間違えやすい文法

長年の悩みもこれでスッキリ!冠詞a/theと単数複数の使い分け70選

aとtheが苦手な人
「昔からaとtheの冠詞が苦手。単数と複数もイマイチわかってない。ネイティブはどういう基準で使い分けているのかなあ。わかりやすいルールがあれば知りたいな。」

こういった疑問に答えます。

テーマ

冠詞a/theと単数複数の使い分けのルールを学び、正しい英語を話す

目 次
  1. 冠詞「a __」 になる代表的な例15選
  2. 冠詞「the __」になる代表的な例20選
  3. 複数形「__s」になる代表的な例18選
  4. 不可算名詞(何もつけない)代表的な例10選
  5. 間違って「the」を付けがちな例7選
  6. あとがき

この記事を書いている僕は、英語業界でプロとして生きています(英語歴36年うち講師歴20年)。現在は、当サイトのSkypeレッスンで日々英語を教える傍ら、当ブログで英語学習に役立つ情報を発信しています。また、この記事の信頼性担保のために、当サイトの マークがある音声はこのページも含めてすべて私の声で収録しています。

本記事では、ふだんの英語学習で伸び悩んでるかも、と感じている方に向けて書いています。少しでもネイティブの感覚を知り、毎日の英語学習をより一層ラクに楽しくしていってくださいね。

この記事を読むことで、冠詞a/theの区別や単数複数の使い分けのルールを学び、正しい英語を作れるようになります。

あなたへの前置きメッセージ

ネイティブの感覚を理解できるようになると、自然に英語的発想が身についていくので、日本語の感覚を排除した英語らしい文を作れるようになります。そのためには、よい例文にできるだけ多く触れることが重要です。下のすべての例文に触れて、しっかりとネイティブの感覚を掴みましょう。

それでは、さっそく見ていきましょう。

冠詞「a __」 になる代表的な例15選


冠詞aを付けるのは、基本的に「たくさんある中のひとつ(ひとり)」の場合です。
特定(限定)する場合は冠詞theになります。

I’m looking for a new job.
新しい仕事を探している
何でもいいからひとつなので a new job

She’s waiting for a taxi.
彼女はタクシーを待っている
不特定のタクシー1台なので a taxi

He works in a bank.
彼は銀行に勤めている
世の中に沢山ある銀行のひとつなので a bank

She works for a company that makes furniture.
彼女は家具を製造している会社に勤めている。
世の中にある沢山の家具会社のひとつなので a company

He looks like a young doctor.
彼は若い医者みたいだね。
世の中に沢山いる若い医者の一人なので a young doctor
※「a 形容詞+名詞」だと a を忘れやすいので注意!

What do you look for in a man?
男性にはどんな部分(資質)を求めますか?
→ 相手が思う理想の男性
一人の男性に焦点を当てているので a man

I became a father.
私は父親になった
世の中のひとりの父親という意味なので a father

I’ve been a terrible mother.
私はひどい母親だった
世の中のひとりの母親という意味なので a mother
※「a 形容詞+名詞」だと a を忘れやすいので注意!

I’ve been a terrible boyfriend.
僕はひどい男だった
世の中のひとりの男の意味なので a boyfriend
※「a 形容詞+名詞」だと a を忘れやすいので注意!

Is anybody here a doctor?
この中にお医者様はいらっしゃいませんか?
不特定のひとりの医者なので a doctor

I met a guy named Steve yesterday.
昨日Steveという男に会った
ひとりの男の意味なので a guy

Everything happens for a reason.
どんな出来事にも意味がある
Everythingは単数扱いなので「理由」も単数。

There’s a good bar in Shibuya.
渋谷にいいバーがあるよ。
沢山ある中の一軒なので a good bar
※「a 形容詞+名詞」だと a を忘れやすいので注意!

I wanna drive a fancy car some day.
いつか高級車に乗りたいなあ。
沢山ある中の一台なので a fancy car
※「a 形容詞+名詞」だと a を忘れやすいので注意!

Aaron always wears a black cap.
アーロンはいつも黒いキャップをかぶっている。
不特定の1つなので a black cap
※「a 形容詞+名詞」だと a を忘れやすいので注意!

