知っておきたい文化の違い

四季って日本だけじゃないの?外国人が驚く日本人の特徴8選

典型的な日本人
「ネイティブに『アメリカには四季はあるの?』と質問したら『当たり前だよ』と笑って驚かれた。四季は日本だけじゃないの?」

こういった疑問に答えます。

僕は20代の頃から海外のいろいろな人たちと接してきてますが、日本人特有の習慣や行動が時々話題になります。今までに、大概どのネイティブからも似たようなことを指摘されました。


今回は、私たちが普段何となくやってしまう、日本人特有の行動や習慣をご紹介していきます。中にはネイティブの前でやると誤解を招くかもしれない行動もあるので、彼らと接する機会がある方は出来れば知っておいた方がいいかもしれません。

下記のランキングは、僕の経験則からの順位付けです。

① 日本人は写真撮影で必ずピースする

"Why do Japanese people make peace signs or V signs or whatever when they pose for photos?"

日本人が写真を撮る時のピースサインは、実は日本独特のもの。


ほとんどの国では、そもそも写真を撮る時の決まったポーズやサインはありません。なので、日本人が(特に女性が)カメラの前で一様にピースする姿は滑稽に映るようです。

ちなみに、ピースサインは相手への侮辱を意味する国もあるので、ピースは日本人同士だけでやった方がよさそうです。

②「日本語がお上手ですね」とすぐに褒める


"Japanese people say "日本語がお上手ですね" every time I speak Japanese. Why? Sometimes I feel offended by it. Is it a cultural thing?"

これも昔からよく言われました。「日本人はすぐに褒める。たった一言コンニチワやアリガトウを言っただけでも、日本語上手ですね~!すごいねー!と誉め言葉のオンパレード。気持ちはわからなくもないが、馬鹿にされたと感じることもある。僕は猿じゃないよ」と複数のネイティブから今までに言われたことがあります。

考えてみたらそうですね。明らかに上手でもないのに、それを褒められても、本人にとっては冗談や冷やかしに聞こえるかも。そう感じる海外の人は少なくないと思うので、褒め過ぎは気を付けたほうがいいかもしれません。

③ 日本人はゆっくり話しても通じない

"They always ask me to speak slowly, but they always end up misunderstanding me or giving up even if I drop my speed."

「日本人に英語で話しかけても、必ず Could you speak more slowly? とお願いされるが、かと言ってゆっくり何度繰り返しても、たいてい通じないか間違って理解される。」


「その反面、彼らが日本語を話すときは全然スピードを落としてくれない。」

「日本語で話しかけたのに、英語だと思われたのか、目をそらして走り去っていった」

というエピソードを聞かされたことが何度もありました。言われてみると、確かに日本人でそういう人は多いかもしれませんね・・・。

④ 日本人は小雨でもすぐに傘を差す

"Japanese people love umbrellas. Everyone holds their umbrella even in a very light drizzle. Women even have their special umbrellas as shades on a sunny day."

「ほんのわずかな小雨や霧雨でも、日本人はとにかくすぐに傘を差す。日傘まである。折りたたみ傘を見たときはさすがに驚いた。日本人は本当に傘が好きなんだね」


日本で暮らしていると当たり前のことが、他国から見ると奇妙に見える、という良い例だと思います。ちなみに、アメリカでは車社会ということもありますが、傘を持っている人はほとんどいません。傘を売っている所もまず見かけません。当然日傘も差しません。文化が違うって面白いですね。

⑤ 日本人は相槌や頷きで首を動かし過ぎ

"Why do Japanese people seem to constantly nod their heads when they're talking?"

