ネイティブならこう言う

「面倒くさい・億劫だ」の英語は「... is a pain」を使って表現!

階段がキライな人
「英語で『階段を上がるのは面倒くさい・億劫だ』って何て言うのかなあ。そもそも面倒くさい・おっくうだって英語にあるの?」

こういった疑問に答えます。

「~は面倒くさい・億劫だ」は名詞painを使って表現


日本語は「面倒くさい」「億劫だ」「煩わしい」「しんどい」「嫌だ」「うっとうしい」「ウンザリだ」など主に形容詞を使いますね。

英語でも形容詞 annoying/troublesome などありますが、あまり使いません。英語では形容詞ではなく名詞を主に使います。

「~は面倒くさい・億劫だ」でネイティブが最も頻繁に使うのは名詞「pain」です。

_ is a pain

「~するのは面倒くさい・億劫だ」

「pain」の本来の意味は「痛み」ですが、人や物が主語に来て「_ is a pain」と表現すると、「~は面倒くさい、億劫だ、嫌になる」という意味。これがネイティブが最も多く使う表現です。

この場合の「pain」は必ず可算名詞(冠詞 a が必要)として使います。

なお、後ろに少し加えて a pain in the neck/ass とすると、より一層強調され、かつ、くだけた表現になります。ただし友人や同僚などの間ではOKですが、フォーマルな場面では使用を避けたほうがいいでしょう。

Going up the stairs is a pain. Let's take the elevator.
階段を上るのは面倒だよ。エレベーターで行こうよ

Learning intonation can be a pain sometimes. It's really difficult.
イントネーションを学ぶのは本当に大変だよね。難しくて。

That guy is a real pain in the ass.
あの人、ホントめんどくさい!

It was such a pain taking the train to the gym, which is why I quit.
わざわざ電車でジムに通うのは億劫になってね。それで辞めてしまったよ

名詞 hassle/drag も「面倒くさい・億劫だ」


a painの他に、a hassleとa dragも使われます。

_ is a hassle

「~するのは面倒だ、億劫だ」

hassleは「面倒なこと・大変な苦労」の意味の名詞。可算・不可算のどちらにもなります。「pain」ほど意味は強くありません。

また、発音には要注意です。hustleにならないように、母音に注意して発音しましょう。

Putting on makeup every morning is a big hassle.
毎朝化粧をするのは億劫だ

Christmas shopping is such a hassle!
クリスマスの買い物は本当に面倒だわ!

Paying in cash is a hassle unless it's a big group of people.
大人数の団体でもない限り、現金で払うのは面倒くさいよ。

You can just leave all the hassle to me and enjoy your vacation.
面倒なことは私にすべて任せて、あとは休暇を楽しんできて!

I know I should have taken it back to the store, but I didn't think it was worth the hassle.
もちろんお店に返しに行けばよかったんだけど、わざわざ行くのは億劫だと思った。

_ is a drag

「~はめんどくさい、億劫だ、かったるい、ウザい。」

dragは「~を引っ張る」の動詞でもよく使いますが、名詞で使うと「~は面倒くさい。ウザい。」という意味の俗語(slang)になります。

これもまた発音に注意です。母音違いでdrugもあるので、母音違いには常に気を付けましょう。

School is such a drag.
学校、めんどくさいなあ

My boss is really a drag.
私の上司は、ほんと面倒くさいんです

Waiting in line is a drag.
列に並ぶのって億劫だよね

I have to go to the dentist today. What a drag!
今日歯医者に行かなきゃ。あーめんどくさい!

Don't be a drag! A couple beers wouldn't hurt.
カタイ事言うなよ。ビール2、3杯だったら問題ないだろ?

あとがき

「~は面倒くさい、億劫だ」のときに使う名詞として、他にも troubleやbotherもあるのですが、頻度的にみて今回は割愛しました。興味がある方はぜひ辞書等で調べてみるといいと思います。

こうした会話表現を学ぶには、ネイティブと話すことももちろん大事ですが、ドラマや映画のエンタメを使うことをお勧めします。

いつでもどこでもひとりで練習できるので、効率的に時間を使えるからです。実際僕も20歳くらいまでは、ほとんどひとりでエンタメを使って練習してました。それでもちゃんとネイティブと会話できるくらいまでの英語力は身に付きます。

毎日少しずつ、30分、1時間でもいいので、英語に触れましょう。