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「ポキッ、バタン」など覚えておきたい英語の擬態語30選(Part1 of 3)

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擬態語で悩む人
「擬態語や擬音語は英語でどう言うのかなあ。ポキっと折る、バタンと閉める、ドンドンと叩く、などは英語でどう表現するんだろう?」

今回から3回に分けて、英語の擬態語・擬声語「覚えておきたい30選」をお届けします。

擬態語や擬声語ってなに?


下の英語はある童謡の歌詞です。何の歌かわかりますか?

Buzz, buzz, buzz!
That’s what each one does
Bees are working many hours
Making honey from the flowers
Buzz, Buzz, buzz!
That’s what each one does

「ブンブンブン、はちが飛ぶ・・・」でお馴染みの、あの童謡です。メロディーを思い出しながら英語で口ずさんでみてください。

日本語では「ブンブンブン・・」と聞けば蜂(はち)をイメージしますね。それと同様に、英語では Buzz と言えば蜂の音です。

このように、人や物の動作や音をイメージさせる言葉を「擬態語・擬声語・オノマトペ」(英語では onomatopoeia)と呼びます。

あまり知られていませんが、実は英語に比べ、日本語のほうがはるかに多く擬態語があります。

擬態語の主な例

ドキドキ → 緊張している
ペラペラ → 流暢に話している
バタンと → 扉などを閉めた音
じーっと → 見つめる
シーンと → 静かな状況
キラキラ → 光っている
ザーザー → 雨が降っている
スベスベ → 表面が滑らか
ガタガタ → 物が揺れている
ペコペコ → お腹が空いている
もぐもぐ → 食べ物を頬張っている
ヘロヘロ → 疲れ切っている
ニコニコ → 笑顔を作っている
その他500以上

擬態語を聞けば何を指しているのか、日本人であればすぐにわかりますね。しかもこれはほんの一例に過ぎません。

こうした擬態語は日本語にはおそらく1000~2000程度あります。例えば、「ガタガタ」は重い物なのに対し「カタカタ」は軽い物ですね。とにかく日本語は多いです。それくらい擬態語は日本語の特徴でもあります。

「ポキッと折る、バタンと閉める、ドンドンと叩く」は英語で?


では英語は、このような擬態語をどのように表現しているのでしょう?

「彼はドアをバタンと閉めた」のように日本語では「副詞」として使うのに対し、英語の擬態語は主に動詞です。名詞として使われることもあります。

日本語と英語の使い方を比較してみましょう。

 「彼はドアをバタンと閉めた」
 He slammed the door shut.

 「私は枝をポキッと折った
 I snapped a twig.

 「彼はドアをドンドンと叩いていた
 He was banging on the door.

このように、英語では動詞そのものが「擬態語」となっています。会話でよく使う擬態語の動詞を覚えて、「slamと言ったらdoor」という具合に、それに関連する主語や目的語をペアにして覚えていくのがコツです

覚えておきたい英語の擬態語30選(Part1/3)


英語の擬態語の動詞は、全部で100個以上あります。でも100個程度です。日本語はおそらく1000個以上あるでしょうから、それに比べるとかなり少ない方です。

会話でよく使う動詞を30個厳選して、3回に分けてご紹介します。今回は最初の10個。例文の中で映像をイメージしながら必ず主語や目的語とペアで覚えておきましょう。※太字は超重要ワード

英語の擬態語10選
bang
② beep
③ boom
bump
buzz
⑥ clap
click
⑧ crack
⑨ crash
⑩ creak

① bang ドンドン、ドカン!

~をドンドン叩く、ドカンとなる、ドン、バンという大きな音。
何か物が激しくぶつかる音、叩く音、銃声、爆弾、花火、等の大きな音全般を指します。

Stop banging on the door.
ドアをドンドン叩くのはやめて!
The baby kept banging the table with his spoon.
赤ん坊はスプーンでテーブルをバンバン叩いていた。
The door suddenly banged shut.
突然ドアがバタンと閉まった。
She banged the phone down.
彼女は電話をバンと勢いよく切った。
I fell and banged my head on the sink.
転んで洗面台に頭を強く打った。
I heard a loud bang outside my house.
家の外でドンと大きな音が聞こえたんです。
She ran out of the room and slammed the door with a bang.
彼女は部屋から走って出ていき、ドアをバタンと閉めた。
The high speed police chase ended with a bang.
警察が物凄い勢いで追跡していたカーチェイスは、容疑者の車がドン!という激突と共に終わった。

② beep ピーッ

ピーッという音、警告音、機械などのアラーム音など。
これは主に名詞で使う。

Please leave a message after the beep.
ピーッという音の後に、メッセージをどうぞ(留守電など)。
Why does my computer keep beeping?
なんでパソコンずっとピーッと鳴ってるんだろう?

③ boom ドカーン

ドカーンという爆発音などのでかい重低音。主に名詞。

There were two loud booms.
ドカーンという大きな音が2回ありました。
The car went boom right after I went past it.
その車は私が通り過ぎた直後にドカーンと爆発した。

④ bump ドン!ボン!

