以前ネイティブが頻繁に使う基本動詞 Get【6つの重要な使い方】という記事を書きましたが、句動詞については触れていなかったので、今回は「Getを使った句動詞」を解説していきます。上記記事と合わせてご覧ください。
Contents
そもそも句動詞ってなに?
句動詞とは・・・
動詞の後ろにもうひとつ(副詞)付けて、組み合わせて使う2語のかたまり
例えば、「go」を単独で使うと単に「行く」の意味ですが、「go off」とすると「爆発する、(アラーム等が)鳴る」のように、意味がガラッと変わることが頻繁にあります。
英語の世界では、この句動詞が会話でかなりの頻度で使われるので、重要なものは必ず知っておく必要があります。頑張って少しずつ慣れていきましょう。
句動詞の組み合わせ例
基本動詞(get, give, put, take, go, come, make, look など)
副詞(in, out, on, off, up, down, away, back, over など)
※上記の組み合わせは、どの組み合わせも存在すると思っていいです。
英会話で必須!ネイティブが頻繁に使う句動詞5選【GET編】
それでは、今回は get の句動詞で重要なものを見ていきましょう。
(1) get in / get out (of)
建物に「入る、出る」、車やエレベーターに「乗る、降りる」の意味です。「in/out」なので比較的イメージしやすいですね。
He got out of the car and went into the building.
(彼は車から降りて、その建物に入っていった)
You should get in. It's raining.
(入ったほうがいいよ。雨降ってるから)
(2) get on / get off
バスや電車に「乗る、降りる」です。これも「on/off」なのでイメージしやすいですね。ただし、get off については他にもいくつか重要な使い方があります。
Get off = 「降りる、離れる、出る、仕事を上がる」
I wanted to get on the bus, but I missed it.
(バスに乗りたかったのに、乗り損ねたのよ)
Coming through. I'm getting off here.
(通りま~す。ここで降りますので。)
What time do you get off at?
(何時に上がるの?)※off のうしろには work が省略されています。atは省略可。
Get off my property!
(私の敷地から出てけ!)
Get off me. / Get off of me.
(離してよ!)
(3) get across
"get across" だけの意味は「(向こう側に)渡る」ですが、会話では「人に自分の言いたいことを伝える」の意味でよく使われます。目的語を取る時もあります。例文で確認してみましょう。
I can't get across to her.
(彼女に気持ちが伝わらない)
He didn't get his point across.
(彼は自分の言いたいことが伝えられなかった、言葉が通じなかった)
He's having a hard time getting his message across.
(彼は言いたいことをなかなか伝えられない)
I can't get my joke across to them, which really annoys me.
(いつも彼らにはジョークが伝わらないんだよね、嫌になっちゃうよ)
(4) get over
何かを乗り越える、克服する、病気が治る、嫌な事を忘れる、の意味で会話でよく使われます。目的語が来ることがほとんどです。
It took me weeks to get over the flu.
(インフルエンザが治るのに何週間もかかったよ)
Did you get over the cold?
(風邪は治った?)
She never got over the loss of her husband.
(彼女は夫の死を乗り越えられなかった)
I got over her.
(彼女のことはもう忘れたよ)
(5) get away with
~を持って逃げる、逃げ切る、悪い事をしてただで済む、の意味でよく使われます。否定文で使うことが多いです。
Bill: I have a plan to cheat on the exam.
(テストでカンニングするつもり)
John: You'll never get away with it.
(そんなの、絶対にバレるよ)
David: I think I can fool the IRS and save a lot on my taxes.
(税務署をダマして、税金を減らせると思うんだ)
Michael: You'll never get away with it.
(そんなことしても絶対に逃げれないよ)
まとめ
Getの本来の意味は、物・状態・場所に到達する ということです。このイメージをベースに持っておくことがとても大切です。
また、Getはそれだけでも頻度の高い動詞ですが、句動詞も非常に多いのが特徴です。
up/down/in/out などがくっついた時は意味も推測しやすいですが、意味がわかりにくい句動詞のほうが多いので少々やっかいですね。必ず下記の記事と合わせてご覧ください。
最後に、句動詞をわかりやすく学べるおすすめの書籍を紹介しておきます。
ネイティブの感覚がわかる句動詞おすすめ本
最近発売されたばかりの本ですが、内容がとてもわかりやすく、特に句動詞をイラストで解説している点がおすすめ。句動詞はイメージがとても重要です。
今回は以上となります。