ネイティブはこう表現

「それ私も持ってる!」英語で?「それ・これ・あれ」の盲点とは?

こんにちは、小野です。

「それ私も持ってるよ!」

相手の持っている物と同じ物を、自分も偶然持っていたときに、あなたなら英語で何と言いますか?

今回は、指示代名詞「それ、あれ、これ」を英語で表現するときの、日本人の盲点となる大事なルールをお話しします。

テーマ

「それ、あれ、これ」の重要なルールを学ぶ

目 次
  1. 「それ私も持ってるよ!」は英語で?
  2. 「それ、これ、あれ」日本人が間違えやすい盲点とは?
  3. ネイティブが多用する「One of those」
  4. あとがき

「それ私も持ってるよ」は英語で?


大半の人はおそらくこんな感じの英文を考えるかと思います。

I have it.
I have the same one.

これでももちろん通じることは通じますが、もう少しネイティブらしい、英語らしい表現は次のようになります。

I have one of those.
(それ私も持ってるよ)

どうしてこんな英語になるのでしょうか?

実は、英語の感覚では、

「私もそれを持っています。」
あなたが持っている物と同じ物をひとつ持っています。
それ(と同じ類の)をひとつ持っています。
→ I have one of those.

英語ではこういう発想になります。相手が持っている物(=それ)はもちろんそれ一つではなく、世の中に商品として同じ在庫が沢山ある中の「ひとつ」なので、複数形thoseを使ってone of those(それひとつ)と表現するわけですね。

では、「私もそれ欲しい!」は英語で何と言うでしょうか?

「私もそれ欲しい」→「私もそれ一つ欲しい」の意味ですね。

I want one of those!

という英語になります。

「それ」の訳し方

  • 相手の持っている「それ」を直接欲しいのか(I want that)
  • 相手の持っている「それと同じ物をひとつ」欲しいのか(I want one of those)

「それ」を英語で言うときは、この2つの違いを常に意識しましょう。「それ・あれ = one of those」「これ = one of these」は様々な場面でよく使うフレーズなので、このまま覚えておくと便利です。

ちなみに、直接目の前の物を指して「それ、かわいいね」などと言うときの「それ」は、itではなくthatのほうを主に使います。以下のようなThatを使った例文をよく見かけますね。

What's that?
何それ?(何持ってるの?)
That's a good idea!
それはいい考えだね。
That's a nice bag.
それ可愛いかばんだね。

「それ」= It と思われがちですが、37年間英語をやってきた僕の感覚だと、Thatのほうが圧倒的に多いです。もちろんItを使う時も結構ありますが、「目の前の物事=That」と覚えておくといいですね。

「ItとThatの違い」はこちらの記事をどうぞ

That's OKはどんな時に使うの?「It/That」の正しい使い分け!ItとThatの違いを正しく知ることで、とっさのひと言でも間違わないような英語力に一歩近づきます。大抵の日本人が「それ」を訳すときに「It」と考えがちですが、そうではないことが多いのです。...

「それ、これ、あれ」日本人が間違えやすい盲点とは?


英語で「それ、これ、あれ」を表現するときは注意が必要です。単純に、it/that/thisを使えないからです。

では、いろいろな例で「それ、これ、あれ」を英語でどう表現するのか見ていきましょう。

「僕もそれ持ってるよ」

→ I have one of those.
「それ」=「それひとつ」の意味ですね。

これ欲しいなあ」

→ I want one of these.
「これ」=「これひとつ」の意味ですね。

「俺もこれ欲しい!」

→ I've got to get me one of these!
「これ」=「これひとつ」の意味ですね。
この映画でも言ってますね↓(0:07付近)

これひとつ頂けますか?

→ Can I get one of these?
お店などでよく使うフレーズ。

それ2つ持ってるよ。

→ I have two of them.
「2以上」はthemを多用する傾向があります。

それはどこで売ってますか?

→ Where can I get one of those?
「それ」=「それひとつ」の意味ですね。

One of以外の表現

可算名詞のとき

  • five of them それ5個
  • some of them それ少し
  • half of them それ半分
  • most of them 大部分
  • all of them それ全部
  • none of them ひとつも~ない
  • the rest of them 残り
  • more of them それをもっと

不可算名詞のとき

  • some of it それ少し
  • half of it それ半分
  • most of it 大部分
  • all of it それ全部
  • none of it ひとつも~ない
  • what's left of it 残っている部分
  • the rest of it 残り
  • more of it それもっと

ちなみに、英語には「それ/あれ」の区別は特にありません。ただし「これ」はthis/theseです。自分の手元にあるものはthis/theseですが、相手の近くにあるものや、遠くにあるものは、すべてthat/thoseを使います。thoseの代わりにthemも使います。

目の前の物を直接指して「それ・あれ・これ」の場合

相手の持っている物を直接指して「それちょうだい」と言いたいときは、次のようになります。

I want that.
I want that one.

「1個ずつ」についてはこちら

「AとBを1つずつ下さい」は英語で何て言うの?数字とEachの使い方 注文がうまく出来ない人 「以前アメリカのスタバでオーダーする時、『これとこれを一つずつ下さい』と言いたかったのに、なかなか...

ネイティブが多用する「One of those」


「one of those ~」よくある~だ、いわゆる~だ ※名詞は必ず複数形!

I'm not one of those.
私はあの人たちとは違う。
He's one of those social drinkers.
彼は付き合い程度にしか飲まないような人間だ
She's one of those gold diggers.
彼女はよくいる金目当ての女だ(玉の輿を狙うような女だ)
Another one of these damn kids jumped in front of my car!
また近所のガキが車の前に飛び出してきたよ。※映画「Back to the Future」のこのシーン
It's just one of those things.
それはよくある事だよ(悪い事に対して)
It's just one of those chick flicks.
それはよくある女性向けの映画だよ
It's one of those things that happen when we least expect them.
思いもしない時にかぎって、こういう事が起こるんだよね
It's just one of those days.
今日は何をやってもうまくいかない
He is one of those guys who always get their way.
あいつは、自分の思い通りに何でも進めるような輩だよ

あとがき

いかがでしたか?

「私もそれ持ってるよ」は I have that ではなく I have one of those と言うところがポイントです。

「それ」をitやthatにして I have itまたはI have thatと言ってしまうと、相手の物を直接指すことになるので、相手の物を自分の所有物だと主張している、という不自然な意味になります。

英語では、this/these、that/those、it/them の「単数/複数」の組み合わせを上手に使いこなせるかどうかが、流暢になるための重要なポイントです。

「これ好きなんだよ」は I like this じゃないの?単数と複数の区別私たちは「これ」という言葉を単数で考えがちです。「これ=こういった類のもの全部」という意味の場合は、英語では必ず複数形theseになることを忘れないようにしましょう。...