発音上達への近道 PR

「record」名詞と動詞どちらも「レコード」と発音していませんか?

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは、小野です。

日本語では品詞を変えるときに、

「面白い → 面白さ」
「美しい → 美しさ・美」
「歩く → 歩き・徒歩」

のように、形が変わることが一般的ですね。

ところが、英語では同じスペルのまま、名詞にも動詞にもなる record, progress, walk のような単語がたくさんあります。

そして重要なのは、品詞によって発音が変わる場合がほとんどということ。
今回は、品詞によって変わる発音の違いを解説していきます。

「record」名詞と動詞どちらも「レコード」と発音していませんか?


普段「record」という単語を、名詞と動詞どちらも「レコード」と発音していませんか?
2音節の単語では、大抵の場合、名詞や形容詞は前の音節、動詞は後ろの音節にストレスがあります。言葉ですから例外も多いのですが、迷ったらこのルールを当てはめて強い箇所を意識するとよいでしょう。

2音節の名詞や形容詞

名詞や形容詞は大半の場合、前が強くなります。

発音のリズム
action
social
local
fountain
distance
lettuce
paper
building
different
family
camera
every
common
Donald
Michael

2音節の動詞

動詞の場合は、前が強くなる時もありますが、基本は後ろが強くなります。

発音のリズム
discuss
pronounce
accept
believe
include
destroy

名詞と動詞が同形のもの

ここが最も重要! 同じスペルなのに、名詞としても動詞としても使える単語は要注意。

例えば、record は名詞で「記録」の意味で使います。発音は前を強くします。ところが、動詞で「記録する、録音する」意味で使う時は、後ろを強くします。

ですので、recording や recorded は元の動詞に ing や ed がついているので、-cor- の箇所が強いわけです。

ここでは、その代表的なものを挙げます。

progress
pro‧gress 名詞 「進歩」
pro‧gress 動詞 「(時間などが)進む」

present
pres‧ent 名詞「贈り物、現在」
pres‧ent 動詞「提示する、捧げる」

object
ob‧ject 名詞「物体、物、目的語」
ob‧ject 動詞「反対する」

record
rec‧ord 名詞「記録」
rec‧ord 動詞「記録する、録音する」

desert
des‧ert 名詞「砂漠」
des‧ert 動詞「見捨てる」

※スイーツの「デザート」は、dessert [dizə́ːrt]

例文で発音練習!

That's a new record!
(新記録だね!)
We finally got a recording of what he said in the meeting.
(ついに、会議で彼が話していた録音データを入手した)
Can I record our conversation?
(会話を録音してもいいですか?)
We found some small objects at the site.
(我々は現場で小さな物体を発見した)
As time progresses, people forget more and more things.
(時間が経つにつれて、人はどんどん物忘れがひどくなるものだ)
He was presented with a bottle of champagne.
(彼はシャンパンのボトルを受け取った)

あとがき

今日の組み合わせの中で、やはり「record」の名詞と動詞の発音が一番難しいと思います。特に名詞の場合の語尾の発音ですね。

何度も練習してモノにしてくださいね。

ところで、日本では一般に「レコード」というと、80年代にCDが出る前の、EP/LP盤のいわゆる「音盤」を指しますが、英語でrecordはあくまでも「記録」の意味しかありません。

英語圏では「音盤」のことを通例 vinyl [váinəl] と呼びます。ビニール製で作られ始めたことが由来です。

I went to Tower Records and bought some vinyl.
(タワーレコードに行ってレコード盤を買ったよ)

のように使います。カタカナ英語は本当にいつも英語と違いますね。