今回は、「~は聞いてない」など、「聞く」に関連する英語の言い方を練習してみましょう。
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それでは、さっそく見ていきましょう。
「~は聞いてないよ」日本語を直訳ではなく「変換」をしよう!
知らなかった大事な事を教えられた時に、「~だなんて聞いてないよ~」と日本語では言いますが、英語ではどう表現すればよいでしょう?
次の会話文をご覧ください。
A: ねえ、もう残業はしてはいけないみたいよ。
B: え? 聞いてないよ~!
「聞いてないよ~」は英語で何て言えばいいでしょう?
ポイントは、日本語をそのまま英語にせずに、何の動詞がピッタリかを考えましょう。
ここでピンときた方は英語のセンスはバッチリです。動詞は「tell」を使います。
「聞いてないよ~」
→「誰も私に言ってくれなかった」
→ Nobody told me that.
こうすると日本語の意味にピッタリですね。
先ほどの会話は英語ではこうなります。
A: Hey, we're not allowed to do overtime anymore.
B: What? Nobody told me that!
ちなみに、もし動詞の「hear」を使うと全く違う意味になってしまいます。
I haven't heard of that.
I've never heard of that.
→ 聞いたことないよ。
I didn't hear that.
→ 聞こえなかったよ。
hearを使うと、全く会話にそぐわない、変な受け答えになってしまいますね。
「聞いてない」は「tell」を使い、主語は他の人!
日本語で「聞いてないよ~」と言うときは、主語を気にしなくてもいいですが、英語で言うときは注意が必要です。
「聞いてないよ~」を英語にする際は、次の2通りの言い方になるでしょう。
① 周りから聞いてない場合
主語 → Nobody/No one
目的語 → me
「聞いてないよ~」
→ Nobody told me that.
② 相手から聞いてない場合
主語 → You
目的語 → me
「聞いてないよ~」
→ You never told me that.
→ You didn't tell me that.
「~て聞いたんだけど」の英語表現は?
噂やテレビなどで何かを「聞いた」「知った」ときにも、日本語では「~て聞いたんだけど」と言いますね。
このときの英語は少し気を付けたほうがいいです。
結論からいうと、噂の出所を明らかにして _ told me that _ と表現するか、「聞いた」ということをわざわざ訳さないほうが英語らしくなります。
「~て聞いたんだけど」の例
「明日は大雨だって聞いたよ」
→ It's gonna rain a lot tomorrow.
※天気などの話題では、いちいちThey say ..などと、「聞いた」という部分は訳さないようが自然。
「田中部長が辞めるって聞いたよ」
→ Sam told me Tanaka is gonna quit.
※話の出所をSamなどとハッキリさせるほうが英語らしい。ハッキリさせたくなければEveryoneにすればよい。
このように、「~って聞いたよ」は日本語ではよく使う表現でも、英語では適宜アレンジしたほうがいいです。
詳しくはこちらの記事で詳しく解説しています↓
あとがき
日本語の「聞く」「聞いた」は幅広い意味で使っています。次の用法をご覧ください。
- 音・声を耳で感じ取る (hear)
- 人の言う事を理解して受け入れる、従う (listen to)
- 注意して耳を傾ける (listen to)
- 質問する (ask)
- 人から情報を教えてもらう (tell)
今回ご紹介した「~だなんて聞いてないよ~」「~って聞いたんだけど」は、⑤の「人から情報を教えてもらう = tell」ということですね。
今後は、「聞く」「聞いた」という日本語を、英語にするときは意識して使い分けましょう。そのまま英訳すると通じないことが多いということです。