英語特有フレーズ

「大したことないよ」No big deal. 様々な意味を持つ「deal」

今回は、ネイティブが会話でよく使う英語独特の表現をご紹介します。

「大したことじゃない」は英語で No big deal.


何かの感想を聞かれて、あまり大したことはない、と言いたい時に英語ではどう表現するでしょうか?

ネイティブはたいてい次のように表現します。

「大したことじゃない」

It's no big deal.
Nothing in particular.
Nothing to brag about.
It's nothing.
It's not important.
It's nothing important.
It's nothing to write home about.

この中からいくつか解説していきますね。

It's no big deal.

本来のdealは「取引、取り決め」の意味ですが、会話では様々な意味で使われます。その中でもよく使われるのが "big deal"(大した事、一大事)です。

It's a big deal.(おおごとだよ)
It's not a big deal.(大したことないよ)
It's no big deal.(大したことないよ)
No big deal.(大したことないよ)
What's the big deal?(何を騒いでるの?)

また、makeを使ってよく使うフレーズが、

make a big deal out of ...
(~のことで大騒ぎする)

Don't make a big deal out of it.
(そんなことで騒ぐなよ)

このように、big dealは様々な使い方をするので、ぜひ覚えておきましょう。

Nothing in particular

このフレーズは結構ご存じの方もいると思います。particularはもともと形容詞なのですが、Nothing in ..のうしろには時々形容詞が来てフレーズを作ります。

他にも、Nothing in common.(共通点はない)などがあります。

Nothing to brag about

brag about ..のことを自慢する、の意味。「自慢できるようなことはない、大したことではない」のニュアンスです。

A: Oh, your English is really good.
B: Thanks. It's nothing to brag about, though.

It's nothing to write home about

一見すると難しい単語は並んでいませんが、ちょっとわかりづらい文ですね。

キーワードを拾うと、

nothing(何もない)
write(書く)
home(家に)

となっています。
これはつまり、家に手紙を書いてまで知らせるような大した事ではないという意味。

何かについて「大したことはない、普通だ」と感想を言う時の決まり文句です。例えば、レストランの食事の感想、映画の感想などに使います。

I stayed at a Japanese inn last week. The room was great, but the food was nothing to write home about.
(先週、日本の旅館に泊まったよ。部屋は最高だったけど、食事は別に普通だったよ)

あとがき

最後のNothing to write home aboutは面白い表現ですね。

文字通りの意味だけではわからない、裏に隠された意味がある表現(いわゆる、慣用句、idioms)はたくさん存在します。

あれ、変だな?と思ったら、慣用句かどうかすぐに調べる習慣をつけると上達が早いですよ。