今回は、日本人が間違えやすい「全部」の使い方をご紹介します。
「全部話してよ」は英語で?「全部」はAllではなくEverything!
以前こちらの記事でも書きましたが、「全部・すべて」はEverythingを使います。Allは大抵の場合「~だけ、~しか」の意味で使われます。
「全部話してよ」を英語で言うと、
Tell me everything.
(全部話してよ)
AllとEverythingは、日本語の感覚でどちらも「全部」と捉えがちですが、英語ではEverythingを使うほうが圧倒的に多いので、「全部 = Everything」と覚えておいてください。
また、「全部話してよ」の「話す」は「私にその内容を伝える」の意味の「話す」なので、sayではなくtellを使います。ここも間違えやすい違いなので、できればこの記事もご覧になることをおすすめします。
Everythingの重要例文18選
Everythingを使う例文を挙げました。下のような例文で、EverythingではなくAllを使おうとしてしまう方を多く見かけます。ぜひEverythingのネイティブ感覚を吸収してください。
Tell me everything you know.
知ってること全部話してよ。
Everything seems fine except for the grammar errors I just corrected.
今直してあげた文法ミス以外は、全部いいと思うよ。
Do you have everything (with you)?
忘れ物ない?(出かけるとき)
He knows everything.
彼はすべて知ってるよ。
Her bike was saved, but she lost everything else in the fire.
自転車だけは助かったが、彼女はその火事で他のすべてのものを失った。
I can do just about everything on my own.
大抵のことは自分でできます。
What do you like about your husband? - I like everything about him.
旦那さんのどういうところが好き? - 彼のすべてが好きです。
He's responsible for everything that happened last night.
昨夜のことはすべて彼の責任だ。
Everything happens for a reason.
全ての出来事には意味がある。
Everything they told you was bullshit!
あんたが聞いたことは全部うそなんだよ!
It took everything in me to keep from laughing.
笑いをこらえるのに物凄く必死だったよ。
I'll do everything I can to help you.
何としてでも君を助けるよ。
You did everything you could.
やれるだけの事はやったんだよ。
Everything is difficult before it is easy.
何でも最初は難しいんだから(そのうち簡単になるよ)
There's a first time for everything.
何でも最初は難しいと思うものだよ(まずはやってみな)
Everything turned out all right.
すべてうまく行ったよ。
Everything will turn out just fine.
大丈夫、うまく行くよ。
Everything went wrong.
何もかも裏目に出た。
上の例文で注目していただきたいのは、everything を単独で使うことがあまり多くない、という点です。日本語と違い、英語はやたらと説明をしたがる言語です。例えば、日本語で「全部話してよ」と言えば済むところを、英語では Tell me everything you know. 「知っていることをすべて話してよ」と言うほうがはるかに自然です。"you know" の部分は、日本人の目から見ると、なくてもいいと思うかもしれませんが、英語ではあったほうが断然いいのです。この辺の「やたらと説明をしたがる」感覚を持てるようにすると、英語的感覚に近づいていきますよ。