単語の強弱が苦手な人
「英文を読むときに、どの単語を強くしたり弱くしたりするのか、いつも迷うなあ。何か基準やルールはあるのかな。」
こういった疑問に答えます。
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イントネーションの基礎はこちら
名詞と代名詞の強弱の違い
名詞は常に強い
名詞は重要な情報なので、文の中で常に強く高くなります。それに伴って、動詞は相対的に名詞より弱く低くなります。
People make mistakes.
(誰だって間違いはあるよ)
Saturn is a planet.
(土星は惑星です)
Titan is a moon.
(タイタンは衛星です)
Aaron married Chloe.
(アーロンはクロエと結婚した)
Jack sells cars.
(ジャックは車のセールスマンです)
Coronavirus is an infectious disease.
(コロナウイルスは感染病です)
代名詞は常に弱い
代名詞は、会話の中で一度出てきている情報なので、文の中では常に弱く低くなります。したがって、動詞はそれよりも強く高くなります。
They need me.
I love you.
He ate it.
We went there.
I saw it.
日本人の大半の人は、学校での授業でほとんどイントネーション等を習わずに、英語学習初期の大事な10代を過ごしてしまうので、名詞だろうが代名詞だろうが関係なく、主語を強く高く言って文を読もうとしてしまいます。でも、"I love you" と言ってみて頂ければ分かる通り、代名詞は必ず弱く発音されます。この強弱を無視してしまうと、ネイティブにとっては非常に不自然な英語に強烈に聞こえてしまうのです。
2語並んでいる時の強弱
2語並んでいる時の強弱は、とても重要です。強弱を間違えると、最悪ネイティブに通じないということもあるので、この「2語ルール」を常に意識しましょう。
形容詞+名詞=名詞をなるべく高く!
形容詞よりも名詞のほうが重要な情報なので、両方とも、もしくは、名詞のほうを強く読みます。
Nice shot!
blue eyes
last night
He's a nice guy.
I'm a quick learner.
2つで1つの名詞=最初を高く!
2つで1つの名詞になっているときは、最初の単語だけを強く読みます。
high school
You Tube
sunglasses
keyboard
smartphone
iPhone
Sentence Practice
文の中で、イントネーションがスムーズに正しく言えるように、練習しましょう。
They had a good time playing football.
 
I bought some sunglasses at the new store.
She annoyed me with her stupid questions.
That salesman is a very nice man.
Let's go see the new film at the movie theater.
Cats get stuck in trees a lot.
日本人の傾向として、例えば、nice guy, book store, last night, etc などのように、2つの単語が並んでいると、何でもかんでも、無意識に前の単語を高く読み、後ろを低く下げてしまうことがよくあります。しかし、後ろを下げていいのは「その2つセットで名詞」の場合に限られるのです。つまり、book store は2つセットで「書店」の意味ですから、"book store" と発音します。ところが、その調子で nice man のような「形容詞+名詞」にも同じイントネーションで nice manと発音してしまうと、一瞬ネイティブには "Nice-man" という名詞に聞こえるのです。大袈裟に言えば「そんなキャラクターいたっけかな??」という勘違いが生じてしまいます。