文法の盲点

ネイティブへの受け答え方は4パターン!疑問文の基礎をトレーニング

疑問文がうまく作れない人
「英語の疑問文が苦手だなあ。単純なものでも語順をすぐに間違えてしまうし、先日も理由を聞くとき Why? しか言えなかった、、。疑問文をきちんと学ぶには何を気を付ければいいですか?」

こういった疑問に答えます。

ネイティブに対する受け答え方は4パターン

ネイティブとの会話をスムーズに進めるうえで大事なことは、相手のボールを素早く打ち返したり、きちんとキャッチすることです。

まずは会話の受け答えの基本を解説します。

① Yes/No疑問文を投げられた時

とりあえず、すぐにYesまたはNoとハッキリ答えましょう。そうすればネイティブは「自分の質問がわかってくれたんだな」と安心します。

ただ、当然それだけではダメです。この直後が肝心。
Yes/Noを言った後にすぐ、会話が続くような補足情報を自分から進んで付け加えましょう。

例えば、今日は忙しかったかを聞かれて、Yesと答えたら、なぜ忙しかったかと言うようにしましょう。

A: Did you have a busy day?
B: Yes, I went to pick up my son after work and cooked dinner.
A: Wow, you're such a hardworking woman.

A: Did you have a busy day?
B: Yes.
A: ...Why? What did you do?
B: I went to ...

※最初の返答でぶっきら棒にYesしか言わないのはダメ。必ずプラスアルファの情報を。

② WH疑問文を投げられた時

What, Where, When などで聞かれた場合は、決して Yes, Yeah などと言わないようにしましょう。WH疑問文なのに、思わず無意識に Yes, Yeah, So ... と声に出してしまうのをよく見かけます。

考えるために間を取りたいときは、Well..., Um...と言えるように意識してください。

聞き取れたのであれば、単語だけでもいいのですぐに返事をしましょう。

場所を聞かれたら地名、いつなのか聞かれたら日時、など、まずは単語でもいいので即答します。

ただ、当然それだけではダメです。この直後が肝心。ひと言返事をした後はすぐに、会話が続くような補足情報を自分から進んで付け加えましょう。

例えば、GWに何をするのか聞かれて、I'm going to Tokyoだけじゃなく、誰と何をしに、などの情報も言うようにしましょう。

A: What are your plans for Golden Week?
B: Um...I'm going to see a friend in Tokyo and hang out in Odaiba.
A: Oh, that's nice. What are you gonna do in Odaiba?

A: What are your plans for Golden Week?
B: Yes, uh, I'm going to Tokyo.
A: Oh, what are you gonna do?
B: I'm gonna see a friend.
A: Oh, what ....

※Whatの質問にYesと返答してはダメ。それと、情報を小刻みにしか言わないのもダメ。ネイティブにとって会話が面倒くさくなる。

③ 聞き取れなかった場合

ここが最も重要です。

万が一、相手の質問が聞き取れなかった場合は、絶対に躊躇わずに

  • Sorry?
  • Could you say that one more time?
  • Say that again?
  • What did you say again?
  • What's your question again?

と聞き返しましょう。決してわかったふりをせず、誤魔化してはダメです。ちょっとでもアレ?と迷ったらすぐに質問。Sorry?と聞くだけでもOK。言葉を学ぶのに、プライドは百害あって一利なし。成長の足かせにしかなりません。

④ 自分の英語が通じたかどうか確認する

自分の言った英語がちゃんと通じたかどうか、不安になることもあるでしょう。
そんな時は、

Does that make sense?
(今のは通じてますか?)

と聞きましょう。直訳は「今言った言葉は意味を成してますか?、意味が通りますか?」の意味。また、ネイティブは「わかりますか?」の意味でよくこのフレーズを使うので、覚えておくと便利です。

疑問文の作り方を基本からチェック

疑問文を自分から投げることが最も大切です。タイミングよく、かつ、正しい疑問文を投げることで、話の細部を上手に引き出し膨らませてあげるだけでなく、興味を示していることにもなるので、疑問文は会話を盛り上げる有効な手段といえます。

ここからは、WH疑問文の基本トレーニングを行なっていきます。初級レベルの内容ですが、この基本がしっかり身についていないと、すべての土台が崩れてしまいますから、油断せずに丁寧に練習しましょう。

今回は、練習しやすいWhyの疑問文を正しく作る練習です。

疑問文の基本手順

英語の疑問文は、大きく分けて2通りの作り方があります。

  1. be動詞がある時
  2. 一般動詞の時

1) be動詞がある時の疑問文は、主語とbe動詞の語順を逆にするだけで完成します。WHワードを付けたい場合は、文頭に付けます。

be動詞の場合は、主語とbe動詞をひっくり返すだけ。「WH + be動詞 + 主語 + 残り...」の語順となります。

2) 一般動詞の疑問文は、現在形はdo/doesを、過去形はdidを、主語の前に置く。WHワードを付けたい場合は、文頭に付けます。

一般動詞の場合は、時制に注意。左図は過去形なので「WH + did + 主語 + 原形 + 残り...」の語順で作ります。※助動詞もこのパターン。

疑問文の基本トレーニング【Why】

WHy疑問文を素早く作る練習です。声に出して疑問文を作ってみましょう。その後、答えの音声を聴き、正しいイントネーションも確認してくださいね。

※下記のネイティブの英文に対して、Why ...? の疑問文で受け答えして下さい。
(クリックすると答えが表示されます)

The meeting was boring.

Why was it boring?
A: ミーティング退屈だったよ
B: どうして退屈だったの?

I'm learning Spanish.

Why are you learning Spanish?
A: 今スペイン語を勉強しているんだ
B: どうしてスペイン語を勉強してるの?

She was angry.

Why was she angry?
A: 彼女怒ってたよ
B: どうして怒ってたの?

I keep sneezing.

Why do you keep sneezing?
A: くしゃみが止まらないんだ
B: どうして止まらないの?

My feet are sore.

Why are they sore?
A: 足が痛いんだ
B: どうして痛いの?

Women in Japan are sweet.

Why are they sweet?
A: 日本の女性は優しいよね
B: どうして優しいの?

Taxis in Japan are expensive.

Why are they expensive?
A: 日本のタクシーは高いね
B: どうして高いの?

His teeth are so white.

Why are they so white?
A: 彼の歯はとても白いね
B: どうしてあんなに白いのかな?

My hair grows so fast.

Why does it grow so fast?
A: 髪が伸びるのが早いんだよ
B: どうしてそんなに早いの?

She doesn't wear makeup.

Why does she not wear makeup?
A: 彼女は化粧を全然しないんだよ
B: どうしてしないの?

あとがき

上に挙げた会話例はあくまでもほんの一例に過ぎません。会話はスポーツと同じで、どんなボールがどの辺に飛んでくるかわかりません。常に変化します。

ただ、ある程度の「型」「パターン」が存在するので、それを中心に覚えていけば会話は非常に楽になります。

ぜひ上の会話例を練習して、ネイティブとのコミュニケーションをより一層楽しんでください!