Goが使えない人
「ネイティブが使うgoの英語表現が、意味がわからないことが多い。そんなにイディオムって多いんですか?彼らがいつも使っているイディオムなどあれば教えてくださいな。」
こういったご要望に応えます。
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先日書いた記事では、Goのイディオム(慣用句)をカバーしきれなかったので、今回はGoの慣用表現を厳選してお届けします。
この記事を読むことで、「重要な動詞 Go のネイティブが持つ感覚や毎日使うイディオム」を掴めるようになります。
それでは、さっそく見ていきましょう。
ネイティブが必ず使う動詞Goのイディオム表現9選
Goの慣用表現は、本当に数え切れないくらいあるのですが、厳選して9個に絞りました。ちなみに、イディオム(慣用表現)というのは、文字通りからは推測できない意味を持つフレーズのことです。
- go out of your way to do
- Here goes nothing
- Let it go
- go without doing
- come and go
- go off on a tangent
- I'll go ahead and _
- Go figure.
- go around in circles
go out of your way to do
(誰かのために)わざわざ何かをする、という意味。無理して、という意味になることもある。回り道をしてまでわざわざそれをやる、と考えるとわかりやすいと思います。
She went out of her way to help me find the restaurant.
(彼女はわざわざ私と一緒にレストランを探してくれた)
Did you go out of your way to call them for me?
(わざわざお店に電話してくれたの?)
You didn't have to go out of your way to buy me something.
(わざわざ気を使わせちゃったみたいで、申し訳なかったわね)
Genuinely nice people go out of their way to help others. Fake people don't.
(本当にいい人というのは自分の手間を顧みずに他人を助ける。見せかけの人はそうはしない)
Here goes nothing.
「ダメもとでやってみるか。」
危険な事やリスクのある事、今までやったことがない事、失敗する可能性の高い事に今からチャレンジする、という状況で、直前につぶやく独り言。「上手く行かないと思うけど、とにかくやってみるか、失うものは何もないし。」のようなニュアンス。
(※英語で言い換えると → "I'm going to fail and I'm ready for that, so here we go." のような感じです。)
I've never skied before, so here goes nothing!
(スキーしたことないけど、やってみるか)
I've never tried this hot sauce before, so here goes nothing!
(このチリソース食べたことないけど、試してみるか)
Let it go. / Let go.
「忘れなよ。諦めなよ。」
文字通りの意味は「それを手から離す、手放す」ですが、過去の出来事で悩んでいる人に対して「もう何をやっても状況は変えられないんだから、その執着心を心の中から出してやりなさい、手放しなさい → もうその事は忘れたほうがいい」という意味でよく使うフレーズ。目的語 it は省略可。
この表現は記憶にある方も多いと思いますが、映画「アナと雪の女王」(原題 Frozen)「レリゴー♪」でお馴染みのあの表現ですね。「忘れなさい、もう気にしないで」の意味。決して「ありのままの~♪」という意味ではありません笑
Just let it go. Put the past behind you.
(もう諦めなって。終わったことは忘れて。)
Sometimes you just have to learn to let go.
(諦めなきゃいけない時だってあるよ)
go without doing
「~なしで過ごす、やっていく、済ませる」
このgoもどこかに「行く」の意味ではありません。withoutと組み合わせると「~なしで過ごす」の意味になります。spend, live ではなくgoがよく使われます。期間を表す言葉はgoのすぐ後ろに置くことが多いです。
How long can you go without eating?
(何も食べないでどれくらい耐えられる?)
I often go weeks without driving my car.
(何週間も車を運転しないなんて、しょっちゅうだよ)
Some people go their entire lives without hearing news that good.
(そういう良い知らせを聞かされないで一生を終える人もいるからね。)
Most people go their entire lives without learning to speak a foreign language.
(外国語を学ばないで一生を終える人がほとんどだよ)
come and go
「(症状などが)出たり消えたりする、断続的に発生する」
痛みや症状などが現れたり消えたりする際に使うフレーズ。
I have a pain in my lower back. It comes and goes.
(腰が痛いんです。時々痛むんです。)
What causes chest pain that comes and goes?
(症状が現れたり消えたりするような胸の痛みは、何が原因ですか?)
go off on a tangent
「話題から逸れる、話が脱線する」
サイン・コサイン・タンジェント...懐かしいですね、数学用語。三角関数の用語でしたね。面白いことに、この「タンジェント」が慣用表現で使われるんですね。
I always go off on a tangent.
(私はいつも話が脱線してしまう)
Hey, stick to the subject and don't go off on a tangent, okay?
(本題だけ話しましょう。話が脱線しないようにね)
I'll go ahead and ...
「~しておくよ、すぐに~するよ」
すべき事ややりたい事を自ら進んでやるときのフレーズ。誰かに言われてではなく自発的にし始めるニュアンス。
She hasn't replied to me yet, so I'll go ahead and call her right now.
(彼女からまだ返事がないんだ。だから私のほうから電話してみるよ)
I got so tired of waiting for him to do it that I went ahead and did it myself.
(彼がやるのを待っててもしょうがないから、私は自分でそれをした)
I tried to warn them, but they went ahead and opened the box.
(私は忠告しようとしたが、彼らはその箱を開けてしまった)
Go figure.
「説明してくれよ。わけわかんないよ。何なんだろ。」
独り言でも、受け答えでも、どちらでも使われます。理解出来ない事が起こったとき、意味不明な状況のときに、文の最後に付け足して言います。
It was a stupid movie, but it made 500 million dollars. Go figure.
(くだらない映画だったのに、売上500億円だったんだって。わけわかんないよ。)
I have to work overtime every day, but my boss always tells me not to. Go figure!
(毎日残業しなきゃなのに、上司がするなって。何なんだよ、もう)
go around in circles
「堂々巡りをする、いくらやっても進展しない」
議論、考え、行動などが、何をいくらやっても進展がない状況に陥る、というニュアンス。同じところを円周上に何度もグルグル回る、というイメージなどで複数形circlesとなります。around/round どちらでもOK。
I tried to come up with an idea, but I kept going around in circles the whole time.
(良い案を考えようとしたが、ずっと堂々巡りで思い浮かばなかった)
This is one of those discussions that would go round in circles. Let's change the subject.
(これって、堂々巡りの話し合いだからさ、話題を変えようよ)
こちらの記事でもGoの慣用表現を紹介しています
基本動詞を学ぶためのおすすめ本2冊
Goなどの重要動詞を学ぶおすすめの本はこれです
初心者~中級者の方は絶対に読んでおくべき1冊。基本動詞の使い方を、ネイティブの視点からわかりやすく解説しています。文だけではなくイラストでも説明しているので、読んでいて全く飽きないはずですよ。特に、前置詞もイメージで学べます。一石二鳥の1冊。
ネイティブの感覚がわかる句動詞おすすめ本
最近発売されたばかりの本ですが、内容がとてもわかりやすく、特に句動詞をイラストで解説している点がおすすめ。句動詞はイメージがとても重要です。