こんにちは、小野です。
我々がカタカナで使っている「キャリア」という言葉は、仕事、携帯会社、航空会社、などの意味がありますね。
正しい発音を意識したことがありますか?
実は、意味によって英単語が違うんです。単語が違うということは、発音も違うということです。
今回は、我々日本人が間違えやすい「キャリア」の単語と発音の違いを見ていきます。
2つのキャリア(Career/Carrier)の違い
仕事という意味のcareer、そして、Softbankなど携帯会社のcarrier、この2つは単語も発音も全く違います。どちらも「キャリア」だと思っていた方は要注意。
強い音節の位置をわかりやすくすると、
2つの単語は、全く違う発音だということがお分かりになると思います。カタカナで「キャリア」と言っても、どちらにも聞こえないのでおそらく通じません。
ポイントは、R音に注意を払いながら(日本語のラ行にならないようにして)、careerは後半を強く、carrierは前半を強くします。この強弱の場所をハッキリさせるだけでもかなり良くなるはずです。
R音も丁寧に発音すること。我々日本人は大抵の場合、RをLっぽく(日本語のラ行っぽく)発音してしまう癖があるので、careerがclearにならないよう注意。
Careerの意味と使い方
「career」は、仕事は仕事でも、「一生の仕事」の意味合いが強いので、次のような文で使います。
I've chosen a career that you would approve of.
君が認めてくれそうな仕事を僕は選んだよ。
She made her career as a translator.
彼女は通訳として出世した。
He decided to pursue an acting career.
彼は役者としての道を進むことを選んだ。
His career ended when he declined the offer.
その依頼を断ったことで、彼の人生は終わった。
Carrierの意味と使い方
「carrier」は carry + er が元になっています。「運ぶ人や物」の意味。そこから転じて、通信事業者、航空会社、抱っこひも、ウイルス保持者、空母、などの意味で使われます。ちなみに、ベビーカーは baby buggy です。
What carrier do you use for your phone?
携帯はどの会社を使ってるの?
When is it safe to start using a baby carrier?
抱っこ紐はいつから使い始めたらいいですか?
Donaldなど発音を間違えやすい単語
大抵の日本人が career/carrierの発音を間違えてしまうように、カタカナで使う単語ほど発音を間違えやすいものです。
特に以下の単語は、ストレスの位置を間違える方を多く見かけますので、この機会に練習しておきましょう。
Donald [dɑ́nəld] ドナルド
cashier [kæʃíər] レジ、レジ係
veneer [vəníər] ベニア板
engineer [èndʒəníər] エンジニア
pioneer [pàiəníər] 先駆者
police [pəlíːs] 警察
farewell [fὲərwél] 別れの
thermometer [θərmɑ́mətər] 体温計、温度計
damage [dǽmədʒ] 損害
manager [mǽnədʒər] マネージャー、責任者
あとがき
日本語の単語の読み方に影響されないよう注意しましょう。
我々の日本語は、単語が1つの時と、2つの時ではアクセント(ストレス)の位置を変えていますね。
例えば、「キャリー」と言うときは「キャ」を強くし、「キャリーバッグ」と言う時は、「リー」が強くなりますね。
キャリーバッグ
キャリーカート
キャリーオーバー
キャリーぱみゅぱみゅ
ちなみに、この日本語の発音ルールは外国人が苦手とするところで、私の友人のネイティブもいつも難しいと愚痴をこぼしてます。
英語にはこのような現象はありません。アクセントは常に同じです。carry-overの発音で確認してみてくださいね。