相手が急に怒った様子を見せたり、急に帰ると言い出したりしたときに、その理由を確かめようとして、
「私何か気に障る事でも言った?」
「私何か怒らせるような事言った?」
「私何か言った?」
と日本語では言いますね。英語ではどう言えばいいでしょう?
「私何か(気に障る事)言った?」
Was it something I said?
これを英語で言うには、次のように考えます。
「あなたが怒っている理由は、私が言った事ですか?」
「あなたが怒っている理由」=「it」にしてこう作ります。
「私何か言った?」の日本語の構造からは、なかなか想像しにくい英文ですね。ちなみに、これを一発ですぐに答えられた方は相当英語に慣れている証拠です。逆にこれがすぐにわからなかった方は、まだまだ精進しましょう。
日本語を直訳すると、Did I say something?となりますが、これは自分が寝ぼけていた時などに口走った事を相手に確認する疑問文。全然違う意味になってしまうので要注意。
Say Tell Talk Speak 使い分けトレーニング
まずは、最初に赤字の動詞が何かを考えてみてください。そして、出来れば文全体も考えてから答えをみましょう。
(1) 今、何か言った?
(2) 何も言ってないよ。
(3) 今、何て言ったの?
(4) 何と言えばいいか・・・
(5) 誰に言ったの?
(6) 誰にも言ってないよ!
(7) 彼に何を言ったの?
(8) 知ってること全部話して。
(9) 彼女は話していて楽しい人だ。
(10) 誰も話し相手がいない。
(11) 指図するのはやめて。
(12) そんなことを言った覚えはないよ。
(13) それ、何て書いてあるの?
(14) 「触るな」って書いてある。
(15) あなたの本心は(心は)何と言っているの?(相手が何かの岐路に立って悩んでいる様子なので)
(16) あとどのくらいかかるか、はっきり言えないなあ。
(17) ヒツジとヤギの区別がつきますか?
(18) 母親とは5年も話しをしてないなあ。
(19) 猿は言葉が話せません。
(20) あいつは口数が少ない。
動詞の種類だけでも(say, tell, talk, speak)、20個中10個当たれば合格。15個以上だった方は、なかなか良いセンスですよ。ぜひ、音声も聴いて発音練習をお忘れなく。
Say Tell Talk Speakの記事はこちら
あとがき
英語では「put」を使うのに、日本語では「置く、載せる、入れる、貼る、付ける、掛ける、しまう」など場所によって動詞を変えることがありますが、その反対に、日本語では「言う」で済むのに英語ではsay, tell, talk, speakと使い分けが必要になります。
こうした日本語と英語の「差異」を見つけることが、英語学習では非常に大事。
「say, tell, talk, speak」の違いをまとめておきます。
- say → 口から言葉を発する
- tell → 誰かに伝える
- talk → 話題にする、話す、会話する、おしゃべりする
- speak → 声に出して話す、言語を話す