こんにちは、小野です。
「遅れる・遅刻する」を英語で表現する場合は、もちろんlateを使いますね。
lateを様々な文で使いこなせていますか? 何の動詞で、どういう時制で、ネイティブはふだん使っているのか、意外と日本人には盲点となるような表現が実は沢山あります。
今回は、このlateを使って日常会話でよく出てくる文を中心に、ネイティブの使い方を学んでいきましょう。
「I'm late」だけではない!ネイティブが使うlateの表現
そもそも、lateは形容詞ですね。何かに対して「遅れている状態」を指しています。何に遅れているかの対象を言う際には前置詞forをつけて表現します。
I'm late for school.
Don't be late for work.
日本語では「遅れる」「遅刻する」「遅れそう」のように動詞で表現するので、英語のlateも思わず動詞と勘違いする人も多いかと思いますが、lateは形容詞だということを忘れてはいけません。
つまり、必ず何かしらの動詞(ほとんどの場合はbe動詞)と一緒に常に使う、ということです。
will, can, shouldなどの助動詞と一緒に使うと、be動詞を入れ忘れてしまう人をよく見かけますが、全く意味が通らなくなりますので気を付けてくださいね。
(よくある悪い例 I will late for school tomorrow)
では、ネイティブが会話でよく使う文を、パターン別に見ていきましょう。
① すでに遅刻している場合
何かにすでに遅刻している状態のとき、例えば、待ち合わせ時刻に遅れて到着した場合は、「今もうすでに遅れている状態」になっているので、現在形のbe動詞と一緒に使います。
Sorry I'm late.
遅れてごめん!
You're late.
(面と向かって)遅いよ!
You're half an hour late.
(面と向かって)30分遅刻!
I'm late for school!
(もうすでに)学校、遅刻だよ!
Dr.Brown: Are those my clocks I hear?
Marty: Yeah, it's 8:00.
Dr.Brown: Perfect! My experiment worked! They're all exactly 25 minutes slow!
Marty: Wait a minute, wait a minute, Doc, are you telling me that it's 8:25?
Dr.Brown: Precisely.
Marty : Damn! I'm late for school!
日本語訳はこちら↓
Dr.Brown: 今鳴っているのは私の時計か?
Marty: うん、8時だよ。
Dr.Brown: やった!実験成功だ!全部ちょうど25分遅れている!
Marty: ちょっと、ちょっと待って。ということは今8時25分ってこと?
Dr.Brown: まさしく!
Marty: なんだよ!学校に遅刻だよ!
② これから遅刻しそうな場合
何かに遅刻しそうな場合、例えば19時に友人と待ち合わせをしていて、現在は18時半。急いで電車に乗って駆け付けたとしても、どうしても遅れそうだ、という状況だとします。
この段階では、まだ遅刻の状態にはなっておらず、これから遅れる予定だ、ということですね。なので未来形または助動詞で表現します。
Sorry I'll be a little late.
ごめん、少し遅れるよ。
I'll be 10 minutes late.
10分遅れるよ。
I'm gonna be late for an appointment.
約束に遅れちゃうよ。
I thought I would be late, but I barely made it.
遅れるかと思ったが、何とかギリギリ間に合った。
I might be a bit late.
少し遅れるかも。
I'm running late.
遅れるよ。(時間を計算したところ、到着する頃には必ず遅れるという状況)
③ 普段の習慣を言う場合
「ふだん」=現在形ですよね。もうそれはレッスンで何度も言っていますから、覚えてますね。
というわけで、これも現在形なのですが、ポイントは、ever, never などの副詞と一緒に使うということです。
副詞を入れずに普通の現在形be動詞で言ってしまうと、単に今の状況を表していることになりますので注意を。
She's never late.
彼女は普段決して遅刻しない。
Are you ever late for work?
ふだん仕事に遅刻なんてすることある?
He's always late.
彼はいつも遅刻する。
He's hardly ever late.
彼は滅多に遅刻しない。
あとがき
一口に「遅れる」と言っても、日本語は動詞、英語は形容詞を使うので、文の構造がかなり違ってくることがお分かりになりますね。
英語を話せるようになるコツは、この品詞にあると思います。動詞なのか、形容詞なのか、名詞なのか、少なくともこの3つの区別は無意識に出来ていないと、英語がペラペラになることは決してありません。
言葉のルールをしっかりと頭に染み込ませて、勝手に身体が動くように、まるでスポーツのように、直感的に反応できるようになるまで練習をすることが最も重要です。