文法の盲点

「彼女は高校の友達よ」を英語で言うと?【前置詞 from】

「AのB」は英語で「B of A」と習った方がほとんどだと思いますが、実際は「of」を使うばかりではありません。他の前置詞も「の」の意味になることが結構あります。

今回は、そうした前置詞に焦点を当ててみましょう。

そもそも前置詞 of はどういう意味?

「彼女は高校友達です」と言いたいときに、ネイティブは、She's a friend of high school. とは決して言いません。実はこれがよくある間違い。

「AのB」のように、名詞と名詞をつなげる「~の~」という言い方は、日本語の場合はかなり幅広い意味で使われているため、英語でもそのまま「of」としてしまいがちです。

「of」は「所有している、持っている」「~の一部である」と考えるとわかりやすいと思います。

ofの代表的な例

a friend of mine
→「私が所有している友達」→「私の友達
the name of the movie
→「その映画が持っている名前」→「その映画のタイトル
the back of my head
→「頭の一部である後ろの部分」→「後頭部
the beauty of the scenery
→「その景色が持っている美しさ」→「その景色の美しさ

「彼女は高校の友達です」を英語で言うと?

「彼女は高校の友達です」

正しい前置詞は of ではなく、from を使うのがポイント。

She's a friend from high school.

仮に、a friend of high school としてしまうと、「高校が持っている友達」「高校が友達になっている人」となり、不自然な意味になりますので、「of」は間違いだということがわかりますね。

「どこどこの友達」は、英語で a friend from ... と言います。出会った「場所」や「発端」「原点」「出身」は from を使います。

fromを必ず使う例

a friend from college 大学の友人
a friend from work 仕事の友人、仲間
a friend from my old job 前の会社の友達
a guy from Texas テキサスの男
my weight from 3 years ago 3年前の体重
the fossil from 2000 years ago 二千年前の化石
a murder case from 5 years ago 5年前の殺人事件

fromを使う会話例

(会話例1)
A: Where did you meet him?
 (どこで彼と知り合ったの?)
B: He's a friend from college.
 (彼は大学の友人なんだ)

(会話例2)
A: Do you know her?
 (彼女のこと知ってるの?)
B: Yeah, she's a friend from cooking school.
 (うん、料理教室の友達。)

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