単数複数が苦手な人
「昔から単数と複数が苦手。特になぜ複数形なのかわからないことが多い。ネイティブはどういう基準で使い分けているのかなあ。わかりやすいルールがあれば知りたいな。」
こういった疑問に答えます。
複数形を使う例文18選
日本人が最も間違えやすいパターンは、複数形にすべき場面で単数形を使ってしまうことです。
まずは、ひたすら複数形のパターンを練習すること。どういう場面で複数形を使うのか、先に複数形の感覚を養うことが先決です。
その後で単数形のパターンにあらためて触れることで、より一層「単数と複数」の使い分けが頭の中で明確になります。ここでは、まずは複数形の例文でパターンを理解していきます。
冠詞もなく、なおかつ、複数形になるのは、漠然と人や物の全般を指す場合です(例 I like dogsなど)。
そして、絶対に1つと決まっているわけではなく複数あるかもしれない場合も複数形(例えば、趣味など)になります(例 What are your hobbies?など)。
具体的に例文で見ていきましょう。
Most Japanese women cover their mouth when they laugh or see something surprising or when they're eating and chewing.
大半の日本人女性は笑ったり驚いたり食べている時に口を手で覆う。
→ 日本人女性全般のことなので複数形
どうでしたか?ある程度は複数形の概念や感覚が掴めたと思います。
上の例文で、「なぜ複数形を使うのか?」を理解したうえで、単数形の練習を下記の記事で練習してみてください。
「a _」の重要パターンはこちら
無冠詞の不可算名詞を使う例文10選
当然のことですが、数えられない名詞(不可算名詞)は単数や複数といった概念はありません。つまり、「a」や「-s」はつかないということ。
ところが、これに慣れていないと、形容詞を付けた時に間違って不可算名詞に「a」を付けやすいので要注意です。
悪い例: I have a good news.
良い例: I have good news.
※newsは不可算名詞なので、絶対に「a」は付けてはダメ!
ここで難しいのは、その名詞が可算・不可算のどちらかという見極めと、可算名詞なのに例外的にaを付けない時です。
具体的な例で、重要パターンを練習していきましょう。
I don't have time to talk to you.
あなたと話している時間はない。
→ timeは基本は不可算名詞なので何もつけない
※Thanks for taking the time to talk to me の場合は、「さっき取ってくれた時間」という特定した時間なのでtheが必要。
We don't have much choice.
あまり選択の余地がない(仕方ないかな)
→ choiceは疑問文や否定文では不可算名詞になる
※肯定文では可算名詞。ちょっと面倒な名詞なので要注意。
Nothing is coming to mind.
何も思い浮かばないなあ。
→ mindは「come to mind」の時は何もつけない。my mindとは言わない
※mindは他の場合ではmy/yourをよく付けるので注意
※None are coming to mind.もよく使う
間違って「the」を付けがちな例文7選
僕も若い頃にそうでしたが、思い込みで何となくtheを付けてしまう時があります。そんな例を集めました。
とにかくtheの基本は「特定・限定している」場合。それを常に忘れないこと。
She's a school teacher who teaches at a middle school.
彼女は中学校の先生だよ。
→ 沢山いる中の一人の先生なので a teacher。
※関係代名詞whoを使う時は前の名詞にtheを付ける、という思い込みが多いので要注意。
This is a machine that makes coffee.
これはコーヒーを作る機会です。
→ 沢山ある中の一台なので a machine
※関係代名詞thatを使う時は前の名詞にtheを付ける、という思い込みが多いので要注意。
I like women who are cool-headed and always speak their mind.
感情的にならず、常に自分の意見をハッキリと言える女性がいいですね。
→ そういう女性全般を言っているので複数形。誰誰と特定はしていない。
※関係代名詞whoを使う時は前の名詞にtheを付ける、という思い込みが多いので要注意。
I don't like people who beat a dead horse.
話を蒸し返す奴は嫌いだ。
→ そういう類の人全般なので複数形。人は特定していないからtheは付けない。
※beat a dead horse「話を蒸し返す。終わった話をまた議論する」の意。
Let's meet up at Exit 4.
4番出口で待ち合わせしよう。
→ その駅にある「4番出口」は世界にひとつしかない、いわば名前のようなものなので theは不要。
※the exit 4 としてしまうと、複数ある4番出口の「その出口」と指定しているように聞こえる
あとがき
単数と複数の違い、特に複数形の感覚が養えるものを厳選しました。
日本語にはもちろん単数複数の概念が名詞自体にはないので、英語を話す時にはすべての名詞で意識しなければなりません。慣れるまでは少なくとも常に毎回意識してください。
1年~2年くらいすれば、かなり慣れるはずなので、根気強く頑張りましょう。