今回は、英語の発音のなかでも最も日本人が苦手とする「Rの発音」に焦点を当てます。今年中にぜひR音を克服してください!
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Marry, Mary, Merry はすべて同じ発音
2020年もいよいよ終わりに近づき、Merry Christmasの時期になってきましたね。このmerryという単語の他に、似たような単語でmarryやMaryがありますが、それぞれ正しく発音できますか?
- marry(~と結婚する)
- Mary(女性の名前)
- merry(陽気な)
ほとんどの方は、これら3つを次のようなカタカナで発音してしまうと思います。
marry マリー
Mary メアリー
merry メリー
アメリカは広い国なので、地域によって微妙に違う発音をする人もいるのですが、半数以上のアメリカ人が、これら3つの単語は同じ発音と認識しています。
ハーバード大学の調査でもそれが裏付けられているようですよ。
日本人を悩ますR音の身に付け方
R音の基本は、口の中で、舌の付け根に少し力を入れて窪みを作り、そのまま口の奥に引っ込めるようにします。小さく前習えをする要領です。舌先は巻き舌にする必要はありません。こもったR音がうまく安定して出せるようになるまで、何度も練習してみることが大事です。必ずいい音が出るようになるので、諦めずに続けましょう!
語頭・語中は唇をすぼめる
Rを作る時は忘れずに唇を前に出してから!
Rの音が語頭や語中(※)にあるときは、Rの音を作る際、同時に唇も前方に突き出して「W」の音を先に出してから(ウと言ってから)、Rの音を作ります。※ 語中とは、Rの前後に母音がある場合です。
bury と berry は同じ発音です。
Mary, marry, merry もすべて同じ発音です。
同音異義語については、下の記事を参考にどうぞ。
"ar" と "er" の比較
2つは全く違うR音です!
"ar" のスペルでは、ルールとして、アルファベットの Rと同じ [ɑ́ːr ]と発音します。それに対し、"er" のスペルでは、[ər]と発音します。
ar と er の発音の比較
hard - heard
heart - hurt
barn - burn
far - fur
star - stir
最も難しいとされる or の発音
「オ~」と言い始めたら後は口を動かさない!
"or" (または "ar")のスペルでは、例外を除き、[ɔ́ːr]と発音します。出だしは母音「オ」で言い始め、すぐに [r] を入れるのですが、大事なのは、口を動かさないことです。[r] の音を作ろうとして口が「ア」のように開いてはいけません。
RをLに、LをRに、逆に発音している方を非常に多く見かけます。特に、actually, usually, please, fresh, rain などの発音の時です。文の中でRとLを丁寧に区別して正しく発音することを、常に忘れずに意識すること。決して日本語のラ行のように発音してはいけません。ラ行で発音してしまうとネイティブには TかD音に聞こえてしまうからです(例 Betty, dedicateなど)。何度も何度も反復練習(repetition)して身に付けましょう。
RとLが混在する難しい発音
world, girl, really, thrillerが言えるようになれば一人前です!最終目標として取り組んでみてくださいね。
RとLの混在した発音はこちらをどうぞ
あとがき
RとLは一歩間違えると、rice(米)とlice(シラミ)、bread(パン)とbled(出血した)、のようにトンデモナイ間違いになります。
最初はゆっくりでもいいので、丁寧に確実に練習することが大切。何か月も練習しているうちに、自然と舌の動かし方が慣れてきます。
必ず頑張って身に付けましょう!