軽くドン・ボンとぶつかる、ぶつける

Hey, you don't wanna bump your head. The ceiling's really low there.
ほら、頭ぶつけないようにね。そこは天井が低いから。
I bumped into John in Shinjuku the other day.
この間新宿でジョンにバッタリ会ったよ。

⑤ buzz ブーン

低い音で振動するブーンという音。ハチ、スマホのマナーモードなど。

There's a buzzing noise coming out of that thing. What's that?
何かそこからブーンという音がしてるよ。何それ?
He buzzed at the security door, and they let him in.
彼は玄関でブザーを鳴らして、入れてもらった。
Hey, can you buzz me in?
ねえ、入れてくれない?(インターホンで)

⑥ clap 拍手の音

両手を何度もたたく、拍手する、またはその音。

She began to clap and everything joined in.
彼女が拍手をし始めると、皆もそれに続いた。
He laughed out loud and clapped his hands.
彼は大声で笑い、手を叩いた。

⑦ click カチッ、カチャ

家の電気のスイッチ、機械のボタン、ボールペンのカチャカチャ、フタやカバーをはめ込む時、など、何かを押したり、はめ込んだりした時のカチッ、カチャという音
また、人の場合は、意気投合する、馬が合う、しっくりくる、すべてを理解する、ピンとくる、の意味にもなる。

You'll know your seat belt is properly fastened when you hear a click.
カチッと音がすれば、シートベルトはきちんと締まってますよ。
Slide the memory card into the slot gently until it clicks into place.
カチッと音がするまでメモリーカードをスロットにゆっくりと差し込んでください。
Suddenly everything clicked and I realized where I had met him.
突然ピンと来て、どこで彼に会ったのかを思い出した。
We clicked the first time we met.
私たちは初めから意気投合した。
He clicked his tongue and left.
彼は舌打ちをして去っていった。

⑧ crack バキバキッ!

むちのピシッという音や雷のバキバキッという音、枝・棒などが折れるバキバキという大きな音。snapよりも音が大きい。または、物がひび割れたり、壊れたりすること。

He cracked his whip.
彼はむちをピシッと打った。
Thunder cracked over my head.
雷が頭上でけたたましく鳴り響いた。
There was a loud crack of thunder as the storm began.
嵐が近づいてきて、激しい雷鳴が轟き渡った。
He cracked a couple of eggs into a pan.
彼は卵を2個割って、フライパンの中に入れた。

⑨ crash ガシャン!ガン!

物がぶつかって壊れるときの、ガシャン!ガン!という大きな音。

The dishes fell to the floor with a crash.
皿が床に落ちて、ガシャンと割れた。
There was a loud crash coming from upstairs.
上の階から大きなガシャン!という音がした。

⑩ creak キーッ!

古くなったドア、床板の音、ベッド、階段などが、きしむ音。

The floorboards creaked as she walked across the room.
彼女が部屋の中を歩くたびに床板がキーときしんで音を立てた。
The door opened with a creak.
ドアがキーっと音を立てて開いた。
I hate these creaky stairs!
このキーキー鳴る階段が嫌なんだよ!

11番以降は次回の記事でご紹介します!

あとがき

先ほども述べましたが、英語よりも日本語のほうが圧倒的に擬態語・擬声語が多くあります。おそらく1000や2000では済まないくらいでしょう。

私たちが日常で何気なく使っている日本語の中には、無意識に擬態語のものもが本当にたくさんあります。

ほんの一例を挙げます。

自然現象

からっと → 天候
ぽかぽか → 天候
ぴかっと → 星、光、明かり
ふわっと → 物が軽い
ざあざあ → 雨
ぱらぱら → 雨
しんしんと → 雪
びゅうびゅう → 風

物の音

弱い音 カタカタ
強い音 ガタガタ

弱い音 カタン
強い音 ガタン

弱い音 トントン
強い音 ドンドン

軽い音 コツン
重い音 ゴツン

細い物 ポキっと
太い物 ボキっと

物の性質・状態

カチカチ
ゴワゴワ
ゴツゴツ
ぶよぶよ
ザラザラ
スベスベ
ツルツル
ピカピカ
びしょびしょ
ねばねば
ぬるぬる
べとべと
クシャクシャ
ぐちゃぐちゃ
ごちゃごちゃ
めちゃめちゃ
ギリギリ
だぶだぶ

人の動作

うろうろ
ドタバタ
ぴょんぴょん
ピタッと
パクパク
ドキドキ
ペラペラ
じーっと
シーンと
キラキラ
ザーザー
ペコペコ
もぐもぐ
ヘロヘロ
ニコニコ

どうです? 恐ろしいほどありますね笑。しかも、どれを見ても、すぐに何のことかわかりますね。それだけ擬態語・擬声語が日本語に根差しているということですね。

英語は幸いにも100個程度です。その中でも、私とネイティブの友人Aaronが吟味に吟味を重ね、30個を今回厳選しました。

ぜひ、ご紹介している擬態語を覚えて、会話に生かしていってくださいね。

英語の擬態語第2弾はこちら

「ポンと開ける、ゴクゴク飲む」など英語の擬態語30選(Part2 of 3)前回に引き続き「覚えておきたい英語の擬態語30選」の第2弾。100語以上ある中から、ネイティブと一緒にかなり時間をかけて吟味しました。 ...

英語の擬態語第3弾はこちら

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