「へぇー!」「すごーい!」「なるほどー」「そうそうそうそう」

日本では大人の礼儀や常識として、頻繁に相槌を打つことが「あなたの話をちゃんと聞いてますよ」という合図になりますね。


ところが、日本人がついついやってしまう、この相づちや頷きをひと言ごとに激しく繰り返す行為は、実は彼らには非常に奇妙かつ不快に映ります。過度な相槌やうなずきが話を遮ることになるからです。

「早く話を切り上げてよ」「もういいよ、わかったよ」のような、急かしている行為に取られ、間違いなく相手の気分を害してしまうので、相槌をしたくてもなるべく我慢しましょう。
(相槌をする場合は、Oh yeah? Really? などをたまにするくらいで十分です。)

海外(特に英語圏)では通常、相手の話を聞いているときは、相手の目をじっと見ながら微動だにせず、話がひと区切りするまで一切頭を動かさないことがマナーです。日本人にはそれが無反応に見えて不安になると思いますが、それが彼らの持っているマナーなので、英語を話すときはなるべく頭を動かさないように頑張りましょう(笑)

ただし、中には日本人特有のこの仕草を真似て、日本人に溶け込もうと頑張る「日本大好きネイティブ」もいます(笑)

昔こんな面白い事がありました。以前、僕の友人で、日本人の習性がすっかり身に付いてしまったアメリカ人がいたのですが、ある時彼が数年ぶりにアメリカに一時帰国したとき、家族や友人の前でも同様にひっきりなしに頷いてしまったそうです。そして、今度は反対に「あなた、みっともないから、うなずくのやめなさい」と注意されたよ、と笑っていました。所変われば品変わる、ですね。

⑥ 日本人は映画館で最後まで席を立たない

"I went to see a movie last night, and I was really baffled that over 95% of the people stayed through all of the movie credits. I felt awkward walking out once the credits start to roll. Why do they do this? Respect?"

これも日本人あるあるの一つですが、ネイティブが不思議がる日本人の行動です。

日本人は、映画館で映画の本編が終わりエンドロールが流れ始めても、ほとんど誰も席を立ちませんね。海外ではほとんどの場合この逆です。本編が終わるとすぐに明かりが付くので皆すぐに立って帰ります。残って座っている人のほうがごくごく少数派です。そもそも関係者の名前がただ延々と続くだけのエンドロールを、真面目にじっと座って見ていること自体が耐えられない、という感じでしょう。


日本では、エンドロールの最後の最後まで見るのが製作者に対する礼儀だとか、余韻に浸るためだとか、オマケの映像があるかもしれない等々、いろいろな理由が考えられますが、おそらく一番の理由は(僕個人の解釈ですが)、エンドロールが流れても館内はまだ暗い → 映画がまだ終わっていない → だから席を立たない、という真面目な国民性があるんだと思っています。

⑦ 日本人の女性は笑う時に口元を隠す

"Why do Japanese women cover their mouth while laughing?"

日本では、大抵の場合、女性は笑う時に口元を手で隠すことが多いですね。これも欧米の人には奇妙な行為に映ります。


欧米では口元に手を当てる行為は、「秘密を隠す」「相手が臭い」「自分の口臭を隠す」ときが大半だからです。彼らは「笑う」時に口を隠したりは絶対にしません。むしろ大きく口を開けて歯を見せて、思いっ切り笑います。

⑧ 日本だけに四季があると思い込んでいる


地球の赤道近くや、北極・南極に近い場所でもない限り、基本的にどの場所でも春・夏・秋・冬の季節はもちろんあります。

ところがなぜか、我々日本人は、この四季が日本だけにあるかのように誤解してしることが多いですね。ネイティブの友人は、その日本人の勘違いを時々指摘してきます。アメリカにも中国にもイギリスにも、四季はあります。

あとがき

日本人特有の習慣や行動は、大小含め他にもまだまだあるでしょう。僕もほとんどがネイティブから聞くまでわからなかったので、あらためて彼らから聞かされると文化の違いがわかって興味深いですよ。

上記の8つの点を心の片隅に留めておくと、ネイティブと接する際に役立つかもしれませんので、ぜひ参考になさってください。