ネイティブならこう言う

「テレビでも見ててね」は Watch TV じゃない?Someのネイティブ流使い方

ネイティブの英語を聞いていると、名詞の前にsomeを付けているのをよく見かけますが、ふだんsomeを上手に使いこなせていますか?今回は、someに焦点を当てました。

ネイティブらしいSomeの使い方


普段someを正しく使えていますか?
実はこの"some"が会話では結構重要です。

ほとんどの方が思っている以上に、いたる所で出現します。someを上手に使いこなすには、ネイティブが持っているsomeの感覚を知ることが重要。

例えば、自宅に友人を招いて、コーヒーを出しながら、

「コーヒーでも飲んでてね。」 → Have some coffee. 
「紅茶でもどうぞ召し上がってて。」 → Have some tea.

こういう場面で英語では必ずsomeを付けます。

もしsomeがなかったら、

Have coffee の意味 →「(他の物ではなく)コーヒーのほうを飲んで!」

のように、指示を与えるようなニュアンスになってしまいます。優しく促したいのに、これではマズいですね笑。

相手に「よかったらどうぞ・・・してね」と優しく促す感じを出したいときに、「よかったらコーヒーでも飲んでね。」の「でも」に相当するのが some です。

例) Have coffee → Have some coffee.

会話の中でsomeの使い方を学ぶ


実際の会話で英語の時制に注目してみましょう。以下の会話は以前実際に私が友人と交わした会話です。
someの使い方に注目してみてください。

Heeday
Heeday
I'll go get some groceries and some beer.
You want anything?
Aaron
Aaron
Ah, no, thanks.
Heeday
Heeday
Just sit back and relax.
Make yourself at home.
Aaron
Aaron
Thanks.
Heeday
Heeday
Have some coffee. Watch some TV.
I'll be right back.
Aaron
Aaron
Okay.

 

A: ちょっとスーパーに行ってビールでも買ってくるよ。何か欲しいのある?
B: ないよ、ありがとう。
A: ゆっくり座ってくつろいでね。
B: ありがとう。
A: コーヒーでも飲んで、テレビでも見てて。すぐ戻る。
B: わかった。

 

「テレビでも見ててね。」→ Watch some TV. となることに注目です。
TVにもsomeがつけられるなんて、なかなか意外な盲点ですね。

Someを使う他の例文


他にも様々な文でsomeを使うことにより、このニュアンスを出すことができます。

「ビールでも飲もうかな。」 → I'm gonna have some beer.
「ピザでも食べに行こうよ。」 → Why don't we go grab some pizza?

I'm gonna have beer. と言った場合は 「私は(ワインとかではなく)ビールを飲むわ。」 の意味になります。

つまり、someを付けることで、ビールやピザに完全に限定するのではなく、ぼかすようなニュアンスを出す感じです。

あとがき

I have some friends のような中学校で習ったsomeも、基本なのでもちろん大切です。

今回紹介したような使い方は、some自体にはあまり意味がないけど、ないと不自然になるという使い方なので、場数を踏んで慣れていくことが重要です。

存在感の薄い単語かもしれませんが、日頃からなるべく注目してみてください。必ず発見があるはずです。