英語を学んでる人
「ネイティブのような英語を話せるようになりたいなあ。英語らしい英語を話せるようになるコツや秘訣はあるのかな。」
英語学習者なら、誰しも「ネイティブのような英語を話せるようになりたい」と思いますね。
今回は、英語らしい会話をする秘訣をご紹介します。
「誰かいる?」は英語で Anybody home?
私の友人のネイティブもよく言うのですが、英語らしい会話をする秘訣は、なるべく短く省略して文を言うことです。これは非常に重要なポイントです。
ただ、必ずしも省略が必要だというわけではありませんが、文頭の is, are, do, does, did, have などはよく省略が起こります(特に、最初の一文で省略が比較的頻繁に起こります)。
「誰かいる?」を英語で言うと、Anybody home? となりますが、これは Is anybody home? が短くなったもの。
こうした省略は、英語では頻繁に起こります。
では、具体的に会話での例を見てみましょう。
省略のあるネイティブらしい会話
A: Ever been here before?
B: No, first time here. Come here a lot?
A: Once a week.
(訳)ここ来たことある?/いや、初めてだよ。よく来るの?/週1かな。
省略が多用されていると、非常にネイティブらしい、テンポの良い生き生きとした会話になります。
これを、省略のない文にすべて戻すとこうなります。
省略のないぎこちない会話
A: Have you ever been here before?
B: No, this is my first time drinking here. Do you come here a lot?
A: Yeah, I come here once a week.
※太字が付け足した部分。もちろん慣れるまではこちらの会話でもOK。
やはりどこかぎこちない、テンポのあまり良くない会話になってしまいます。社交辞令というか堅苦しさを感じる会話で、「カジュアルさ」がほとんどないので、おそらくあまり会話は弾まないでしょう。
ではここで、今日の動画の英語スクリプト(ページ上部)に戻って、もう一度英文をご覧になってみてください。実は、太字箇所が省略が起こっている文です。
以下のように頻繁に省略が起こってましたね。
Is Linda picking you up?
↓ 省略
Linda picking you up?
It beats putting in chest tubes.
↓ 省略
Beats putting in chest tubes.
Is there anything serious?
↓ 省略
Anything serious?
There are only cuts and scrapes.
↓ 省略
Only cuts and scrapes.
Are you okay?
↓ 省略
You okay?
I thought I was okay.
↓ 省略
Thought I was.
Did you ever tell her that?
↓ 省略
You ever tell her that?
You're afraid of what?
↓ 省略
Afraid of what?
I'm afraid she might say yes.
↓ 省略
Afraid she might say yes.
Did you change your mind?
↓ 省略
Change your mind?
He's leaving.
↓ 省略
Leaving.
Something like that 「そんなとこかな」
相手の質問や指摘に対して、おおよそ合っている時にこのように返事します。Stuff like thatとも言います。
受け答えでよくあるフレーズも、よく省略が起こります。これは、It's something like that の略。
A: So, you're an IT consultant, right? What do you do, give your clients IT solutions?
それで、ITコンサルタントの仕事だよね。どんな仕事なの?クライアントにITのソリューションを提供する感じ?
B: Yeah, something like that.
ああ、そんなとこかな。
A: You're on a diet, right? Cutting back on carbs every day?
ダイエットしてるんだよね?毎日炭水化物を控えてるの?
B: Something like that.
そんな感じかな。
Something like thatの発音
このフレーズは、返答で素早く発音することが多いので、大抵のネイティブは崩れた感じで発音します。参考までに普通バージョンと崩れバージョンの音声を吹き込んでおきますので、ぜひ練習はどちらもしておくことをおすすめします。
こうして見ると、全体の中で省略をする文が結構多いですよね。要は、この感覚が身に付けば、あなたももう一人前ということです。
ちなみに、短い受け答えについてはこちらの記事で詳しく解説していますので是非どうぞ。
あとがき
日本語で「ドンマイ!」と言うと「気にするな。心配するな。」の意味ですが、実はこれ、ネイティブにはこう聞こえています↓
ドンマイ → Don't mind → I don't mind.
英語ではよく主語が省略されるので、I don't mind(私は構わないよ。私はいいよ。)と言っているように、ネイティブには聞こえてしまうわけです。全然違う意味になってしまいますね。
つまり、英語ではこれくらい頻繁に省略が起こるということです。
映画やドラマ等のネイティブの英語を聞くときに、こうした点に注意を払うようにすると、格段に英語力が上がっていきますよ。