発音上達への近道

発音が悪くてもネイティブに通じる英語を話す方法【初心者に朗報】

こんにちは、小野です。

英語を学び始めて37年、英語を教える仕事を延べ20年近くしてきました。

今回は初心者の方にも役に立つ内容です。

発音が悪くてもネイティブに通じる英語を話す方法


20代の頃の僕は、ある重要な事に気付かずに、ネイティブと会話していても "What?" とたびたび聞き返されることがありました。

我々日本人にとって苦手な、英語のストレスの重要性です。

単語を発音するときに最も重要なことは、どの部分(どの音節)を強く発音するか、です。

これを英語ではstressと呼びます。アクセント(accent)は英語で「訛り、発音の癖」のことを指すので、この記事ではstressで統一します。今までも何度か他の記事で解説しましたが、超・超重要なので強調しておくために再度お伝えしておきます。

発音(子音や母音)が多少悪くても、stress(強い位置)さえ合っていれば、大抵の場合ネイティブに通じます。逆に、間違った所を強くしてしまうと、いくら発音が上手でも通じなくなることがあるんです

過去の僕はこれがわかっていませんでした(若い頃に結構痛い目に遭いました笑)。

さらに、もうひとつ大事な事があります。

そのストレス部分を少しだけ長めに発音することです。そうすれば、どこが強いのか、何の単語を言ったのか、ネイティブにとっても聞き取りやすくなるからです。

ネイティブに通じる発音のコツ

  1. ストレスの位置を正しく発音する
  2. ストレス箇所を少し長めに発音する

強い部分は、他の部分よりも目立つようにするために、自然と少しだけ長くなります。それに対し、弱い箇所は、目立たなくするために、短く弱くなります。

「強い部分=長い」「弱い部分=短い」をなるべく意識するのが、ネイティブに通じる最大のコツ。

TomorrowやJapaneseは間違えやすい


簡単な単語で練習してみましょう。

tomorrowの発音

例えば、tomorrowは正しく言えますか?

発音記号は、to‧mor‧row [təmɔ́(ː)rou]

第2音節が強いので-mor-の部分を少し長めに発音します。

出だしの音節to-は弱い箇所なので、短く弱くあいまい音に発音。どうですか、出来ましたか?

Japaneseの発音

次に、Japaneseの発音をしてみましょう。大抵の日本人は残念ながらこの単語をうまく言えません。

発音記号は、Jap‧a‧nese [dʒæ̀ːpəníːz]

3つ以上音節があるときはストレスは1つとは限りません。2か所ある場合もあります。

Jap‧a‧nese は、第1音節(Jap)と第3音節(nese)が強くなるので、最初の音節も少し強めに長めに発音します。

リズムで言えば、「タタターン」ではなく「ターン・・ターン」のようなリズム。

最初の打ちは、単語のストレスの位置なんてすぐにわからないよー、という方も多いでしょう。

どこにストレスがあるか迷ったら、常に手元のスマホを使って、すぐに辞書等で確認する習慣を付けましょう。何度も繰り返し調べているうちに、必ずコツが掴めてきます。

日本人が強い箇所を間違えやすい単語


日本人の通じない発音を、よくある例で見てみましょう。
発音記号を見て、強い箇所をちょっとだけ長めに意識して練習してみましょう。

よくある間違い例

単語 ❌通じない発音
⭕️通じる発音
Yahoo jəhúː
jɑ́ːhuː
YouTube juːtʃúːb
júːtuːb
Line la‧íːn
láin
Donald donɑ́:ld
dɑ́nəld
Guam gúɑm
gwɑm
Hawaii hɑ́wai
həwɑ́:iː
Washington waʃíŋton
wɔ́ʃiŋtən
manager mənéːdʒɑː
mǽnədʒər
thermometer sɑːmoméːtɑː
θərmɑ́mətər
quiz kúizu
kwíz
police pólis
pəlíːs
second sekándo
sékənd