冠詞「the __」になる代表的な例20選


冠詞theを付けるのは、沢山の中で特定(限定)する場合です。
その場の状況から何を指しているのか明らかな場合も the を付けます。

Did you like the coffee?
コーヒーはおいしかったですか?
ついさっき提供したコーヒーなので the coffee

I live close to the station. It’s 5 minutes away.
駅の近くに住んでます。歩いて5分です。
家の近くの駅だから限定しているので the station

Can you repeat the question please?
もう一度質問を言っていただけますか?
相手がたった今言った質問のことだから the question

I enjoyed my vacation. The people were very nice and the food was really good.
休暇は楽しかったよ。現地の人は皆親切だったし、食べ物も美味しかった。
旅行先の人達や食べ物のことなので the が付く

Can you pass me the hot sauce?
ホットソースを取ってくれる?
卓上にあるホットソースのことなので the を付ける
※hot sauceとはタバスコなどのソースのこと。

He’s in the kitchen.
彼はキッチンにいるわよ。
この家の台所のことなので the を付ける

She is the one who took care of my son.
彼女が息子の面倒を見てくれた人だよ。
面倒を見てくれた特定の人なので the を付ける

Thank you for taking the time to see me.
今回はお時間を取っていただき、ありがとうございました。
私と会ってくれた時間のことなので特定の時間
※Thanks for your timeという文ではyour timeになるので注意

I want to go to the United States.
アメリカに行きたいです。
国名でも語尾が複数形になっているときは theを付ける

What’s the largest city in America?
アメリカで最も大きい都市はどこですか?
最大都市はもちろん1つなので特定している

I like the people I work with.
私は職場の人達が好きです。
一緒に働いている人達のことなので限定のtheが付く

This is the chair I was talking about.
これが話してた椅子だよ。
話題にしていた椅子のことなのでtheを付ける

They all look the same to me.
どれも同じに見えるよ。
sameには必ずtheを付ける

He’s the same old George.
彼は相変わらずのジョージだ。
sameには必ずtheを付ける

Inconsiderate is the opposite of considerate.
Inconsiderateconsiderateの反対です。
oppositeには必ずtheを付ける
※inconsiderate「思いやりがない」、considerate「思いやりのある」

Did you read the book I gave you?
この間あげた本は読んでみた?
相手にあげた本のことなのでtheを付ける

What’s the name of the movie you saw last week?
ゆうべ観た映画のタイトルは?
映画も名前も、特定のものなのでtheを付ける

There are 5 of them in the Tokyo area.
東京エリアには5軒あるよ。
地名にはtheは付けないが、areaは特定しているのでtheを付ける

Did you drive the whole way?
あなたがずっとそこまで運転したの?
特定の目的地までの道のりだから限定している

I’m pregnant. You’re the father.
私妊娠したの。あなたが父親よ。
お腹の子の父親なので特定しているからtheを付ける

複数形「__s」になる代表的な例18選


冠詞もなく、かつ、複数形になるのは、漠然とその人や物全体を指す場合です。
また、1つと決まっていないような、複数あるかもしれない時も複数形になります。

I prefer big dogs.
私は大きい犬のほうが好きです。
大きい犬全般のことなので複数形

I like dogs that don’t bark.
私は吠えない犬が好きです。
吠えない犬全般のことなので複数形

I like most animals except for snakes.
蛇以外は、大抵の動物は好きですよ。
→ 大抵の動物
不特定でしかも動物全般なので複数形

People get old.
人は年を取る。
人全般なので複数形

People make mistakes.
人は間違いをするものだ。
人全般で、間違いも一つと限らないので複数形

These things happen.
こういう事はよくあるよ。
こういう類の事とはいろいろな事を指すので複数形

Most people have weaknesses.
大抵の人は弱点がある。
人全般で、弱点もいろいろあるので複数形

Most Japanese people don’t speak English.
大抵の日本人は英語を話しません。
日本人全般のことなので複数形

Most Japanese women cover their mouth with their hand when they laugh or even smile.
日本人の女性は大抵笑う時に口を手で覆う。
日本人女性全般のことなので複数形

What are your dreams?
あなたの夢は何ですか?
夢はひとつとは限らないので複数形
ひとつとは限らない時はいつも複数形にするとOK

What are your plans for the weekend?
週末の予定は何ですか?
予定はひとつとは限らないので複数形

Most men are weak.
大抵の男って弱いよね。
男全般のことなので複数形

I don’t have any kids.
子供はいません。
可算名詞は疑問文や否定文では常に複数形

There are no customers in this restaurant.
この店には客がひとりもいない
可算名詞は疑問文や否定文では常に複数形

There are no buses in this town.
この町にはバスが通っていない。
可算名詞は疑問文や否定文では常に複数形

My feet are cold.
足が冷たいんだ。
足は両足のことなので複数形

These shoes don’t fit me.
この靴はサイズが合わないな。
靴は両足なので複数形
※片方の靴を失くした場合は I lost my shoe となる

I’m trying to cut back on carbs.
炭水化物を控えています。
炭水化物は可算名詞なので複数形

不可算名詞(何もつけない)代表的な例10選


数えられない名詞は基本的には何もつけません。形容詞を付けた時に間違って a を付けやすいので注意です。
難しいのは、可算なのか不可算なのかの見極めと、可算名詞なのに例外的にaを付けない時です。

