英語学習者にとって、カタカナ英語はいつも悩ましい存在です。
普段耳にしている言葉ほど当たり前になっているので、それが正しい英語なのかどうか、判断が付きにくいものです。
例えば、「このチケットにはプレミアが付いてるから高く売れるよ」の「プレミア」は、実は premium が正しい英語。
今回は、接頭辞「pre-」を含む単語の正しい発音を学びながら、単語力を強化する内容にしました。ぜひカタカナ発音から脱却して、本物の英語の発音を身に付けてください!
「プレミア」は、実はpremiumを短くした和製英語。premiumをいつの間にか(おそらく昭和の頃に)短くしてしまった言葉です。
発音も「プレミアム」ではなく
カタカナで表記すると「プリーミアム」のような感じです。
You can sell this ticket at a premium price.
(このチケットはプレミア価格で売れるよ)
We offer you premium services!
(我が社にはプレミアムサービスがございます1)
ちなみに、似た言葉で premiere [primíər] という単語もありますが、こちらは「(映画や演劇などの)初回上映、プレミア上映」の意味の別の単語です。
preで始まる英単語は、我々日本人はすべて「プレ~」と発音しがちですが、実は、以下のように3種類の発音に分かれています。
pre[priː] プリーと発音する単語
接頭辞pre-の発音は、単語によって発音が3パターンに分かれます。
1つ目は premium, prefecture のように pre[priː] と発音する場合です。「プレ」ではなく「プリー」ですよ。少し伸ばします。Rの発音も頑張りましょう!
premium
prefecture
preoccupied
previous
premature
preschool
preview
precooked
premade
prepaid
appreciate
precinct
prefix
上記の単語を見ると、pre「前の、前に、事前に」の意味が強い場合に、pre[priː]と発音されることが多いようです。
pre[pre] プレと発音する単語
2つ目は present, predator のように pre[pre] と発音する場合です。
precious
precedent
unprecedented
predator
preposition
preparation
preference
pregnant
present
presentation
president
preservation
pressure
prejudice
pre[prə] プリと発音する単語
3つ目は prefer, prescription のように、pre[prə] と弱く発音する場合です。この場合のpreは弱い位置にあるので、あいまい母音əとなります。「プリ」のような、「プラ」のような、「プレ」のような、あいまいな感じで弱く発音します。
prefer
premiere
prescription
presented
pretend
prevention
preservative
predominantly
precisely
preliminary
あとがき
いかがでしたでしょうか?
接頭辞はだいたいどれも同じ法則が当てはまります。弱い箇所ならあいまい母音、強い箇所なら①または②となるわけです。
①と②の区別は特に法則はありません。単語単位で慣れるしかないので、数多く練習して慣れていってください。練習しているうちに、必ずコツのようなものが掴めてくるはずです。