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仮定法が驚くほどわかる!どんな時にどう使うのか徹底解説【保存版】

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仮定法が苦手な人
「仮定法がまだ理解出来てないなあ。どんな時にどう使うのかピンと来ない。それと現在形になったり過去形になったりで、ややこしいなあ。はあ~、何から手を付けたらいいのか..涙」

こういった疑問に答えます。

あなたへの前置きメッセージ

仮定法は会話の幅を広げてくれる重要な表現方法です。仮定法の表現を言えるのと言えないのとでは、会話力に雲泥の差がハッキリと表れます。ルールはシンプルですから、ここでしっかりと「型」を習得して、スピーキング力を上げましょう。ポイントは「音の固まり」で練習することです。

「~したら」には要注意!WhenとIfの使い分け


こんにちは、小野です。

まずは、次の2文を英語で言ってみてください。

  1. 「準備できたら教えてね」
  2. 「質問があったら教えてね」

 
解答はこちら↓

  1. Let me know when you're ready.
  2. Let me know if you have any questions.

 

ポイントは、後半の接続詞です。前者はwhenなのに対し、後者はifになります。日本語はどちらも「~したら」と表現しますが、英語では状況によって2つに区別します。ニュアンスに大きな違いがあります。

①は、まもなく準備ができることは確実なのでwhenを使いますが、②では質問があるかどうかは何とも言えないのでifを使っています。まとめるとこのような違いです。

「~したら」

  1. 確実に起こると思われる状況 → when
  2. 起こるかどうかわからない状況 → if

このように、「~したら」「~なら」「~たら」と言いたいときは、whenなのかifなのかに気を付けましょう。確実な事ならwhen、不確定な事ならif、のように区別します。

確実なこと →When

  • 家に帰ったら電話するよ
    → I'll call you when I get home.
  • 彼が来たら夕食を始めるわよ
    → We'll have dinner when he comes here.
  • タイマーが鳴ったら教えてね
    → Let me know when the timer goes off.

不確定なこと →If

  • 明日は雨が降ったらバーベキューは中止だよ
    → We'll cancel the barbecue thing if it rains tomorrow.
  • 何かあったら連絡してよ
    → Just let me know if you need anything.
  • 建物内で火事が起こったら、このアラームが鳴ります
    → This alarm will go off if there's a fire in the building.

ここで、注意すべき大事な点がひとつあります。

ifやwhen節の中は現在形!

未来のことであっても、if節やwhen節の中では必ず「現在形」にします。ifやwhenの中には絶対にwillは入りません。

Let me know when he will come here.
Let me know when he comes here.

We'll stay home if it will rain tomorrow.
We'll stay home if it rains tomorrow.

※このルールは、条件や時を表す接続詞全般に当てはまります。
Before/After/As soon as/by the time/unless/in case/while/until
などが同じルールになるので、十分に気を付けましょう。未来でも現在形!

「今のこと」を仮定法で表現するには?


WhenとIfの区別が出来るようになれば、次はいよいよ「仮定法のif」です。

まずは、次の2つの文を見比べてみてください。

  1. If I have children, I will stop smoking.
    (もし子供がいたら、タバコを止めるよ)
  2. If I had children, I would give them all my money.
    (もし子供がいたら、財産を全部子供たちにやるんだけどなあ)

①と②は、それぞれどのような人が言っているでしょうか?年齢で考えるとわかると思います。

上の2つの文は、それぞれ次のような人が言っていると考えられます。

  1. 結婚はしているがまだ子供はいない。まだ若いので今後は子供ができることもあり得る。
  2. 結婚はしているかどうか不明。おそらく年齢もかなり上。子供ができる可能性は限りなくゼロに近い。

 
①は、起こるかもしれない出来事を言いたい時です。十分に可能性があるような状況です。このとき、If節の中は現在形で、主節もI will ..と普通に未来のことを表現します。
⇒これを仮定法現在といいます。

ところが、②は実現の可能性が非常に低い、もしくは、まったく起こりえないような(事実に反する)出来事について言う時です。その場合は、If節の中は過去形で、主節もI would..にします。形は過去形でも「過去の意味」はありません。
⇒これを仮定法過去といいます。

この2つの違いはとても重要なので、しっかり形を覚えておきましょう。

「今」のことを仮定で話す

今の現状を仮の話(仮定法)で言う場合には、2種類の言い方がある。

  1. 普通に起こるかもしれない事 → Ifは現在形、主節はI will..
  2. ほとんど起こり得ない事 → Ifは過去形、主節はI would..

ほとんど起こり得ない、可能性が低いと思っている例

  • If I had more time, I would definitely learn programming.
    (もっと時間があれば、絶対プログラミングを学ぶのになあ)
     実際には時間がないので、学べない。
  • He wouldn't come even if we asked him.
    (彼を誘っても、どうせ来ないよ)
     実際に誘っても、来る可能性はほぼゼロだと思っている
  • I would call him if I knew his number.
    (彼の電話番号を知っていれば、電話するんだけど)
     実際には知らないので、電話できない
  • I'd buy that if it wasn't so expensive.
    (そんなに高くなければ、買うんだけどなあ)
     実際には高いので、買えない
  • I would if I could.
    (出来るものならやるよ。)
     実際には全くできない
  • What would you do if you found a lot of money in the street?
    (道端で大金を拾ったら、どうする?)
     実際に拾う可能性は非常に低い
  • What would you do if it was true? ※wereでもOK
    (それが本当だとしたら、どうする?)
     実際に本当かどうかはまだ全くわからない

あとがき

英語学習者にとって、「仮定法」は避けて通れない、そびえたつ大きな山のような存在ですね。まさに箱根駅伝の心臓破りの難所「権太坂」のようなものです。

でも、ひとたびその峠を超えれば、あとはもう難所はありません。下り坂の楽な道のりになります。

ぜひ今回の解説で、仮定法という峠をクリアして、1日も早く英語を自由に操れるようになってください。

なお、今回の記事は「今のことを仮定法で言う」ことにフォーカスしました。「昔のこと、過去のこと」を仮定で話す場合の解説(仮定法過去完了)については、こちらの記事をどうぞ。

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