助けが必要な時が来るわ)
 
Do you remember the one where Jack Bauer was abducted by Chinese villains?
(ジャックバウアーが中国人の悪党共に連れ去られた回を覚えてる?)
 
Have you ever been in a situation where you had to call the police?
(警察に電話するような状況に遭った時はありますか?)
 
You should get to the point where anyone else would quit and you're not gonna stop there.
(他の皆がリタイヤするくらいの所まで頑張らなきゃダメだ。そしてそこから本気を出すんだよ!)
 

あとがき

whereの使い方は、「どこ」の意味よりも、この「つなぎ言葉」としての用法が頻度が高いです。

今回のwhereに慣れることが、英語上達の近道であることは間違いありません。たくさんの例文に触れて是非慣れてくださいね。

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