英語の文がうまく作れない人
「英文がうまく作れないなあ。この間も犬が好きと言いたかったのに I like a dog で通じなかったし。なんでだろ? 英語の大事なルールを間違えたのかも。文を作るときは何を気を付ければいいのかな?」
こういった疑問に答えます。
超重要!名詞には常に多くの情報が含まれる
こんにちは、小野です。
今日は、英語を勉強するうえで非常に大事な内容です。
日本語と違い、英語の世界では、名詞は文の中では多くの情報を持っています。
- 数えられるのか、数えられないのか?
- 1つなのか、2つ以上なのか?
- 自分の物なのか、世間一般の物なのか?
- 目の前の物なのか、全体を指しているのか?
つまり、英語は文を聞いた瞬間この情報を把握できる、ということです。
ネイティブたちは、幼少期からこの区別を自然と吸収します。こういった情報を自然と頭の中で処理して、文を理解しています。つまり、これらの情報がないと文の意味が理解できないということです。
彼らは、すべての物事に対して、何が数えられるもので、何が数えられないものか、必ず無意識に区別します。1つなのか2つなのか、目の前のものなのか全般を指しているのか、それらの情報があって初めて文を理解できるわけです。
可算か不可算か、単数か複数か、theかyourか、という区別が、彼らにとっていかに重要か、おわかりいただけると思います。
名詞を使い分ける4つの重要ポイント
名詞の使い方の違いを、日本語と英語で比べてみましょう。まずは簡単な可算名詞のほうからです。次の3つの文をご覧ください。
日本語の場合
- 犬が好きです。
- 犬が家に入って来た。
- 犬を毎朝散歩に連れて行ってます。
- 犬をなでなでしてもいいですか?
※なでなでする pet ...
日本語では、どんな場合でも「犬」は「犬」です。それ以外の言い方はありません。英語はこうなります。
英語の場合
- I like dogs.
- A dog came into my house.
- I walk my dog every morning.
- Can I pet the dog?
1~4の犬はそれぞれ下のような犬のことを指していますね。
上記1~4の「犬」の意味
- 世の中の犬全般を指している
- どこの誰の犬かはわからないが、たくさんいる中の犬一匹を指している
- 自分の犬を指している
- 目の前にいる犬を指している
どういう犬を指しているのか、英語では名詞を見て(聞いて)すぐわかるようになっていますが、日本語では状況で判断していることになりますね。
欧米人が日本語を聞いた時に「紛らわしい、ややこしい、何を指しているのか曖昧でわかりずらい」とボヤくのは、この辺に理由があるわけです。以前、あの日本語が達者な芸能人のパックンでさえ、同じような事をボヤいていました笑
名詞の使い分け
- 全般の事を指す時 → 複数形!
- たくさんの中のひとつに過ぎない時 → a + 名詞
- 所有者がわかっている時 → my/your + 名詞
- 目の前など特定している時 → the + 名詞