こんにちは、小野です。
中学の時に習う構文で、「~するのは簡単だ」「~するのは楽しい」を英語で言うと、
It's easy to _.
It's fun to _.
というものがありますね。例えば、It's easy to use.(使い方は簡単)、It's difficult to swim.(泳ぐのは難しい)など。
今回は、この「To不定詞」を使った英文で、日本人の盲点になりやすい表現をご紹介します。
「彼は見ていて飽きないね」を英語で言うと?
ほとんどの方の共通点として、この「It_to_」構文で主語が「It」だと慣れているのに、It以外の人や物が主語に来ると、混乱する人を多く見かけます。
例えば、次の文をすぐに理解できますか?
He's fun to watch.
機械的にそのまま訳そうとすると・・・
He's fun to watch →「彼は観るのが楽しい」「彼は観るのが楽しみだ」
このように考える人が圧倒的に多いと思います。
正しい意味は、
He's fun to watch.
→「彼は見ていて楽しい人だ」
→「彼は見ていて飽きない(面白い)」
「見ていて飽きない」は日本語独特の言い回しです。英語にする時は「見ていて面白い」にしないと伝わりません。
この英文の意味が一発で理解できた方は、英語力は問題なし。ただし、この意味がすぐにわからない方が大半だと思います。単語の位置関係を理解すると意味が掴みやすくなります。
To不定詞の文では主語と動詞の関係を把握しよう
This book is easy to read.
どうですか?この文なら比較的理解しやすいと思います。
「この本は読むのが簡単だ → 読みやすい」となりますね。では次の文はどうでしょう?
This movie is fun to watch.
構造は先ほどと同じですね。「この映画は見ていて楽しい」です。この主語 This movie を別の物に置き換えてみましょう。
This movie → He に置き換えると、
要するに、watchの目的語が「He」ということです。
他の例文でも練習しておきましょう。
特に、最後が前置詞(with, to など)で終わる文は要注意。絶対に省略できません。
あとがき
He's fun to watch.
「彼は見ていて飽きない」
この文は次のように言い換えることもできます。
It's fun to watch him.
Watching him is fun.
ただし、最初の文が一番自然な言い方です。彼の性格や人柄を言いたいので、「He」を主語にするほうが自然だからです。
このように、「To不定詞」はいろいろな形に変化することが多いですが、その場面で一番何を伝えたいかによって、全体の構造が決まってきます。
たくさんの例文に触れてどんどん慣れていってください。