以前、Goの重要表現4選の記事で重要動詞「Go」を解説しましたが、今回は「Goを使った句動詞」を厳選して紹介します。
Contents
そもそも句動詞ってなに?
「句動詞」は初耳だという方もいるかと思うので、まずは句動詞を簡単に説明しておきます。
句動詞とは
動詞の後ろに副詞を付けて、組み合わせて使う2語(または3語)のかたまり。
例 eat out(外食する)、throw up(吐く)、come off(外れる、取れる)など
例えば、「go」を単独で使うと単に「行く」の意味ですが、「go off」とすると「爆発する、(アラーム等が)鳴る」のように、意味がガラッと変わることが頻繁にあります。
英語の世界では、この句動詞が会話でかなりの頻度で使われるので、重要なものは必ず知っておく必要があります。ネイティブと会話する上で、句動詞は必須ということです。
句動詞の組み合わせ例
動詞(get, give, put, take, go, come, make, look, throw, etc.)
副詞(around, in, out, on, off, up, down, away, back, over, etc.)
※上記の組み合わせは、どの組み合わせもあり得ると思ってOK。
これだけは押さえたいGoの句動詞7選
重要なGoの句動詞を7つだけ厳選しました。会話で必須の句動詞です。
- go around
- go with
- go off
- go over
- go through
- go through with
- go out
go around
「(噂や病気などが)広がる、(十分な量が)皆に行き渡る」
go aroundは「周る、一回りする」の他にも、「(噂や病気などが)広がる、物が皆に行き渡る・十分にある」という意味でもよく使います。
There's plenty of food to go around.
十分に皆に行き渡るくらいの食べ物はあるよ。
Is there enough beer to go around?
ビールはちゃんと皆の分あるかな?
I don't think there's enough vaccine to go around!
十分なワクチンの数がないよ!
There's the flu going around.
インフルエンザが流行っているよ。
go with
「~を選ぶ、~にする」
いくつか選択肢があるときに、「じゃ私は~にしようかな」と選ぶ際によく使われる句動詞。
I'm gonna go with Guinness. I've already tried the other one before.
(今日はギネスにしようかな。そっちの方はもう飲んだことあるから。)
「go without」もぜひ覚えよう
go off
「~が爆発する、~が鳴る」
爆弾などが爆発する、銃などが暴発する、アラームが鳴る、のように、何かが突然けたたましく鳴り響くイメージ。
The bomb went off at 1:00 in the morning.
(午前1時に爆弾が爆発しました)
Sorry I'm late. My alarm clock didn't go off.
(遅れてごめんね。目覚ましが鳴らなくて。)
go over
「~に目を通す、~をチェックする、~をひと通り行なう、学ぶ」
何かを最初から最後までひと通りやる、学ぶ、チェックする、と言いたいときの表現。これもネイティブは多用します。
Go over your answers before you turn them in.
(提出する前にちゃんと答えを確認しなさいよ)
Did we go over this grammar before?
(以前この文法やりましたっけ?)
Okay, I'll go over the plan one more time. Listen carefully.
(じゃ、もう一度計画を説明するよ。よ~く聞いてよ)
go through
「~を経験する、通り抜ける、調べる」
困難なことや試練などを経験する、通る、くぐり抜ける、の意味。また、目的をもって(見つけたいものがあって)~の中を探す、調べるの意味もあります。
He went through a lot of pain in his life.
(彼は人生でたくさん辛い目に遭ってきた)
I know what you're going through.
(辛い状況はわかるよ)
My dad would never go through my stuff.
(私のパパは、私のものを見たりはしないわよ)
go through with
「最後までやり抜く、やり通す、頑張る」
計画や約束などを、最後までやり通す、やり抜く、の意味です。このthroughは「終わる」、with は「~に関して」の意味。
I'm not sure if I can go through with it.
(最後までやれるかどうか不安だな)
I didn't wanna do it, but I had to go through with it.
(やりたくなかったけど、最後までやるしかなかった)
Have you ever been in a situation where you knew you had to act a certain way, but when you got there, you didn't know if you could go through with it?
(決められた通りの行動をしなきゃいけない状況で、いざその場になったら、最後までやり通す自信がなくなってしまった、みたいな経験って今までにない?)引用元:映画『Back to the Future』
0:10付近でこのセリフが使われています↓
go out
「(異性と)付き合う、(火や電気が)消える」
She used to go out with my brother years ago.
(彼女は何年も前に俺の兄貴と付き合ってたんだ)
How long have you been going out with her?
(彼女と付き合ってどれくらいですか?)
まとめ
いかがでしたでしょうか?以下にまとめておきます。
go around
go with
go off
go over
go through
go through with
go out
Goは動詞の中でも非常に頻度の高い基本動詞です。したがって、句動詞も必然的に頻度が高いということですね。
様々な副詞と組み合わせて、ペアで独特の意味を表す句動詞を、ぜひ使いこなせるよう頑張ってください!