発音上達への近道

摩擦音 V は下唇と前歯をフワッと優しく!【摩擦のVと破裂のBの違い】

Vの発音が苦手な人
「ネイティブに "virus" が通じなかった。カタカナにはなってないと思うんだけど、Vの発音がうまくないのかなあ。」

こういった悩みに答えます。

Coronavirus(コロナウイルス)の発音のコツ

coronaの発音は、[kəróunə]のように、真ん中の音節が強くなります。

virusの発音は、[váirəs]のように、最初が強くなります。

2つを合わせて、coronavirus [kərə́unəvàirəs]となります。coronaのほうがvirusよりも強く(高く)なります。

我々日本人がカタカナで「コロナウイルス」と言うと、コロナよりもウイルスのほうを少し上げて発音してしまいますね。そうした普段の日本語の癖が英語で出ないようにすることが重要です。

※2つの単語が合わさった時のイントネーションは下記の記事を参照下さい。

イントネーションが劇的に改善!英語特有の「2語ルール」とは?英語のイントネーションは発音以上に大切なときがあります。会話では、もしかすると発音以上に重要かもしれません。何を強くして何を弱くするのか、ある一定の法則が存在します。...

摩擦音「V」は下唇と前歯をフワッと優しく!


V の発音は、ほとんどの日本人が苦手です。一番のポイントは、Vは破裂音ではなく摩擦音だということ。

破裂音は一瞬でパン!と作る音ですが、摩擦音は、急に止めたり弾いたりせずに、摩擦したまま滑らかに柔らかく触れるようにします。

V音の作り方

下唇を自然に軽く持ち上げて、上の前歯に微かに触れる程度にしながら、息を出します。
この時に声を出さずに息だけで音を作ると[f]になります。
声を出しながら息を出して摩擦すると[v]になります。

語頭・語中・語尾のVを身に付けよう

では、単語の位置に注目しながら、語頭・語中・語尾に分けてV音を練習しましょう。

語頭のV

view
visit
very
vary
various
variety
variation
verb
vote
Vienna
Vivian
Vermont
Las Vegas
vodka
vegetable

語中のV

level
travel
seven
eleven
movie
David
ever
over
November
whatever
whoever
whenever
wherever
however
investigate
river
every
avoid
flavor
favorite
evaluate
evolve
evolution
revolve
revolution
fever
never
invite
invitation
Beverly Hills

語尾のV

語尾で発音する際は、決して急に音をとめないことが重要です。

live
lives
lived
lives in
lived in
move
moved in
moved out
leave
believe
give
have
drive
involve
achieve
knives
yourselves
ourselves
themselves
five
twelve
curve

I would've 
I should've
I could've
I might've

How many of you?
Five of us.
Where does she live?
She lives in New York.
I've lived in France for 12 days.
I said more than I should have.
He's lived in Japan much longer than I have.

丁寧に発音練習をするとわかるかと思いますが、語尾Vを発音する際は、あくまでも摩擦なので、自然と息が消えるまで摩擦をし続けます。したがって、最後は無声音 F のような感じに終わるようにするのがポイントです。決して、日本語のバ行の「ブ」のような発音をしないよう注意しましょう。

破裂のBと摩擦のV


日本人が最も苦手なBとVの違いを、左右の単語で比べながら練習です。カタカナだとどちらも同じ発音になりがちなので、破裂と摩擦を意識しながら丁寧に練習しましょう。

破裂音B 摩擦音V
trouble travel
best vest
berry very
bow vow
bet vet
curb curve
boat vote
bent vent
Nobel Prize novel
ban van
lib live