こんにちは、小野です。
今回は、基本動詞「go」の慣用表現を厳選してお届けします。様々な角度から「go」の意味と使い方を見ていきましょう。
また、間違えやすいGoの表現のなかで、特に覚えておきたいGoの表現を紹介します。
Contents
- 1 Can I go?はどんな意味?
- 2 ネイティブはこんな場面で必ずGoを使う!Goを使った慣用表現18選
- 2.1 ① I got to go.
- 2.2 ② I'm good to go.
- 2.3 ③ How did it go?
- 2.4 ④ It went pretty good.
- 2.5 ⑤ I can't go on like this.
- 2.6 ⑥ Go on.
- 2.7 ⑦ It has to go all the way in.
- 2.8 ⑧ Why would she go out with him?
- 2.9 ⑨ How far would you go to save your children?
- 2.10 ⑩ Go talk to him.
- 2.11 ⑪ The bomb could go off any second.
- 2.12 ⑫ He's 82 and still going strong.
- 2.13 ⑬ 1 down. 9 to go.
- 2.14 ⑭ For here or to go?
- 2.15 ⑮ I was let go.
- 2.16 ⑯ You have to let it go.
- 2.17 ⑰ This medicine made the pain go away.
- 2.18 ⑱ I always go off on a tangent.
- 3 あとがき
Can I go?はどんな意味?
この英文は次のどちらの意味でしょうか?
Can I go now?
- 今そっちに行ってもいい?
- もう帰ってもいいですか?
すぐにわかった方は英語に慣れている方ですね。
正解は・・・
「もう帰ってもいいですか?」
goという動詞は、単純に「行く」と訳すと意味がわからなくなる場合もあります。日本語の「行く/来る」と英語の「go/come」は必ずしも一致しません。
Go/Comeの本来の意味
- Go
相手または現在地から離れること - Come
相手のところに近づく・行くこと
では、「今そっちに行ってもいい?」を英語でいうと・・・
→ Can I come over right now?
「そっちに行く」とは、「相手のところに行く」ですから動詞はcomeですね。
また、overは「私がいる所からあなたの所まで」というニュアンスをさらに付け加えています。overはなくても通じますが通常はcome overを使います。
Overについてはこちらでも詳しく解説しています
ネイティブはこんな場面で必ずGoを使う!Goを使った慣用表現18選
こちらが今回ご紹介するGoの頻出表現です。
- I got to go.
- I'm good to go.
- How did it go?
- It went pretty good.
- I can't go on like this.
- Go on.
- It has to go all the way in.
- Why would she go out with him?
- How far would you go to save your children?
- Go talk to him.
- The bomb could go off any second.
- He's 82 and still going strong.
- 1 down. 9 to go.
- For here or to go?
- I was let go.
- You have to let it go.
- This medicine made the pain go away.
- I always go off on a tangent.
それぞれ解説していきますね。
① I got to go.
「そろそろ行かなきゃ。」「そろそろ切るよ」
時間がきたのでそろそろ帰るとき、または、電話口で会話を終えたいとき、などに言うセリフです。
② I'm good to go.
「準備OKだよ」
good の他に、okay, ready と入れ替えてもOK。この場合の go は「行く」の意味ではなく「開始する」の意味に近いですね。
③ How did it go?
「どうだった?」
テストや面接等、何かの結果を尋ねたいときの表現です。日本語の「うまくいった?」に近いですね。形容詞の答えを期待しているので How を使います。ちなみに、映画などの感想を聞くときは How was it? となりますよ。
「どうだった?」の詳しい解説はこちら
④ It went pretty good.
「うまく行ったよ」
How did it go? に対する返事の表現です。pretty good の他に、great などいろいろな形容詞や副詞がきます。否定でいうときは It didn't go very well. が定番です。
⑤ I can't go on like this.
「こんなんじゃ、やっていけないよ!」
go on = 続ける の意味。いろいろな場面で使います。
⑥ Go on.
「続けて。」
相手の話や行動を中断させてしまった後、さっきのことを続けてほしいときに促す表現です。
⑦ It has to go all the way in.
