こんにちは、小野です。
毎日のように新型コロナウイルスの感染者が増え続けていますが、そのウイルスとの闘いに、最前線で命を懸けて取り組まれている医療従事者の方々には、本当に頭が下がる思いです。
今回は、New YorkのBrooklynにあるSUNY Downstate Health Sciences University(ニューヨーク州立大学南部医療センター)のER(緊急救命室)にて、医師たちのインタビューから英語を学んでみましょう。生の英語を学ぶには打ってつけの題材です。
CNNニュースで英語を学ぼう
- 最初はそのまま映像を通して観る。
- 次に、下の英語スクリプトを見ながら内容を把握する。わからない時だけ日本語訳を見る。
- 最後に、もう一度映像を観て、聞き取り練習。
The front line in the fight against coronavirus. The Brooklyn emergency room of SUNY Downstate Health Sciences University. Patient after patient, struggling to breathe. This morning has been brutal.
ここはコロナウイルスとの闘いの最前線。ブルックリンにあるニューヨーク州立大学南部医療センターのER(緊急救命室)では、沢山の患者が次々と搬送され、もがき苦しんでいます。今朝も過酷な現場でした。
"Today is pretty intense. We had a bunch of people die in a very short period of time, which we are prepared for. But when it happens, so many times in one shift, it's pretty hard to tolerate."
今日もかなりキツい状況です。短時間で何人もの患者さんが亡くなっています。ある程度予想はしていましたが、でも1回の勤務シフトの間にこれだけ何度も経験するのは、ちょっと耐えられないですね。
As we arrive in the E.R., the latest victim of coronavirus at SUNY Downstate is being wrapped up in the emergency room bay where doctors tried to save them.
我々取材班がERに到着した時には、亡くなったばかりの患者さんが、医師たちの努力もむなしく、運び出されるところでした。
We visited SUNY Downstate for about three hours midday Friday. In the short time we were there, in the emergency room alone, six patients coded. In other words they suffered heart or respiratory failure. Four of them died. The devastating part of just one day.
我々は金曜の昼間に3時間ほど医療センターを訪れましたが、その短い間に、緊急救命室だけで6名もの患者さんが緊急処置を施されていました。緊急処置とはつまり、心不全や呼吸不全です。そのうち4人の方が亡くなりました。これはたった1日の出来事です。
"This is what we trained to do. This is what we signed up for. Just not in this volume. You know, you may have a code, maybe, on a bad shift. You may have two codes where you carry that emotion and you wonder if you did everything that you could. I think it's emotionally hard to prepare for this level of sickness and suffering and morbidity and mortality in such a short period of time. And I don't think any of us are well-prepared for it."
もちろんこういう事は訓練を受けてますし、自ら望んでこの仕事をしているわけですが、それでもこのボリュームは予想外です。Code(緊急処置の対応)が1度や2度の日もありますが、そんな日でさえ、自分は最善を尽くせたか自問自答することもあります。このような病気や苦しみを、この致死率の中で、こんなに短時間で対応するのは、精神的に非常に厳しいものがあります。どの医師にとっても厳しいです。
(以下、省略)
「沢山の人が亡くなった」は英語で?
a lot of
lots of
a bunch of
a ton of
tons of
a number of
会話ではどれも頻繁に使われます。
「沢山の人が亡くなった」を英語にするときに、単純に考えれば
A lot of people died.
となりますが、今回の映像の中で出てきた医師は、次のように表現していましたね。
We had a bunch of people die
主語はこの病院を代表して言っているので We を使っています。問題は次の動詞「had」ですね。
なぜ単純に "A lot of people died."とは言わずにこのような表現になるかというと、自分の身に降りかかった出来事だからhaveを使っているんです。
自分達が必死に救命処置を施したにもかかわらず、残念ながらその方達が亡くなってしまった・・・という気持ちがあるので、We had a bunch of people die と表現しているわけです。
強いて訳せば「私たちは沢山の人に死なれてしまった」という感覚です。
この他にも、自分の身に降りかかることを I had ...のように表現する場面はいくらでもあります。
I had the same thing happen.
私も同じ事があったよ
I had an interesting happen this morning.
今朝面白い事があったよ
I'm having a friend come over this weekend.
週末に友達が家に来る予定なんだよ
この会話独特の表現はこちらの記事でも紹介していますので、ぜひご一読ください。
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