That’s good advice.
それはいいアドバイスだね。
adviceは不可算名詞なので a good adviceは間違い。

It’s good weather.
いい天気ですね。
weatherは不可算名詞なので、aは付けない

There’s some glass on the floor.
床にガラスが落ちてるからね。
ガラスは素材なので不可算名詞

I don’t have time to talk to you.
あなたと話している時間はない。
timeは基本は不可算名詞なので何もつけない
※Thanks for taking the time to talk to me の場合は、「さっき取ってくれた時間」という特定した時間なのでtheが必要。

I had dinner with my husband last night.
ゆうべは夫とディナーを食べました。
dinnerやlunchは不可算名詞なので何も付けない

We don’t have much choice.
あまり選択の余地がない(仕方ないかな)
choiceは疑問文や否定文では不可算名詞になる
※肯定文では可算名詞。ちょっと面倒な名詞なので要注意。

She has cancer.
彼女は癌にかかっています。
すぐには治らないような重い病気は不可算名詞
※風邪や熱は可算名詞(a cold/a fever)

Any idea where he is?
彼の居場所はわかりませんか?
ideaは心当たりの意味では不可算名詞
※アイデア・考えの意味では可算名詞なので要注意

Talking to him was torture.
彼との会話は拷問だったよ(退屈で辛かったよ)
tortureは常に不可算名詞。a tortureは間違い。

Nothing is coming to mind.
何も思い浮かばないなあ。
mindは come to mind の形では何もつけない
※mindは他の場合ではmy/yourをよく付けるので注意
※None are coming to mind.でもOK

間違って「the」を付けがちな例7選


私も若い頃そうでしたが、意外と思い込みで何となくtheを付けてしまうような例を集めました。
とにかくtheの基本は「特定・限定している」場合です。それを常に忘れないこと。

She’s a school teacher who teaches at a middle school.
彼女は中学校の先生だよ。
沢山いる中の一人の先生なので a teacher。
※関係代名詞whoを使う時は前の名詞にtheを付ける、という思い込みが多いので要注意。

This is a machine that makes coffee.
これはコーヒーを作る機会です。
沢山ある中の一台なので a machine
※関係代名詞thatを使う時は前の名詞にtheを付ける、という思い込みが多いので要注意。

I like women who are cool-headed and always speak their mind.
感情的にならず、常に自分の意見をハッキリと言える女性がいいですね。
→ そういう女性全般を言っているので複数形。誰誰と特定はしていない。
※関係代名詞whoを使う時は前の名詞にtheを付ける、という思い込みが多いので要注意。

I don’t like people who beat a dead horse.
話を蒸し返す奴は嫌いだ。
→ そういう類の人全般なので複数形。人は特定していないからtheは付けない。
※beat a dead horse「話を蒸し返す。終わった話をまた議論する」の意。

I like movies that have happy endings.
ハッピーエンドの映画が好きですね。
→ そういう類の映画全般なので複数形。特定はしていない。

Let’s meet up at Exit 4.
4番出口で待ち合わせしよう。
→ その駅にある「4番出口」は世界にひとつしかない、いわば名前のようなものなので theは不要
※the exit 4 としてしまうと、複数ある4番出口の「その出口」と指定しているように聞こえる

I’m in Room 503.
503号室にいるよ。
部屋番号はいわば名前なのでtheは不要。the room 503は間違い。

あとがき

いや~、今回の記事は時間がかかりました。約500ほどの英文から70の文に絞り込みました。

会話でよく使うもので、なおかつ、冠詞や可算不可算の感覚が養えるもの、という基準で厳選したので、ぜひすべての文で練習してみてくださいね。

特に、文そのものの意味よりも、「なぜ単数なのか、複数なのか、theを付けるのか」を考えながら場数をこなすことが何より大切です。

今回の70選の文だけをやれば、大抵の英文の区別はつくようになるはずです。

ぜひ時間をかけて、1回といわず、後日でもいいので2回、3回と何度もこの記事を見直してみてくださいね。

ABOUT ME
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小野 秀政
中学1年の春に何気なくラジオ講座「基礎英語」を始めたのがきっかけで英語の世界に魅了される。そこから1日も欠かさず発音を中心に練習を続けた結果、18歳頃までにはネイティブと会話できるレベルに。社会人になってからは、英語関連の仕事をしながら、社会経験を積み、35歳で独立し、当スクールを立ち上げ、現在に至る。東京都港区在住、宮城県仙台出身。現在は日本人の生徒さん達にSkypeで日々英語のレッスン。

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