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「記憶力/覚えが悪い」英語で何て言うの?「Memory」単数と複数

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記憶力に自信がない人
「英語で記憶力が悪いは何ていうのかな。記憶力はメモリーだっけ?あれ、思い出? 単数・複数はどうするの?何か基準やルールはあるのかな。」

こういった疑問に答えます。

テーマ

「memory」を意味によって使い分ける

目 次
  1. 「私は記憶力が悪い」は英語でなんていうの?「a = 力」
  2. 「思い出」は memory or memories?
  3. あとがき

それでは、さっそく見ていきましょう。

「私は記憶力が悪い」は英語でなんていうの?「a = 力」


「記憶力」の「力」に注目しましょう。「記憶」自体は不可算なのですが、「記憶」になると可算です。

この「力」は「能力」のことですね。能力というのは様々な能力がありますから、数えられます。

ということで、「私は記憶力が悪い」は以下のようになります。

I have a bad memory.
(私は記憶が悪い)

  • 一つの能力だから単数形。
  • 仮に I have bad memory だと「私は記憶が悪い」という不自然な文に聞こえてしまいます。「記憶力」は「a」を忘れるのは厳禁!
  • memoryの発音の注意点は、真ん中の "o" をあいまい母音にすること。memry のように、母音がないものと思って「メムリー」のように発音した方が正解です。

他にも能力といえば、ability, skill, power, faculty, capacityなどがありますが、通常はどれも可算名詞で使うので「記憶力」も可算名詞になるというわけですね。

コツとして、「記憶力」の「力」が冠詞「a」に相当する、と理解するといいです。

記憶力が良い

have a good memory
have a fantastic memory
have a remarkable memory
have a perfect memory
have a photographic memory
have a phenomenal memory

記憶力が悪い

have a bad memory
have a poor memory
have a terrible memory

You have a good memory for women's hairstyle.
(あなたは女性の髪型をよく覚えてるよね)
I have a terrible memory for names.
(私は名前を覚えるのがとても苦手だ)

「思い出」は memory or memories?


「昨日の事故の記憶がない」などの「記憶」は、漠然と頭の中を捉えているので不可算名詞です。
それに対し、「思い出」は一つ一つの経験のことなので可算名詞になります。ここが間違えやすいポイント。

日本語でも「思い出」を「メモリー」と言っているのでどうしても単数で考えがちですね。でも楽しい思い出や悲しい思い出など、沢山の思い出を指すことが多いので、可算扱いになり、通常は複数形で使います。

なお、不可算名詞というのは、数えられない名詞という意味なので、単数や複数自体が存在しません。そのままの形で「a」や「-s」などは付けられないので必ず単数形になります。

「記憶」は常に単数形memoryです。

The pianist played the whole song from memory.
そのピアニストはその曲を記憶だけで全部弾いた。
He lost his memory.
彼は記憶をなくした。
She has no memory of the accident.
彼女は事故の記憶がありません。

「思い出」は複数形memoriesが一般的です。

It brings back memories.
懐かしいね(思い出がよみがえる)
I have so many memories from high school.
高校の思い出はたくさんあるよ
What's your favorite memory from when you were in LA?
LAにいた頃の一番の思い出は何ですか?

「記憶」→ memory(必ず単数形!)
「思い出」→ memories(通常は複数形)

あとがき

「可算名詞?不可算名詞?」
「可算だったら単数なの?複数なの?」

日本人には、いつも悩ましい問題ですよね。僕も完全に慣れるまでに何年もかかりました。

でもこればっかりは、時間をかけて慣れるしか、他に方法はありません。

私たちが生まれてから日本語が達者になるまでに何年もかかったのと同じです。例えば「私は」「私が」の「は・が」の使い分けなどは、幼少時に何年もかけて自然と吸収したわけですよね。

ネイティブも同じです。子供の頃から自然に生活の中で「可算・不可算」や「単数・複数」の違いを何年もかけて吸収していきます。

焦らず、じっくり、そして何より正確に、英語の感覚を吸収していってください。頑張って続けているうちに「あれ、わかるようになってきた!」と必ずレベルが上がるはずです。