「ずっと奥まで入れなきゃだめだよ」
スイッチやネジ、USB端子など、何かを奥まで(中の最後のほうまで)入らないとダメだよ、と言いたい時の表現です。
他にも、Go all the way back.(コンビニのおにぎりを開封するときに、後ろまでぐるっとつまみをめくって)、Go all the way down.(一番下までスクロールして)など、all the way + 方向 でいろいろと表現できます。
「ずっと」を表すall the wayはこちらをご覧ください
⑧ Why would she go out with him?
「なんで彼女があいつなんかと付き合ってるんだよ?」
go out でデートする、付き合う、の意味です。would を使っているのは、ありえない!と驚いているからです。
仮定法Wouldの詳しい解説はこちら
⑨ How far would you go to save your children?
「自分の子供を守るためなら、どんなこともしますか?」(どこまでの事だったらしますか?)
この言い方になると、物理的な距離を指しているのではなく、どんなことまでだったらしますか?(子供を救うためなら殺人でもできますか?)のような意味合いになります。
⑩ Go talk to him.
「ほら、彼と話しをしてきなさいよ!」
躊躇っている人に、ほら~しに行って来なさいよ、と促す表現です。 go + 動詞の原形で使います。
他にも、Let's go grab some food.(ちょっと食べに行こうか)、I'll go get some groceries.(ちょっとスーパーに行ってくるわ)、などのように使います。
⑪ The bomb could go off any second.
「その爆弾はいつ爆発してもおかしくないよ。」
go off = 爆発する、(目覚ましが)鳴る、(銃が)暴発する、の意味になります。なお、any second, any minute, any moment どれでも同じ意味になります。
⑫ He's 82 and still going strong.
「彼は82歳になるが、まだ現役で元気にやってるよ。」
be going strong = 未だに元気でやっている、の意味です。進行形で使います。
⑬ 1 down. 9 to go.
「1つ終わり! あと9個!」
仕事などが10個あり、1つ終えたときに、残りを to go で表現します。
他にも、例えば新しい単語や表現をネイティブから教わった時に、One down. Million to go.(はい、1つ完了。あと百万個。)のように大げさに表現すると、ジョークとしても使えます。必ずネイティブが笑いますから、ぜひ使ってみてください。
⑭ For here or to go?
「お持ち帰りですか、それとも店内で召し上がりますか?」
これはお馴染みの表現ですね。 to go は形容詞のように名詞のうしろにつけ、take-out は名詞として使います。
I want that sandwich to go.(そのサンドイッチは持ち帰りで。) Let's get some takeout for lunch.(お昼はテイクアウトを何か買ってこようよ)。なお、アメリカでも場所によっては、To stay or to go? のように言う人もいます。
⑮ I was let go.
「私は解雇された」
They let me go. でも同じ意味です。
⑯ You have to let it go.
「もう忘れなさいよ」「もう諦めなさいよ」
Let it go は、アナと雪の女王(原題 Frozen)でお馴染みのあの表現ですね。忘れなさい、もう気にするな、の意味です。決して「ありのままで」という意味ではありません。
⑰ This medicine made the pain go away.
「この薬のおかげで、痛みが消えた」
make ... go away = ~をいなくする、消す、追い払う の意味。 I made him go away. 私は彼を追い払った(強引に帰らせた)のようにも使います。
⑱ I always go off on a tangent.
「私はいつも話が脱線してしまう。」
tangent = 接線、の意味。数学用語のタンジェントのことです。どうしてこういう表現なのかというと、イメージとしては、まず円を思い浮かべてください。その円の円周上に、直線が1本接しています。グルグル円周上をまわっていたら、ふと、接しているその直線(タンジェント)上にうつって脱線してしまう=話が逸れる、脇道にそれる、の意味で使います。一見、固い表現に見えますが、ネイティブは結構使います。
あとがき
いかがでしたか?
Goは基本動詞の中でも特に頻度が高いので、形容詞や副詞や名詞と組み合わせて、様々な言い回しがありますね。
Goを単純に「行く」と思わずに、必ずGoの次の単語との組み合わせを見るようにしましょう。
以下の記事でさらに詳しい解説をしていますので、よろしければご覧ください。