英語特有フレーズ

ツイートが「バズる」を英語でいうと?【世界でバズった少年の手紙】

こんにちは、小野です。

先日レッスンをしていて生徒さんからこんな質問をされました。

「ツイートなどが『バズる』って英語で何ていいますか?そもそもバズって何の意味なんでしょうか?」

今日は、英会話でよく使うネット用語などを中心に書いてみます。

ツイートが「バズる」って英語でなんていうの?


ツイートなどが「バズる」という言葉を耳にしたことがある方も多いと思います。

「バズる」とは、SNS等でだれかの投稿が、一時的に大きく拡散されることを意味しています。日本語では、その他にも「炎上する」と時々言われたりしますね。英語には「炎上する」は残念ながらありません。

英語で「バズる」言いたいときは、次のようにいくつか表現の仕方があります。

「私のツイートがバズった」

  • My tweet went viral.
  • My tweet got lots of attention.
  • My tweet is spreading fast.
  • My post is trending on Twitter.
  • My twitter post is a hot topic right now.

つまり、buzzという英単語は使わないということですね。「バズる」は和製英語なんです。

ここで注目してほしいのは、1番目の go viral というフレーズ。

viralはvirusの形容詞。そして、goのうしろに形容詞がくると、goは「~になる」の意味です。

直訳すると「ウイルスのようになる」の意味。それをネット用語として「一気に広まる」という意味で使っているわけですね。

ちなみに、英語の buzz は、ハチ、機械、飛行機などが「ブンブン、ブーンと音を立てる」という意味。次のように使います。

Bees were buzzing around in the park.
(蜂が公園内をブンブン飛び回っていた)
There are a lot of helicopters buzzing in the area. I wonder what's going on.
(低空飛行してるヘリコプターがやたら多いなあ。何かあるんだろうか?)

世界中でバズった少年の手紙


先日、次のようなツイートが世界中でバズりました。ご覧になった方もいるかと思います。

ミズーリ州に住む一人の女性の何気ないツイートが世界中にあっという間に広まりました。その女性は高校生くらいの弟がいるのですが、その弟が母親へ宛てた昔の拙いメモ書きをたまたま引き出しに取ってあったので、その写真をツイートに載せたところ、世界中でバズったようです。

その弟が書いた手紙をご覧ください。子供らしい汚い字、いや、かわいい字で書いてありますね。読みづらいかもしれませんが、頑張って英文を読んでみてください。

https://twitter.com/sarahhollidayyy/status/1135955264736309248

読みやすくするために、文字に書き起こしましたので以下をどうぞ。

As your son, I regret to inform you that I've missed my means of public transportation. I know you must be on a roller coaster of emotions right now but rest assured, I've decided to stay home. This was a tough decision to make while you were gone for 20 minutes. I'm probably in my bed moping about the fact that I can't go to school, so please don't interrupt me. If you require any further assistance, please see the pros/cons chart on the back side.

《日本語訳》
あなたの息子として、残念なお知らせをしなければなりません。交通手段を今日乗り過ごしてしまいました。きっと今頃は感情の高ぶりを抑えられないでいると思いますが、でも安心してください。僕は今日家にいると決めました。あなたが20分いない間に、僕は苦渋の決断をしなければなりませんでした。僕は今頃おそらくベッドの中でふさぎ込んで、学校に行けなかったことに対してうなだれていると思うので、どうか僕をそっとしておいてください。他に何かありましたら、裏面の「功罪リスト」をご覧ください。

 
そして、次のリストにはこう書いてあります。

Pros
-First day home this quarter, [my] grades will be fine.
-Today was gonna be a bad one, can't get over my hair.

Cons
-Might become a habit (doubtful)
-You have to call the school and tell them i've got polio.

《日本語訳》
Pros(メリット)
今学期で最初の欠席なので、成績には影響なし。
髪型がキマらなかったので、1日最悪のスタートをするところを免れた。
Cons(デメリット)
これが習慣になる恐れあり(でもたぶんなりません)
学校に連絡して、息子がポリオにかかってしまった、と伝えなければなりません。

子供が書いた手紙には思えませんね。かわいくて、賢くて、面白い。こんなユーモアのセンスがある子供って、なんだか凄いです笑。世界中でバズるわけですね。

後日談として、弟はその後にお姉さんに

"Wish I had better handwriting."
(もっと字がキレイだったらなあ)

とこぼしていたそうですが、子供ならこれくらいの字体は普通ですよね。僕の子供の頃のほうがもっとひどかった笑

ちなみに、「字が汚い」を英語でいうと、

「私は字が汚い」

I have bad handwriting.
My handwriting is messy.
I'm not good at handwriting.
I'm terrible at handwriting.
I suck at handwriting.

よく使うのは、上の2つです。handwriting(手書き、字体、筆跡、字)は、不可算名詞なので冠詞aをつけてはダメです。

あとがき

ネットの世界は日々変化しています。日本語と同じように、英語も日々新しいネット用語が生まれては消えていっています。

新しい表現に出くわしたときに慌てないためにも、カタカナ用語には常に目を光らせておきましょう。日本で出回る大半のカタカナ語は造語や和製英語なので、そのまま気付かずに英語だと勘違いしやすいです。

仮に英語と同じ単語を使っていても、カタカナ発音では通じないことがほとんどなので、以下の記事で発音練習をひと通りしておいてくださいね。

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