新型コロナウイルスの影響で、日本もまだまだ予断を許さない状況ですが、とりあえず緊急事態宣言は38道府県で解除になりましたね。
ようやくひとまず大きな危機は脱出したという感じです。今週末は久しぶりに友人や同僚と外で飲んだ、という方も多いかと思います。
「やっぱり外で飲むのはいいね!」
これを英語でどう表現すればいいでしょうか?
「やっぱり外で飲むのはいいね」は英語で?
まずは、次の日本語を It's _ の形で作ってみてください。
「運転するのは簡単だよ」
→ It's easy to drive.
「It_to_構文」ですね。後半で「To不定詞」を使います。中学校で習うお馴染みの構文なので覚えている方も多いでしょう。
では、次はどうでしょうか?
実はこの場合は、ネイティブはTo不定詞ではなく動名詞ingで表現します。
It's fun drinking at a bar.
なぜ後半で動名詞ingを使っているのでしょうか?
2つの文を比べてみましょう。
- 「運転するのは簡単だよ」
→ It's easy to drive. - 「外で飲むのは楽しい」
→ It's fun drinking at a bar.
日本語はどちらも「~するのは...だ」となるので、英語でも同じ構造になると思ってしまいますよね。
ところが、英語の表現では、後半の内容の意味によって「To不定詞」と「動名詞ing」の2つに使い分けをします。
ここが今日のポイントです。
- 経験してきたこと/もうすでにしていること
→ 動名詞ing - ふだん時々しかやらないこと/これからすること
→ To不定詞
実は、ネイティブはこういう感覚を常に持っています。先ほどの文 It's fun living in Japan は、ずっと日本に住んでみての感想を言っているということです。
つまり、「長い間何かをやってきて、つくづく~だ、しみじみ~だと思うよ」というような感想の場合は、後半は動名詞ingの形を取る、ということです。
では、2つの使い分けを具体的に例文で見てみましょう。
動名詞ingの形になる時
It's tough being a mother.
お母さんって(母親業って)大変なのよ ※実際の母親の感想
It's difficult being a single mother.
シングルマザーは大変なのよ ※実際に経験した感想
It's tough finding a job in Sendai.
仙台での職探しは大変だ ※実際に探している人の感想
経験してみてつくづくこうだ、という感想のときに「動名詞」のing形を使うということですね。
To不定詞の形になる時
It's easy to say.
言うのは簡単だよ
It's fun to eat out.
外食はいいもんだね。
It's nice to be needed.
必要とされるのはいいね。
It's hard to say goodbye.
さよならを言うのは辛い
今回限りのことや、普段ときどきすることなどは、ふつうに「不定詞」のtoを使うということですね。
あとがき
私たちが中学校で習う英語を基準に考えてしまうと、ネイティブの感覚からズレてしまう、という違いをご紹介しました。
はじめは、このような違いは微妙すぎて難しいよ~、と思われるかもしれませんが、これからいろいろな英文に接していく際に、この違いを意識しながら触れていくと、徐々にじわじわと感じていくと思います。
焦らず一歩一歩がんばりましょう!